544 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 07:56:13 ID:Y9YLRbCk
了解
545 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 20:54:43 ID:9O6qkYTY
ああ、そっちの人でしたか。
そっちもしっかり読んでます。キル子可愛い!
548 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:11:45 ID:sfVwCddU
さて、それでは時間となりましたので、こちらへの投下を開始します。
俺、この投下が終わったら、3DSのアンバサダーソフトをダウンロードするんだ……
549 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:12:09 ID:sfVwCddU
┏ ┓
┃ カナは王妃様 . ┃
┗ ┛
【第6話 雨雲の裏地はいつも銀の色】
550 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:12:45 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これからお話しするのは、
金糸雀王妃が魔王やる夫と結ばれるほんの少し前の事。
王妃様がまだ王女であった頃のお話です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,r T ´ ̄ > ―、
/ ハ 丶 ヽ { / ̄ヽ二ヘ
/ /'´\ ヽ }| _fZハ }」
l //_ 丶、ヽ/ }ヒシ∨
l /´ __、  ̄ ゙ヽ/_ム/
r:レ Yf::い ラ::ぃ 「 T´
込! ゝ:ソ . {::::ソ !/Y´
/{!´ ヽ""、_ r ー|! ┐
\ー'彡> .`´イ{ゞ=' 丿
l〈__ 〉イ^ト 、 f´ ̄ 〕、
/ L.ノ/l¨l\ └t‐彳 ',
〈 ゞ=' /cヽ 〉┘7¨ 〉
Y ,ィ⌒i c /`ヽ /
」/l }、 }、c/{ /ト、/
〉 l }::::Y /{}ヽ{トイ/ 〉
| l |:::::}〈/lヽ/|::::!| {
/ヽ l l:::/ /{ j::〃 /\
/ ヘ.レi /::.ヽ. V| / ヽ
/´ヽ _ 二.イ:.:/ l└' l
/ _/ :.Y.: \ }ー 、
,' / | l  ̄ ',
| / }::. \ - {
」_ ∠厶、 _ _〈:::.. >-_、___〕
{_  ̄_ 人 _ ‐_/´
552 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:14:43 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
運命のその日。
金糸雀王女は馬車に揺られながら、
一つの固く、そしてなんとも悲しい決意を胸に秘めていました。
その決意が何なのか……
それを説明するには、彼女の生い立ちから語る必要があるでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_____
,r< `¨ー- 、
,.-' ´ ヽ. `ヽ、_ rヘ-、_,
/ ヽ、 ヽ `ヽ、 ,}i'⌒'¨ヽ
/ ト、 {l ヽ,_rェノ、
. / i `ー'‐―、 ヾ、彡!薇i〉
. l| ,′ 丿 `ヽ、kソi〉)」
| / / / '´ ̄` ,.-、l∨ lj′
l li / / 、y'ー,ヽ | ii「^
i ヽ ! r-、l| (if(Jl〉 ,r'ー、ヾソ
ヽ ヽ | 6.ノ 、、, ̄ !iノ/ /
\ハ `ゞ、 丿 ̄ l==、
`ヽ,.-'⌒! _, ノ .))
/::.:.. ト、 ` / _,ン
,.厶--、r‐'彡〉!> rーr‐ <
. / \ィ!Zニソ ハ!二ニIー'^ヽ、
〈 仁二ニl / !ヽ、ニ! \
ヽ il 〉Ⅳ¨´<_」 ヽ」¨´i》 .:.:: )
\ヽl ノ / _K_. ,イ l: /
. / /:.:.:. `ヽ、_,・_ / | ノ/
/ /;.:.:.. /仁!ヽ、 i l
/ / ;::: _,.-‐''´く__/ ノヽ__,>、 |
/ 厶-‐′ ./'ヽ、 `¨-、!
/ /´ /r'´^'tヽ、. `ヽ、
′ ,:‐´ /r'´ヽ. `i、\ \
:.:/:.:. /r'´i i `i、\ ヽ.
/:.:.:. ,.ィ'´r‐' ノ j `>ヽ、 ヽ
554 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:15:20 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ローゼン王家の第一王女として生まれた金糸雀王女は、
その愛らしさと聡明さで、誰からも愛される王女として
なに不自由ない暮らしをしていました。
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,. -‐  ̄ ̄ ー- 、_
r ' __,.、__ \_
人 \ \ r'/⌒ヾ二ニ_\
,' \ \ \「,' ,.、r、 ヽラ
ハ \ 、 ヽ!,-‐ヘ {薔}ッ、 ノ }、
ハ / 〃 ヽ \ ヽ./゙ー、_メ ,>'.ハ
. | l 〃 / `ヽ、ヽ ヾ、 /v' |
! ! ,' ,' -‐- \⌒ ヾ/"´ |
. ', ∨ ! 、 ,. `>-、 ヽv―、/
〉^ヽ | yf三ヽ イ fヽiミヽ }ー、 ヽ
. 、! (`∧. ', ヾ゙ソノ ゞ_"ノ ', ハr, ' /_
/`ヽ、!l、ヽヽ  ̄ ノ r!| ノノ ハ
}、 ヽl.|ー、‐^、 r,―, r'く"=_!|‐´ ,.ヘ、
ヽ \ !!,-'―‐> 、 ゝ ' ,.<.| |ー'ソ、__/ ノ
へ__/゙ __` ̄ヽニ´二__L ヽ \__/ }
{ ト/ | 二二ニ「Y_{´__ | 、ヽーイ)
У / .! }-―‐イ .ト+´__ | ,ヘ ,、ヽ\'
| { ゝ、_ィ7´7`´ヽヾ ,- 〉、 ∧/ッ'
\ ノ ノ , ソ | ゚ 、‐ト、iー'V 〈|
)´ ` ,,.ァ __L、l. ゚ |ヽ ` |
/ _/,.-テ´ -、Y\ /! \. ハ
/〃 ̄ ´ ∠_ 、゙フ ヽ' ゙ー´ \ ',
,ノ -< , 、7 /二「`'二| iー-、_.ノ
. ( ーヘ/ ヽ_,-{-、 ソ \
>-、 -〈 ∨ ∨ ヽ
/  ̄ ー 、 __フ ハ
./ ハ
555 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:16:03 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そんな彼女の楽しみは、
教育係の女官がこっそりと買ってきてくれる
娯楽小説を読むことでした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_, -──‐- 、、
入 `ヽ ̄`ヽノ二ニy‐-、
,r' /.::::>、.:.:.:::::::{,/⌒Y⌒ヽト、
/ /.::::/ \.::::( ,〈薔〉、 / j〉
,′,イ/ \:ゝ彡ニミノ;::イ
!レイ/ ``ヾ、 イ:::i:/
〈川j ''"" "''ヽ ゙,;;;;;;;リ
`ゞj!/ / / / / / / / i;;;;/
}ト、/ /┃/ / /┃/ / _ソ
,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ u /⌒〕
r'''''''ー、 r''''''' ̄ヽイ.:V⌒〕_
} 二''-' 冫''' ̄ ヽリ〔二〕 \
( ) ( )に7 l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
特に恋愛小説は王女様の大のお気に入り。
何度も何度も繰り返し読んでは、
ヒロイン達の心情に想いを馳せるのです。
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557 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:16:50 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もちろん彼女は王族の義務というものを良く理解していました。
自分が嫁ぐ相手はローゼン王家にとって、いえローゼン王国にとって有益な相手でなくてはいけません。
物語のような恋愛など、望むべくもない話なのです。
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ノ>ヘ/\
| ̄`^YイZV厶:::::::|
_<^X_人/ムv)厂::_人
/ <_く::x‐〉x-+イ`ヽ::`く _
/ / 厶ィヽ::/、 |::|rt_r\:::\厂)}
,-─‐/、/- z──仁仁 ニX:\_ ト}Y^{ー─<
〃 | ヽ<二二ニニ=-─ァヘ__>、ヘ/─<{ /
イ { | 厂 ´ ,ィ.,==-、`Yヾヽ > _ /
. | .| |/ i | ィi´fスト、 | Y {_∧\
. | .ト、 人 i l | /⌒ 弋少′|「 /./ ∨ ノ
. ゞ-x\_ \ ヽ ' ,ィ.,==、 ,, |ト'^′ ⌒|
 ̄ ̄ \ト、 {i´fスト、 , -、 || _, / |
,イ\_┌三丶 ゙ 弋少′ ( j 人 ゝ ハ
. ,ィ( | /i八 入 \ '' ,.イ 人 ! i
/ ト ヽト〈 '|\\ `不 ̄`ー──チ─}< /\ |.八
. \`┬'辷r、__j ̄| ト-イ i/ ト、 八 \
ヽ┘クヶ \ /j r┬、 _`ーv'´ ヽ \ ヽ ,'⌒ヽ
__> イ / \ | / 〉 \ \_ | 〉、 }
_> =_j ,' r─z〈/ \`ー 、_ .| / ト、 \
\ = ) , 「 ̄/ }ヽ ト、. \  ̄`ヽ. / j 〉 /
f´ = ) /⌒/ / |フ\ \ \ イ /
. _/了 ) '⌒Y´ / ノ \ 〈 r┘ 〈
{: :.|: :> ) \  ̄} \ __广j^′ \
558 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:17:40 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ですが、王女にとってそれは不満という程の事ではありませんでした。
なにしろ彼女は王族である事に誇りを持っていましたし、
それに国民をとても愛していたので、
王国のために結婚するのは、それほど悪い事には思えなかったのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
___
「 ̄´.:.:.:.:.:r‐≧、、
/:.:\:.:.:.:..://⌒ヽ/ニヽ
/:.:.〃:/ \:.:.〉ヽ {薔} v゙)
__ .---、 !:.://;/ `ヾ入、 //:i
__ /:":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ !/'´,.--、 ,.--、ヽ、/:.:|
/:.:.:`ソ:.:.:/:.:.i:.:/:.:./、,.ィ:.i:.:.:.:.:.:ヽ. . ぃ i:.:V
/:.:.:.:.:.:/:.':.:.:l!__ムハ:.i:|l| |:.j!:.:.:.:.:.:.:ハ 代 ⌒ , ⌒ }シ,
|:.:.:.:.:〃:.!:.:i:lV__ヽ≧xl j/l!_j_li:.:.i:.:.} ハ_'、_ ┌‐┐ ,rニ〈リ
|i:.:.:.:彳_:l:.:.!:|〈 トイj` ィテtjl|:.:j!:. ∨ ニ>.`__´_ ,.イ==/
|l:.:.:.:./ j!:.:i`ゝ.  ̄ )--f トイj リノ|/ 〉、ニ ソ〈介トヽ { ニ、/- 、
リ:.:.:.:{ l|:.:.l  ̄ / ー‐fソ ノ ,/ }=〈 〈八〉´ 1__l/ ヽ
//:.:.:.:`ヾl:.:ハ r― ァ /i l テ l : ,l テ |
. 〈/1:.:.:.:.:.:iキ:.:.ハ. ゝ ソ /:.:! . \ 、 , ノ>=< ヾ 〃 ノ
l:.:.:.:.:.:.トx:.:.:ハ 、 .イ:.:.:.| | {. ∞ / /´
|:.:.:.:.:,リ |:.:.:.:! ` T ´ l:.:.:.:.! l ! .∧ ,/ /
ゞ从//j:.:.:.:| {`ヽ. l:.:.:.:.!
.イ ':.:.:.:.:| リ ミj:.:.:.:.i
.イ | i:.:.:.j:.:!__/ ___i:.:.:.:.:!
f´ .│ :| 7{:.:./ リ、フ′ ヽ |:.:.:.:リ \
│ヽ | :|/ 乂ソ \ \j:.:.:/ ハ
ノ ∧.| :| ヾ´Τ¨ノ:シ ./ !
559 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:18:27 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それに政略結婚の相手が、素敵な男性だという可能性もあるではないですか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
r 、 _ , =、
,:ヘ `ヽ{| 」ヽ=、 r 、
/ /´\ t.‐」f ツ}_ l} r「l ヽ:'´|
ハイ_ , -ヽス ¨´>、/ヽ!|_.} |、.L. _
_ ,、.Y_ _、ヾイ l /| }./| ヽ. く
rl r、/ _V「j  ̄` }-、/ l / l 〕
l ̄ /ヽ ! V ̄} , ‐y‐<ソ \ Z_ | ヽ
/ / {\ー'/ヽ/ ー┘ -‐ \ 〕| _」
ヽ / -{ーァ「二7 , ィ、 ヽ ゝ、{
厶 { -、 」ソ くイ/ 、__丿 ` ー-- ゝ、」┘
/ l ヽ/c '/ ヽ
 ̄} \ /c / L. _
|  ̄/{.K _ - ‐_´ ノ、\
l/{ノ〈/l!L}  ̄ \〉
/ l}{l、 、 \
/ /} ,ヽ.\ ヽ ヽ
/ /,'´/ ト、丶、 ヽ ヽ
l/イ´ { j /¨∟`_ー- 、 丶 ',
fイ´/ ハ::.....:/´ └- `ニ._ー- 、_ ',
ゝ/ ヽ{:::/ 下ー、_'ー-i
{ 、 〈 ヽ /_「┘
i l: : : : . \ 、: . . : . . : : /」-┘
\:ヽ: :_: : : : \: :ヽ: : .l: : :/: : : /´
`>-: : :ー: : :>: : : : :ー': : : 'ヽ
/ /: / l l、 ト 、__〉
560 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:18:31 ID:Rm4b7cVI
カナが大器すぎて生きるのが楽しい
561 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:18:57 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こうして王女様の幸せな日々は、いつまでもいつまでも続くかに思われました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
562 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:19:40 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ですがそんな日々は、
大貴族の一人ロナ家当主が突如として反旗を翻し、
王宮を占拠してしまったことで終りを告げたのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,.-…─ュ
,.'"´ |::|
,.'´ |::|
/ ___リ
/ ,..ィ"´ ``ヽ、
/ .:.:,.ィ'´.:.:::/ ヽ
,′ .:.::::::〃.:.:.:::::/ ヽ
,′.:.:::::;〃.:.::::::::;「``ヽ ,.:.:::::::.-〉
l.:.:.::::::;〃.::;;;;,r':r'⌒ヽ:ヽ <_`ヽX_
|.:.:::::::l |:;:;;;;/i::.i l.:::l ,´ "´T`ヽ
L.-‐┘:;;;;! '、:'、_ノ.::ノ\. : l:::/
',:;;;;;L >…<ヽ``ーr‐'--‐'^リ
`y'´ ``7/ /.::::.', 〈
/ __ノ/ /.::::::::.', _人_ ,..ィ !
/. ィ´.:.:.:::′/.:::::::::::::`ゝ、 ノ ノ ハ_ノ
>/.:.:.:.:.::′/.::::::::::::::::. ``7^ー---‐'゙
,.r===== く.:.:.:. ,. ィ.:.:. .:.:.:.::::.:. 、_/
77´ ̄ ̄`7`ヽ\"´ /.:.:. .:.:.:.:.:::::.``V
/ //: : :.\\ ``丶、.:.:.::::.``〈
.::://.: : : : : :\\::::.:.:.:.ヽ``丶人_
.:.:::://. : : : : : : : :.\ヽ::::::::::.ヽ.:::.:``ヽ::.ヽ
563 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:20:21 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
王宮を占拠した反乱兵が次にしたことは、
王様とその一族を処刑することでした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヽ. ヽ: ..-――- .、: : :\
〉一 ’ \: : :ヽ
./ f:::} _ ヽ: : :、
/rミY /シ .=ヘ: : :.
.′ ..x=ァ 三三ア / ハ: : :i
{ ィ≦/⌒ヾ ー一" _{ { }―’ ふははははは
! `Y i:_:_:_:i: : i ./: :ゝ. ¨ィ 怖かろう
、 ! Y .r―一"r‐ ": : : ;! ̄i!
V´i ̄、丶 j: : : :; ': :ト、: :ゝ
ヽゝ /⌒゙ヽ./ : : /: :ノ:.:.:\: :\
∧. i /`ヽ ヽ /:./:.:.:.:.:.:.:.:.ヽシ
Y/⌒ヽ .: : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
_.′ .: : :/:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.` ュ、
__,..ィ:./ .: : ::/:.:.:.:.:.:. 彡ィ:.:.:.:/:.:.:.:.`
..x≦ ´ /:.:./\./ .: :r 〈:.:.:.: ' ':.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:../
´:.:/ /{ /:.:./ ` 、.: : : : { {:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:/「ii l/i/:.:.:.ゝ.r―――- 、ハ ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/ ト.j
/「i//ィ.':.ゝ:.:.、:.`:ー:‐:‐:ミ、 `ヽ マ:.:.:.:.:.: ィ彡’:.:.:. .' `i
`! ノ {:.:.:.:.\:.`:.:.: x―‐一… ヾ:.´:.:.':.:.:.:.:.:.:.彡 ト.j
. トル1 i:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:./ r―‐一 ∨:./:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ト.j
ヽ / .i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ' r―一 ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ヽ
564 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:20:39 ID:tuoptb0E
おまえかよw
565 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:21:03 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
幸い……と言って良いのでしょうか。
まだ年若い金糸雀王女は処刑だけは免れ、
辺境の城に幽閉される事となりました。
もちろんそこに、狡猾な反乱軍の首魁の思惑があったことは言うまでもありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>' ´ ̄ ` <
/ `ヽ、
. / / ハ ! {`ヽykL
/ /. / \ ヽ i /<乂}、
,' 〃/ \ ヽ レ'ヽヒ__!
i. /// \\ ヽ'⌒´/
,i 〃' __,ィ 'v--仆―'`ヽ/
|ハi ,ィ伝气ゞ 仍 ̄廴 ! .| .|
)!仆!i廴てツ 弋辷ツ)川!|
ノ彡ヽ、:::::::::::: , ::::::::::::>‐,Vi,
ヒ=ニム ,Tー-->
( 三三.> 、 ´ ̄` (三三)
レ' /{ i≧ ー t≦'´ > '//
. / ̄!v.//_ r'⌒ ̄| ̄⌒t__レ//― 、
/ i! Yi >< ,√ロ弋、 | .〃 ヽ
. / ヽ, | / /| |ハ \ !'./ ハ
. / 'i >-, / ,! !. |y‐、! ノ/ ',
/ 丿 / /)___|. |_/ヽ、\/ ハ
i /i ' /) O .}- 、 } ,i
ヘ / / ! ' , } !,__ ハ、 /
} ,イ }y. /-' O ヽ、 .// `ヽ、 ヽ、
! / | ハ /\ 入 // | ハ
/ i | V. \,v,/ V | i
. i / ヽ ! .! /
566 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:21:51 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もし、反乱の原因が王家の失政にあるのだとしたら、
反乱を起こした理由が国民のためだったのなら――
悲しくはあっても、諦めはついたかもしれません。
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_ __ _
, .:.´:.:.:..:.::::::::::::::::``ヽ、
,r'´.: .:.:.::::::::::::::::ー -、r」⌒Y⌒Y^ヽ
/ .:.: .:.:.:::::::::::::::::::.:.:.,r'´ ソ^ヽこ イ ヽ
/ .:. /ミヽ::::::::::::::::::::.:.:.:.> > ,ィ二ヽ ¨ヽ
,'.:.:::/.:::`ヾ、::::::::::::::::::::.:.:`フ } ,イイ薔薇カ )
i:.::/:::/``ヽ、`.:、::::::::`:.:、.:フ L入ハ三 ソ <
|/.::,イ} ``丶、.:.:.:.:.:ヽゝ `ゝl;;|二ノヽノ
.レイ/リ `ヽ 、.:.:> Y!;;| ヽソ
i彡 ``ー' '' ー-‐`ヾ ノ|;;;| _ソー─ -、
<ミフh ‐- 、 、 __ ミミYスメ/ 」,イ,ィ \
, イ三ミゝ、弋弍。テ ヾ圭。テナ V ソ彡厂 ̄ ̄``ヽノュ、
, イ,ィ´ ̄ ̄`ヽ //// , //// / - ─-、 ̄`ヽ - 、 \ _
,rソ^Y^Y ヽ ヽ\つ ,,_ _ / , ト、 \
Y^X^X(_ ノ ノ _ ノ`ゝ、 _ ___ , イ !_/_ノ! ! ノ メこスーュ、_ _ _
_ノ__人_ノヽ _/ ヽ二二フ不< _ _ __ `^ー‐'^ー
/ /´ ̄  ̄ ̄`7 7
567 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:22:28 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ですが、ロナ家の当主は純粋に自分の欲望を満たすためだけに反乱を起こしたのです。
そこに国民を省みるような殊勝な心がけは微塵もありませんでした。
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ヽ. ヽ: ..-――- .、: : :\
〉一 ’ \: : :ヽ
./ f:::} _ ヽ: : :、
/rミY /シ .=ヘ: : :.
.′ ..x=ァ 三三ア / ハ: : :i
{ ィ≦/⌒ヾ ー一" _{ { }―’
! `Y i:_:_:_:i: : i ./: :ゝ. ¨ィ
、 ! Y .r―一"r‐ ": : : ;! ̄i! 我が世の春が来た
V´i ̄、丶 j: : : :; ': :ト、: :ゝ
ヽゝ /⌒゙ヽ./ : : /: :ノ:.:.:\: :\
∧. i /`ヽ ヽ /:./:.:.:.:.:.:.:.:.ヽシ
Y/⌒ヽ .: : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
_.′ .: : :/:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.` ュ、
__,..ィ:./ .: : ::/:.:.:.:.:.:. 彡ィ:.:.:.:/:.:.:.:.`
..x≦ ´ /:.:./\./ .: :r 〈:.:.:.: ' ':.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:../
´:.:/ /{ /:.:./ ` 、.: : : : { {:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:/「ii l/i/:.:.:.ゝ.r―――- 、ハ ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/ ト.j
/「i//ィ.':.ゝ:.:.、:.`:ー:‐:‐:ミ、 `ヽ マ:.:.:.:.:.: ィ彡’:.:.:. .' `i
`! ノ {:.:.:.:.\:.`:.:.: x―‐一… ヾ:.´:.:.':.:.:.:.:.:.:.彡 ト.j
. トル1 i:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:./ r―‐一 ∨:./:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ト.j
ヽ / .i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ' r―一 ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ヽ
568 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:22:59 ID:Rm4b7cVI
この鉄仮面はダメだ…
570 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:23:05 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
心優しい王女は自分の事よりも、
反乱軍の暴政で苦しめられる民衆と、犠牲になった人々を思って泣き暮らしました。
ですけど、か弱い女の子に過ぎない彼女に出来る事は何もありません。
王女様は自分の無力さをこれほど恨んだことはありませんでした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~' ┘ }/\\:.:..',:..V九 ┐
┐_ 「¨/ \\:.:├t. └┐
ー 彡'{{ \:.:.:.} L 厶
シイ ゞ= _, _ァ ヽ:i:Y く /
〃 __ , 〕リ_,r┘,┘
, イ:. ̄Y 7¨ r‐┘
弋rzソ f/}「 ̄
_ xx ̄ {ヽ|ト、
二〕 ,.:/ / |ヽ\
_ 」 -- 、 rァ / ∨ } |
:.:.:.:.}>'´ ‐/ { /
∨¨マニト、 _./ ̄{_ レ'
∨.:.:.:.} V.:'´.:.:∠
V´.:.:.Y⌒Y.:./.:.:.〉
ノ.:二フ  ̄_」 -i'彳
V.:彡' ,. -┴i
571 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:23:46 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ですが、そのような悪政が長続きするはずもありません。
金糸雀王女の妹君に当たる真紅王女が、反乱軍の手を逃れていたのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
└-i:::::::::::::::::::::::: ,. '"´ ``ヽ:::::::.: : ヽ、
__...ノ: : : : : : :,.ィ´ / ', ヽ `丶、: : : :ト.、 ,.ィ"ヽ
. |: : : : : : : :/ ./ / ', ', 「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
ヽ.ィ: : : :/ / ,' l ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
r‐:':::::::/ ,' ,' ! .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
. ',_:、:::/ l l |l ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
ノ:,' ,'l | l | l ! ! | `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ
/:| | ,' | ! .!l| ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬
/:::,! | ..L.',_ト. |',ト / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |:
/:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ | {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ| !:
ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト '′ ,イ"´ lヽ ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!| .!: 詰めが甘いのだわ
. | ト、ト.`弋..ン 弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l ! |:
| l l.|. ', 、 l ! .|:.ヾ ニフ !::l. | |:
| / / | ト、 ,.、 | l| |/ ヽ:| |l !
. | / / | |_.> 、 _..-.、l l ! ! |.! |
l| /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| | | ! !
!|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、 .| l |
_..'"ィ´ ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、 ! ! !
<._ <.| ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \ ! l |
572 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:24:33 ID:sfVwCddU
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反乱軍打倒の旗を揚げた彼女の下に、
次々と兵達や諸侯、なによりもロナ家の悪政に苦しめられた民衆が集います。
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つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -――‐-- 、)::::::::\ _
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´/ 、 (_:::::::::::::丶<::::::`ー、
`ー,:::::::: __ノ / / / \ \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ/ / / ヽ 、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
`ァ: :′ / / ! |! |! |! |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ| '.
. | | |!| |!、 {! |! // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) | |
. { | | { 卞ト、ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ | | 王宮を取り戻すのだわ
ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´ /弋じ:::}| 〉 : ゝニン | |
ヽ乂ヘ!ゞ、rゝ':{` 宀'´ | ∨// |
} |ヘ ^¨´ 、 | {ノ´ | |
川 | 丶 r‐、 ノ } ! | |
//} ! _≧-..、 `´ ,∠⌒} / 八ヘ . | |
,厶.j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / />ヽヽ | |
/ /`ヽ):.:.:.:....:.:__}イ夊)_r / /:./::::::ヘ∧ | |
八 '´_ ⊥}ー :.:.:.:`¨)´:(/'⌒ヽ`Y 二二〕\ |. .|
〈≦ヽ r、){:.:. :.: /\ノー 、` 《-、::::::::::::::::ヽ | .|
/ ̄ )'^う`)ヘJく)_:-<: : : : >'´ , '二>_>::::::::::::{、. .|
. 〈__∠二 てh_n_n_}::::}: : : : : :r{_r(_r、∠::::ミ<::::::::::::::::::::::::\ |
__ノ/r′:::::::::!_)/: /: / )ヘn_n_n_J:::://:::\::::::::::::::::::::::\{ー― 、
,ィ≦:::`ミ ノ:::::::::::::::|_}: : /: :/:「_)| / / (:_:_/':::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その勢いは凄まじく、油断していた反乱兵を散々に打ち負かしました。
いえ、油断がなくとも結果は変わらなかったかもしれません。
それほどまでに真紅王女達の結束と士気は高いものだったのです。
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573 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:25:21 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、その後反乱軍が体制を立て直すことはなく、
徐々にその勢力を削がれていったのです。
この窮地にロナ家の当主は一つの決断をしました。
それがより多くの人々の運命を変えることになるとも知らずに……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヽ. ヽ: ..-――- .、: : :\
〉一 ’ \: : :ヽ
./ f:::} _ ヽ: : :、
/rミY /シ .=ヘ: : :.
.′ ..x=ァ 三三ア / ハ: : :i
{ ィ≦/⌒ヾ ー一" _{ { }―’
! `Y i:_:_:_:i: : i ./: :ゝ. ¨ィ
、 ! Y .r―一"r‐ ": : : ;! ̄i! こうなっては仕方がない
V´i ̄、丶 j: : : :; ': :ト、: :ゝ
ヽゝ /⌒゙ヽ./ : : /: :ノ:.:.:\: :\
∧. i /`ヽ ヽ /:./:.:.:.:.:.:.:.:.ヽシ
Y/⌒ヽ .: : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
_.′ .: : :/:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.` ュ、
__,..ィ:./ .: : ::/:.:.:.:.:.:. 彡ィ:.:.:.:/:.:.:.:.`
..x≦ ´ /:.:./\./ .: :r 〈:.:.:.: ' ':.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:../
´:.:/ /{ /:.:./ ` 、.: : : : { {:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:/「ii l/i/:.:.:.ゝ.r―――- 、ハ ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/ ト.j
/「i//ィ.':.ゝ:.:.、:.`:ー:‐:‐:ミ、 `ヽ マ:.:.:.:.:.: ィ彡’:.:.:. .' `i
`! ノ {:.:.:.:.\:.`:.:.: x―‐一… ヾ:.´:.:.':.:.:.:.:.:.:.彡 ト.j
. トル1 i:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:./ r―‐一 ∨:./:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ト.j
ヽ / .i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ' r―一 ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ヽ
574 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:26:18 ID:sfVwCddU
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こうしてお話しは再び冒頭へと戻ってきました。
その運命の日、金糸雀王女は幽閉を解かれ、
反乱軍の首魁、ロナ家の当主と婚姻の儀を挙げるために、王宮へと向かう馬車に乗せられたのです。
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,ー、--―--、-、 _
rーく__ `ー-、 _r-、,-、_\_
/ ,j\ \ ノ`r' ̄ ヽrク=rヽ_
i ,イ \ `ーr┤___,-riー、 `イi
/// \ ))::::::::::f { fハ!} j`}
ソ/ `ーLヽ ̄ヽ二トク:\!
V ー ' ` ―ヽメト、 _ィノヽ:|
| ,=、 , ==、 ゝrクィ"l |
f!イ:::::r イ:::::::iヽ _ゝ, -、 ノ
γ゜ i| ゞっ' r-ク リ r /ク-、
,ィ/// 、 /// _ノ/ ´ _>
/ ,∧ A _r ー'ヽ/,/_i-─、<
ヽ、イ> 、 _ イ ` く , ―r_
/´f rー/`7ーr....√_:./ `f´ ̄ _)
/ ヽ´三匕メ-イL./ |ヽ-ニ-、
/ f rj lil::|o |::|入 ) `-ノ
ゝヽ ffノi |L! oL:i \| ノ rー、_'
`7 /ノノ o ノノ | rイV ノ
l く > == =‐' ,| L_-L--<二`─--
575 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:27:42 ID:sfVwCddU
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ロナ家当主の思惑は明らかでした。
金糸雀王女を妃とし、正統性を手に入れて真紅王女の軍に対抗しようというのです。
これは王女にとって耐え難い仕打ちでした。
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/:: :: ::入:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :\
/:: :/:/ \:: \: :: ::r,⌒ヽ、、_ :: ::ヽ
/:: / ::/ ヾ:: :ヽ:〃 >ニ=、:i
l:: :: / \:: :」-‐―〈y‐i」 ヽ)、
!:: / \ \レ、"ーヘ__〉ヽ ノ} !
ヽ:l 、_、ヽ ヾ、 _〉 ゝ'::i
,, --/i io::ヽ` 、 _ ヾ=" ::`´ :: l
〃 {l oヾ゚ノ ゙ ̄__ ` ヽ:: :: :: i: /
|l ,i 。 ´io:::ヾ、 、i:: :: ::ノ:/
>、-´‐'ー-、 〈 ゙、゚ノっ irニ')/
,.- '´⌒`ヽ、 :: :: ) >-、 、 。 .ノノ_ノ
/ \てヽ_ゝノ `゙=ラ"‐´ヽ
/ ヽ :: :: `i-rッ <i´ヽ ヾ ノ
〈 レ-‐ヲノ^i `lヾ :⌒ <
ヽ i :: /, ┴ 、ヾ ! ヾ/ ヽ
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この婚姻がなってしまえば、それは内戦を長引かす要因となるのは火を見るよりも明らかです。
それがどれほどの不幸を国中に振りまくか。
そう思うだけで、金糸雀王女は悲しみのあまりにどうにかなってしまいそうでした。
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576 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:28:19 ID:tuoptb0E
自分達の正当性を主張するためにか?そいつはぁ許せんなぁ・・・
577 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:28:50 ID:sfVwCddU
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もはや死を持って抗議するほかない。
それが王族としての最後の義務であり、
国民のために出来るせめてもの償いだと王女が決意を固めたその時です。
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r‐┐ r、 _ _
r「l , -┤ \- 、 r'_`'´_ヘ
r/ ̄/ 、/\ \ {L._fこ}_ 」 }
r/ /_ /\ \ _ V|l 〈/ ヽ〉/
V⌒イ ○ -\ ! ヽ、 /
_{>L| , - _ ○ ヽ / `´ヽ}
r「_}| |l_ト/ |ll⌒ムイ lj
{_j┘  ̄{. └- _ ,!, -- イ――… '´
Y/{二{j\ 「´ {__ 」
_/〈 〈/l_|ヽl | l_{-、┘
_r┘-_\__,. - ' |、〈_ ソ
, '´ L/l__ゝ 丶 \ソ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
突如として馬車が止まったかと思うと、
激しい戦闘の音が外から聞こえてきたのです。
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578 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:29:38 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一体何事が起きたのでしょうか。
確かめようと恐る恐る馬車から顔を出した王女は――
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_
/''''~ヽ. / ヾ
/,___, r`i、 {'ー-' /.|
/~' - ._ ヽ,__,,/ 'i >tー' |
} ,i \. | 'i | | , '´ 、 `ヽ `丶、
/ー' /、 丶'ノ ~ | , '´ / ,'^丶、 丶 ヽrvx_rx
`- ' >, 'i . / / ′ ,′ `丶、 \ { /了示k
/ ̄~''-ー' | / 〃 l| `丶、 {ヘ({_乂X}
.{ i __,, - '!、 . ,' / リ __ \ {/:7^ハ::〉
ヽJ_ノ`-, / `'''' -ー, ′ { l , /´ ̄ ̄ 、 `ヽ、ヽく∨r┘
) , .} . l l | ′/ >,ニ弌xヽ ィニン∨彳
!、 _,,.. -!、 .{. { 、 | l レ'´ 〃{フ癶j}` /斤!Fハ /
/ヽ、 ー--― ..,,,....-=ニ', >ー'. ! ヽレー、j l|l cゞ=′ 辷j ル'__
/ /' ! {∠、 川l / ∨ /
ヽ弋/__ / ___ } レ'´ ̄ヽ
厶イ,ゝ-‐¬ に= ―-′ , ′ /
, ' ´ ̄ ̄` く _厶 ∠--、ヽ、_ /
`く彡,二フヽ / -‐=厶
/ ∨ ム=ミ>:-r‐Fマ´イ_ ̄`Y `丶、
'/ ∨ _l::.:::_」ート、::\ うニ7´ ヽ
|Y乙ィ;::イ::/ o|:::∨ヽ`了 l
, |l て(__/::/ ヽ::ヽ 、∨ / | |
ー- 、 / ヾ、`7::/ o〉:::〉 | ∨ |l く
 ̄´ / \∨ 〈:_/ } `、 `丶、
⌒丶、 _, イ `丶 、 o / ヽ、
580 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:31:13 ID:sfVwCddU
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あっと思う間もなく何者かに捕まってしまったのです。
王女様は驚きのあまりに言葉を失ってしまいます。
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,ィ^L/^!
_r―r‐、,.、 / ヾ、 Y
./ム゙ーヾ、 ヲ ) / ゙i:、{
ハ/ O Oヾ!_,ィ)"./ |:!.}
\. { |,__"" ∧ | ト' / |:!)
{:! ヽ. Y__/YY)' ´/⌒ ´ /` ̄ ̄´
そ!! ヽ--∠ `t^l>i< /
ヽ! ,___ ,.\` ゚。ヽ.-′__
ー'-'´ ゝ-1 `⊂ヾ`'´_/∠`ヾ、
<^ソ |}`~~~´ .ハ./) ,.:--、
7 ノノ  ̄ヽ ―ヾZ、(:::{:|三!
/ ,/ノ \! _ く´ ii" Y:/:|三'
/ /ノ´ \___ 〉、_」゙rーゞ」:|シ′
ハ/ィ´ `i>、,/ ヽ!゙´
レ'/ | 、 ノ´
゙ヾニ、! ヽ、 <-、
`ー―'7 ノゝ-゙__フ,.--、
|'^>、 \r,{::/,'三!
レ' \!lーl!)!:|三,′
\!:i:!三}
`ー′
581 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:32:02 ID:sfVwCddU
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ですが、本当に驚いたのは馬車の外で王女を護送していた兵士達が、皆倒されていた事でした。
このような任務ですから、彼らは反乱軍でも選りすぐりの精鋭だったはずなのにです。
戦闘の音が聞こえ始めてから、まだいくらも時間は過ぎていません。
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/ / `丶、 \::::/ゝ二火::::\イ ハ
l / / _.二ニYス. /ソヽ/ l |
jノ イ _ ' ヽヘイ /_ ヽ ' :l
〈 /{/ , _ノ_ノ└'´ \ ヽ l / j
{j:.:i 、_ 、 / 厶こr`Y V>-、/ ,
ヽVY〈 ハ Vしり } ' く7゙/ヽ l /
l} ヒr」 ゞー '´ l! ノ , / /
_, | ゞ' . /'_./, '
/´ ', ヽ \_f´ ̄`¨ヽ /
{! ,.-\ マ二) | . : :ヽ, -―- 、
ゞ、/ : .\ ::. L-- 、: :/
入 ̄ , -_‐≧:. 、 _ イ―-ゝ:_/
/ \/´ . : : 〉  ̄イ⌒ト| : :/
| | ,_‐'´ ̄`ーく. TT L --、j
__ , -、 _/_ ` ヽト、| l  ̄:.| l
/_)__),><.`ヽ ヽ ト、 ! |ト、lー┬:」 {
/ ̄ヽヽ. // ̄ ヽV ハ } | ヽj/ | \/ \ ', ハ
582 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:32:47 ID:Rm4b7cVI
何だ ただの運命の出逢いだったのか
584 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:33:35 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
王女が呆然としている間に、彼女をさらった何者かは
物凄い速さでその場を離れていきます。
びゅうびゅうと吹き付ける冷たい風がなければ、
これは夢かと思うような光景でした。
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n.____◎ __
|┌‐┘ コ L に二二l
L.二コ  ̄ ̄
____
/ ⌒ ^\
/ ( ●) (●)
/ ::::::⌒(_人__)⌒ヽ __ __
| |r┬-| |/(_` l⌒o }
\ `ー'´ ,′/ `ヽミ-vイ
| rv^○ ○`r{
| \ . ( ハヘ. ◇ 厶
.| \ ヽ___E=/^>ー イハ_
| ゝ ’ )l|V介イ 仁!(_)
586 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:34:28 ID:N1cqa8Zo
カッコつかねえ姿だなw
587 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:34:31 ID:i17.KOb6
ほれてまうやろー・・・…?
585 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:34:21 ID:sfVwCddU
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こうしてあわやという所を救い出された王女は、
見知らぬ土地の、見たことのない城へと連れて来られたのです。
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,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー、 ;-、 ,;-、
l'i;;l l'i;;l l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __
/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;|
//i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "|
//;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'|
//'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,,..
`i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;|
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_
|;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''" ̄~`'i
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;|.
,_,|;:_,,|:__: __; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:|.
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|:;'':/:;'';:; .'|:;'';:;:;:'i,__;:;__;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'| _|;:|; ;[];:;[]';::|
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;;:;: ;'''``、;"'"''、; :`;';___,.,._., ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;、 ;:';:'';:'';;|
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';: i!|''"ii''".;:|i'';:;:;:; ;;;'``、;::;; ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;: .
,i!| ;ii''".;:|i|''" i!
588 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:34:58 ID:sfVwCddU
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人心地ついた王女様は、あらためて救出者への礼を述べました。
彼らが救ったのは、一人金糸雀王女の命だけではありません。
切り札を失った反乱軍は、手ひどい打撃を受けていることでしょう。
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_ _
r─--‐'"´: : : : : : ``ヽ、
入: : : : : : : : : : : :r'´ ̄`ヽ`ヽ
/: : :\.:.:.:.:.:. : : : :/ /´ ̄`ヽ V ニニヽ
/. : : : : : : \.:.:.:.:.:.:.〈 〈 rニュ ハ
/. : : :〃:::::/ `ヾ;:;:;:;:;) ヽ 〈{薔}〉V/ 〉
i: : : :.//::::/ `ヾ;入 V / // /
i: : :.//::/ `ヾ入`ヽ_ / /: :!
!:.//'´ `ヽ V /: : :!
V〈 '"´ ̄`ヽ '"´ ̄`ヽ `「`ヽ: :!
い i.:.:.:.V
i弋j ,r=ニミヽ ,rニ=ミヽ i.:.:./
l い ,〃 〃 .:; 〃〃 ) ノノ
/ ヽ ', __ ノハ
〈 ,r ‐┴-、 | ̄ノ / ̄`ヽノ
V 二二> .. .___ _ ,.. ィ´ ==、.:/
V´二二ヽ _ノ>介< L : .:.:.〉
/^ヽ _ _// / /八ト、`ヽ ニニヽ.:/ ``ヽ
/ > =く L /l 。 Vl l/ ヽ
/ ´了ノl. l:::l 。 ´了ソ ヽ
l く .l l::」.。 l ノ l
ヽ ノヽ 。 /!: : : : : : . . . . . /
\: :ヽ: :/ :イ >=< ヽ';: : : : :/ /.: /
l: : : : : : :l // ̄\\ / /'"´
! l / /
! l /\ / /
589 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:35:56 ID:sfVwCddU
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この恩にどう報いたらいいのか。
その答えはすぐに見つかりました。
なんと、彼女を救い出した魔王やる夫が求婚してきたのです。
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/ \
/ ‐-、 ,.-‐ \
/ ., ーヽ ,'. ー-、 \ 王女をやる夫のものにしたいお
/ ( ● l l ● ) \
| `ー ノ ヽ.ー ' |
| "⌒(____人____)⌒゙ |
. \ |,/⌒'⌒ヽ| /
\ l j /
/ `ー--‐''´ 〈
590 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:36:36 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今度こそ王女はこれが夢ではないかと疑いました。
お伽噺のお姫様のように、
悪い人達から救い出してくれた王様に結婚を申し込まれるなんて。
こんなことが本当にあるものなのでしょうか。
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,. - ─‐- 、、
,.'´.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
/.:.:.:.::::::.`、:.\:.\:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:.:::::::::::::.:`、.:.:.\:.ヽ.:,rr‐- い
/.:.:.:::::::::::::::.::/入:.:.:.:.:\{〈 ⌒ヽ Lエュ、
!.:.:.::::/:::::::/,.イ `ヾ .:.:.:{〈 ノ介⌒)}
!.:./:/:.:.:.:.:./ `ヾミ无彡化ソ ノノ
V.:/:.;.ィ/ `に__ノノミY´
V.:.:.7 _ _ノ ヽ __ 爪V´
V⌒ /.:.:.ノ
ム._ノ_ ィ==ミ、 r=ミ、/^!´
/ ̄`7/ )///// , ///ノノ!く
,∧: : : : ハ `ー-、 t--ァ ノ//: : 〉
/ Vニ二入 ヽ 二 イ ∧ V``ヽ
/ \:_:_:__\ _ ノ介(^~^エ´_」 ヽ
〈 /:| _ノ.::::ノくク.:.:7:::`ト、ML 〉
\ /l:::|  ̄`フ1くク.:7:::::::ト、 /:;ヘ /
`y′ |::| く.:::1くク7::::::< /:/ V´
/´ |::| `フ:くク.::::< /:/ ヽ
|. |::| く.::::く7::< /:/ |
|: |::| `フ7:::</:/ ノ
591 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:37:14 ID:sfVwCddU
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情熱的で誠実な魔王やる夫の求婚に、金糸雀王女はすっかりと参ってしまいました。
夢ならば覚めないで欲しいとは、このような時に使う言葉なのでしょう。
全ての雨雲は、銀色に輝く裏地を持っている――
悪い事の後には良い事があるはずという格言を思い出さずに入られません。
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,ー、--―--、-、 _
rーく__ `ー-、 _r-、,-、_\_
/ ,j\ \ ノ`r' ̄ ヽrク=rヽ_
i ,イ \ `ーr┤___,-riー、 `イi
/// \ ))::::::::::f { fハ!} j`}
ソ/ `ーLヽ ̄ヽ二トク:\!
V ー ' ` ―ヽメト、 _ィノヽ:|
| ,=、 , ==、 ゝrクィ"l |
f!イ:::::r イ:::::::iヽ _ゝ, -、 ノ
γ゜ i| ゞっ' r-ク リ r /ク-、
,ィ/// 、 /// _ノ/ ´ _>
/ ,∧ 、 _ _r ー'ヽ/,/_i-─、<
ヽ、イ> 、 _ イ ` く , ―r_
/´f rー/`7ーr....√_:./ `f´ ̄ _)
/ ヽ´三匕メ-イL./ |ヽ-ニ-、
/ f rj lil::|o |::|入 ) `-ノ
ゝヽ ffノi |L! oL:i \| ノ rー、_'
`7 /ノノ o ノノ | rイV ノ
l く > == =‐' ,| L_-L--<二`─--
592 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:38:52 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それに冷静になって考えてみると、
金糸雀王女がローゼン王国に帰還することは、政治的な火種になりかねません。
それは愛する妹の真紅をはじめとした、大勢の人の迷惑になる事でしょう。
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rー- 、 , '´__ r 、 _`丶
l「 ̄`ヽ/_ 「 r-、_└t.-'´ ̄L..
l| /\ _ ̄ く 」_ , ィz< ̄ヽ 」
il ,' //\ 丶 { |に」Yラソ三ュ〕.」
\ 〔.// ` -- l ̄込ニく\T゙_「
\V_ ,,. 二L.| l┘l \
八 _ _ |__〉 7V´
┌i Yf⌒t 'f⌒tY Y∨
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594 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:40:11 ID:sfVwCddU
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そんな寄る辺なき彼女を受け止めようとしてくれる魔王やる夫の申し出を、
どうして無碍にできましょうか。
王女の小さな胸は、この短い間に魔王やる夫への思慕の情ですっかりいっぱいになってしまいました。
と、なれば答えは一つしかありません。
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__
「ヽ ̄\ ゞ_、__
/入 \ _jl´frォ j}
/ / ` ーヽハ-メ_jヽ.
' ,' ,. - ´`ヾヽ ! やる夫様……
i イ , =、 ォ= 、 川! ふつつかものですがよろしくお願いします
ゞハ, ハォ.j 辷j |メ.
`ハ :::: ' :::: イ_ ヾ
,.,ゝゝ、 ` ´ イミミjノ
l!V:三} ゙>< ゝ-'⌒丶
/ ゝリ! jハ! レ′ l
く :.:! o 〈 - |
ゝ l:.:.|'\ o _ .人 l 〆ノ
| :.:.| /介!V イ´
| .:.:| ` 7 /
/ヽ..:.:.| ,. 、 / , イ
/ / .: .|/ / |ヽ.
, イ , :. :|/ \\
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レ'′ レvゝ_ イイ .. : : : : :\ト_. ヽ
/ ゝ-ハ/ : : : : : : : : : : : : ノーァム_
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ゝ ハ: : : : : : : :l! : : : : : : : : : : : :l: : >::::::::::)
`ー-、: : : : : :ノゝ.. : : : :: : : : : :ヽ : :イ_:_>─‐ ' '
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595 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:40:48 ID:sfVwCddU
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こうして、金糸雀王女は魔王のお妃様になったのです。
好きな人と結ばれることのできた王妃様は、
今度は愛する魔王やる夫と、その臣民の為に力を尽くそうと誓ったという事です。
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___
´ ` 、
/ , -― \
,' ,ィ. ̄tヽ. /二ヽ
| '二. 乂::.ソノ _.} ! _.ソ___
l {:::::t` ヽ / l { {干℡_.心.
ヽ ゝ′i __ ノ u / .入 {Iう{薔}乂
} { ノ_ノ  ̄ l / \ヽⅥ天ミメ、!
l. ¨ , - 、 l !/‐- 、 ィ\ヾ/!彡く}
ヽ ____{ 八 {γ=、 イハメ.辷! ヽヽ\
,/入 {! ト.! tリノハ八人ヽト、ヽ
| メl! / ̄く心 ( ア ナ'イ} 7 ヽ} }ノ
{ ̄ ̄!_rfY∨ /ヽ. K.辷`:nー≦、Y7! /
| _{Iう´ ̄'. >、_ノ,イ/Ⅵ㍉イ l 仁フ l
l rf八ノ ∨}ノ l!_.!I_!_マ \/ ,イ_
| {ノマ ヽ._ノ l大ヽ. 》 ヘ_,.几 }
| 'へ ト、 } l!::ⅣrーFイ!_} {/
l \ Yヽ∧}! `ソ|::::{
l! ,人_ノ㌧ _/`ヽ!__!__
(⌒Yン'´`゙く. ` 、 ,ィ:::K:ミメ  ̄ ̄ ` 、
Kノ! 、メ、} / ヽ<!}イ::::}入::ヽ、______`ヽ
/ .ゝ_ノ´ , ' ,ィ㌘Ⅸ l!::::{ ヽ、干十三三二二≧ミメ、
/ _ノ/ / 辷㌻ ヽ-' `¨ ̄¨´\ ¨ ̄}升!
/ /./, _,ノ_斤ソ ヽ. Y什}
,イ /.//ヶ‐ ',イン \ ハ___.{升
596 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:41:18 ID:sfVwCddU
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597 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:41:43 ID:sfVwCddU
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さて、お伽噺ならばここでめでたしめでたしとなる場面ですね。
王妃様は愛する人といつまでも幸せに暮らしました、と続くことでしょう。
ですが、賢明なる読者諸兄の中には気付いている人もいるかもしれません。
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601 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:42:10 ID:hAS6cDfI
なんという純愛ロマンスなんだ…
603 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:42:18 ID:sfVwCddU
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このお話には魔王がいて――
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r''‐, ,,..,, . ゙ / : : : : : : : .._ _ \ r'''''i ,ィ´゙',
r‐‐,. ト、_,).ヘ i . |: : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒` l .(__ノl ゝ、,イ .,r‐、
i、 i, i Li 'i''゙ |: : : ::;; ( ● ) ノヽ ( ● );;::: | l ゙U゙ ィ_/i. /
f‐'゙ ` l )) |: : : : : ´"''" , "''"´ l .l `i´ ))
(( r''''´ , ___ ', _,,,,,,,_ . \ : : : : . . ( j ) / r -、_ ノ ´``',
ノ )‐' `゙'´ ))) .\: : :: : :.`ー-‐'´`ー-‐'′ / ゝ_,,,_ ゙ ゙', `゙'i、 ゙ァ
ゝ‐'゙'、 { / ̄. /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : \ ヽ, ノ / `
604 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:42:59 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━
そしてお姫様がいます。
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〃⌒ ,、
!i ,l `ヽく⌒ヽー-- .、
{ゝ.__/\. \ ヽヽ. ,.- 、\
`ー'〈 ,/`ー 、 \ {l >-、ハ
. ハ / `ー 、{l /r〈l} .}
〉 i _ '⌒ヾ::|'1| /
☆ミ ヽl _` ィf`ミ 7└'ヽ
/ ! ´ ̄` , 弋リ ト/) └,
/Yi .>、 ∩丶- ,.イヾト、 //〉、
〉.ゝニ=' .| l>、‐ ハ、__ノノ \/_/
〈 〈 ! ´.> {`~´ : ` ̄`ヽ
'ァ-,rL r,|/ヽ-ァ、_ゝ- テー- 、 |
( ( ', ヾ´ ゙̄ヾソ \/ !
`゙. ', | /ハ <l:i .|
| ! / / 〉、 レiゞ、 ___,ノヽ
ゝ _ノ / 〈_,.ヘ `^V_、 ̄´ハ ヽ.
/人ノ <´\ ヽl∨゙ ハ
606 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:43:54 ID:sfVwCddU
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これだけだと何か足りなくはないでしょうか。
魔王がいるのならば当然いるはずの、あの存在が欠けていると思いませんか。
……もうおわかりになりましたでしょうか?
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607 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:44:36 ID:sfVwCddU
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そう勇者様です。
このお話にはまだ勇者様が登場していないのです。
ですが、それもここまでのようです。
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/三三三三三=-: :´: : : : : : : 、: `: : ー.、三三三三三ヽ
. (三三三ニ. :'´: : :|: : : : : : : : : : :\: : : : : `: .、三三三ニ)
ー</: : : : : : {: : 、\:.:. : : : : :丶: : : : : : :.\ニニ/
/: : : : :/:.:.:.八: : \: \: _: : : : :ヽ:.:. : : l: : : :ヽ/
. /://: : :.:7:.卞、 ノヽ:.:.{ \:.:\\:.:.:._」≧: :.|: : : : : ',
/:/: |: : : :.|:.:/ //\_、:ヽ \:<,ィ<: :| _V: |: :.|: : : :'
|:ハ: :|: :{: : |:kメテ=ミ \', ォ夕テハ}^∧:.}: :.|: : :| |
{ハ: |: :ハ: :.{ヘうんソ} \ 弋ゞ' ノ ′}/:.:/:. : :}:.! とうとうここまで、辿りついた……
{! ヾ!:.:.:ヽ:.', `冖´ { ` `¨^´ /:.:./:.: :.:/:/
|:.:|:.:ヽ:.、 _ /:/:.:.:..:/:/
}:.:!:.:.:.:ト\ V⌒ /イ:.:.:.:.:.: /:/
|:∧:.:.:.ヽ. ‘ _ノ //:.:.:.:.:/:/
レ ヽ:.:.ト、{>.. ー . イ:/:.:.:.:.;.':, ′
, - 、 \{ ` }ヘ`ト __ -‐ 7:.:/:./:.:.:.:/レ'
/二、_≧ー―‐ ´ ̄ \ {:./|ノ|:,イ/ ′
/ )_ヽ \r‐'⌒\_'__
/ )__ヽ / ̄ ̄)又\`< )__
/' _〕ヘ / r' ̄ 7イヘ \\ \ )_
/ / (_ } \ヽ ノ /|ミ}! ヽ} ハア∧
608 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:45:22 ID:sfVwCddU
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魔王やる夫が金糸雀王女を娶り、
水銀燈を側室に迎えたその頃――
勇者様がとうとう魔王城へとたどり着こうとしていたのです。
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\ _ __ _. . .:.:.. :.:.:.:.:::.`ヽ、.:/
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l/l:;|.:/N ,ィ≦二l!::/.::::!::|;:;:;;:;;:y'´
`ト、:fリ {カj 7 |:/:::::::|:::!;:;:;:;:,′ 待っていてください金糸雀王女
ソ ´ ̄ リi::::::::!;;,!;:;;:/ 今、ボクが行きますから――
ト、 __ |:::::::j/;;イ
l/'、 |::::,イ;:;;/
|:;ゝrァ┐ !/ l;/
|/^l/ィュ-─‐- 、\
, ィフ.:.:.:.::::::::::::::::.:ヽト、
, ィ ´.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::.〉j|
_, <二ニフ´ ̄`ヽ.:.:.::::::::::::.::::::::::.::::ヽト、
_ _,r‐ュ--─<二ゝ、_ _ \.:.::::::::.:.:::::::::.:.:::i:|/
, イ 仄,r'´ `ヽト、 \ ``ヽ _ jL.:.::::::::::.:.::::.:.::|:|
しJl///, ヘ _ ノ ヽ j! , イ_イj!;:;:;;;;;;;:;:``77ヽ::」
/ Y ⌒Y^ヽ ト、 ``j〉 | 。 °L _/ヽj'^ヽ|;:;:;;;;;;;;;;;;;;//ス/
! ハj! ハ i i ! ! fコ L。_, ィソ´ ̄ ,ス<7;;;;;;;:;:;:;;:;;;;;厂
| !.:|l| .:| | | | |人j〉_ソノ ̄ /><7;:;::;;;;;:;;;;:;:;;j
| |::|||.::::j | | | | /><7;:, ィ7三三jト、
609 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:45:45 ID:sfVwCddU
, -―- 、_
/ , -、_ ヽ
_厶、_-、 {, r 、こn、i
/ { /, -  ̄{ L」水j」Y
l l lj _ _ゝ|二|イ|
_ゝ Yハz=゙ ゙=、y} V かしらっ
ハ l〕 ムヘ. r'┐ 六イ'「l 「l r,
ゝー'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄lソ | l_l !//
く:| |〈ヽ.j 'ー_っ
{」| 次回に続くっ |〈ゝー冖L/」
{: | | Y∟¬イ
|: |________.」 l |
ヽ_/ , ' r/ \_〕 \__,丿
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厶 」_工r‐:┘: : : : : : : : └L. 'ーt.¬r冖Lスヽ
610 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:46:14 ID:1ySRcQjg
乙
いいところで切りますな~
611 名前:
◆mcNo69nznE[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:47:48 ID:sfVwCddU
以上で今回の投下を終わります。
第一話をカナ視点でお送りしてみました。
前回とは別の意味で趣味に走ってみましたが、どうだったでしょうか。
612 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:47:50 ID:Rm4b7cVI
■STOP 乙 新たなハーレムの一員ですねわかりますw
613 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:48:14 ID:Y9YLRbCk
乙です
614 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:48:43 ID:N1cqa8Zo
乙でしたー
蒼い子が男の子でも一向にかまわないのよ?w
617 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:54:35 ID:i17.KOb6
乙ですー。
つまり薔薇乙女全員ハーレムにするんですね。
619 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:59:16 ID:hAS6cDfI
乙
まったくこのスレのカナはマジプリチー
621 名前:
どこかの名無しさん[] 投稿日:2011/09/02(金) 23:26:13 ID:mqsoVDT.
乙でした。
蒼の子の活躍が楽しみだ。
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