576 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:24:43.63 ID:zR1Ewy.o
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/
| (__人__) l;;,´| 車が警察に持って行かれたから、
/ ∩ ノ)━・'/ ハルヒに迎えに来てくれるよう頼んだお。
( \ / _ノ´.| | なのに……。
.\ " /__| |
\ /___ /
_ __ __
_j ` ー r_`r-、_
, '´ ゝ,. r r ⌒ 、jニ、ヽ
/ / \ _j | ,rr<ァ、ヾj
' , ノ ` 、 ゝヽィ'ゝtテン'、ノ
| // ,`ニ`!ィ´ ` ~ヾ∧!
レ/, ⌒ `LYz_ rく_ ノ
| | ヽ " ゞ\/
ゞ. __ , 、___ ,j_ ゝ| おはようかしら。
, ,=l'T',` ̄ 、 ` ̄´ ト、 Y この金糸雀が迎えに来てあげたかしら。
i/ ゝヘ 、--, ,r イ
ゝ-'、⌒ゝ. ` ィ=<´ノ
__{::::!_--、ゝ 、__ __ ィ' _ /::ヽ
r' ´ ゝ=--<__r-z二=、ヘ_,ゞ::::ヾ:::::ノー 、
' {:::j_ノr::::_イ-fト、::ヽ)´ ̄!:ヾ ヽ
|::::/ r:::! |! `'l::! ゚ |::! `ゝ─ 、ノ r /
577 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:26:06.54 ID:zR1Ewy.o
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (● /;;/
| (__人__) l;;,´| 朝倉さんはどうしたのかお。
/ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
/:::、::::::、::::::、::::/::::jL、
/:::/::/\:::\:::辻-く仁、
i::::i::/__ ` ー ミ _∧ ニ/{
l::::レ.ァニ、ヽ ィニ、ヘ_ノレ'
゙:」 ´込ソ . 込ソ i::/ 彼女は今日お休みなのかしら。
/∧  ̄ r==┐ ̄ ∧ヽ 大変なことがあったのは聞いてるから、
, --、 {!`ーヽ. 、___ノ メー' i}、 ちゃんと私が送り届けるかしら!
/ ̄>-、」::_:_:_-:i>┬<!:-:_:_:_:」i
/ / / ト、7∠イ::i⌒i:::iヽ:ニ:ニ:ノ\
_ヽ ´/、 __ニ」:::! ゚ i:::l〉=:、. .ヽ \
\___\ ノ/r=_ _「i::! ゚ i:/{!三:`ー' i ,, l
/z{::::\ /::Y <<. 、ニr=_ノ .::i.:/ /
578 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:27:04.27 ID:zR1Ewy.o
- ── ============-、_
/´//`l l´  ̄`ヽ
// // l l \
// __ム_ |│ ヽ、 ブオーン
// 「__L_,{└───────────────--ュ 「 ̄~l
,- ̄ ̄/ ̄ ̄Y `'''<
/ ム. L, l ___ `ヽ
l i~´ |~ l _ / ̄| ̄ ̄ ̄7/ ̄ ̄ヾ、(_ン `ノ ̄ヽT ̄ ̄''T'ヽ、
l,⊥, i レ-ゝ '==='=======ニ二二二\ /二二二=====''==l_
「 r、 i l::ィ'''ヽ─────────l ├───┐ l─────l
.l/シ、 .i l:lJ /´l___l_______l. l_1_5_5.l l──-ァ==t-l
lヾ/j_ i. l:l }ーl}L__Ll__// ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ll_l j
l::l{;l:::l────'l:l小、lj::::::ヾ`ー──────────────=====l
l:lシ::::::`ー┬──'lヾ_ノ::::::::::: ;ト────────────'l:::::::`ー'::::::::i
ヽ;;;;__ノ ヾ::::::::::::::::ノ ヽ:::::::::::::::;ノ
 ̄ ̄  ̄ ̄
~' ┘ }/\\:.:..',:..V九 ┐
┐_ 「¨/ \\:.:├t. └┐
ー 彡'{{ \:.:.:.} L 厶
シイ ゞ= _, _ァ ヽ:i:Y く /
〃 __ , 〕リ_,r┘,┘
, イ:. ̄Y 7¨ r‐┘
弋rzソ f/}「 ̄ やらない夫さんは大丈夫かしら?
_ xx ̄ {ヽ|ト、 命には別状はないとは聞いたけど……。
二〕 ,.:/ / |ヽ\
_ 」 -- 、 rァ / ∨ } |
:.:.:.:.}>'´ ‐/ { /
∨¨マニト、 _./ ̄{_ レ'
∨.:.:.:.} V.:'´.:.:∠
V´.:.:.Y⌒Y.:./.:.:.〉
ノ.:二フ  ̄_」 -i'彳
V.:彡' ,. -┴i
____
/_ノ ヽ_\
/( >) (<)\ 全然問題ないお。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 会社から労災認定がでたみたいで、
| |r┬-/ | 逆に喜んでたお。
\ ` ̄'´ /
579 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:28:04.05 ID:zR1Ewy.o
,. '"´「`ヽ ー‐‐- 、
/ ', \ \
/l ', \\ r'^^`ヽ
/ .l .:.:∧ 〈 〈``ヽ
/ .:.:.l .:.:./ `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:〉L 「iリ
l .:.:.:.! .:.:.:./ `ヽ、:.「_フ彡只
| .:.:.:.:.:.', .:.:.:.:/ `ヽ.:L{ }
|.:.:.:.:.:.:.:.V::/ ヽ.:V
ヽ.:.:.:.:.「 `7 ´  ̄ `ー !.:/
ヽ.:.:.:l い -‐━ ━‐!/ ご主人様関係のことで撃たれたのなら、
`ヾミヽ、__, ' ' ' ' , ' ' ' l⌒ヽ 心苦しいかしら。
l.:/´  ̄] r‐‐--っ ノ 二人ともがんばってくれているのに……。
,r ‐〈 __L  ̄ ̄ , イヽ
/ V ´ ̄] >=< "´ 〉
/ `ヽ孑7´1:l l:lノ) ___/、
/ 孑7 l.::l l.:l 「孑`ヽ\
〈 .::} 孑. l.::l l.::| 孑ソ ',
____
/⌒ ⌒\ ホジホジ
/( ●) (●)\ そんなの気にすることねーお。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 引っかき回しているのはむしろ、
| mj |ー'´ | こっちの方なんだお。
\ 〈__ノ /
ノ ノ
580 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:29:14.26 ID:zR1Ewy.o
/ / `丶、 \::::/ゝ二火::::\イ ハ
l / / _.二ニYス. /ソヽ/ l |
jノ イ _ ' ヽヘイ /_ ヽ ' :l
〈 /{/ , _ノ_ノ└'´ \ ヽ l / j
{j:.:i 、_ 、 / 厶こr`Y V>-、/ ,
ヽVY〈 ハ Vしり } ' く7゙/ヽ l / でも、本当に感謝してるかしら。
l} ヒr」 ゞー '´ l! ノ , / / 最近、ご主人様が変わってきた
_, | ゞ' . /'_./, ' みたいなのかしら。
/´ ', ヽ \_f´ ̄`¨ヽ /
{! ,.-\ マ二) | . : :ヽ, -―- 、 何年ぶりかに昼間に外へお出に
ゞ、/ : .\ ::. L-- 、: :/ なったときは、びっくりしたかしら。
入 ̄ , -_‐≧:. 、 _ イ―-ゝ:_/
/ \/´ . : : 〉  ̄イ⌒ト| : :/
| | ,_‐'´ ̄`ーく. TT L --、j
__ , -、 _/_ ` ヽト、| l  ̄:.|
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ うーん、それはいい兆候と考えていいのかお?
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
581 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:30:23.52 ID:zR1Ewy.o
,. - ─‐- 、、
,.'´.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
/.:.:.:.::::::.`、:.\:.\:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:.:::::::::::::.:`、.:.:.\:.ヽ.:,rr‐- い
/.:.:.:::::::::::::::.::/入:.:.:.:.:\{〈 ⌒ヽ Lエュ、
!.:.:.::::/:::::::/,.イ `ヾ .:.:.:{〈 ノ介⌒)}
!.:./:/:.:.:.:.:./ `ヾミ无彡化ソ ノノ
V.:/:.;.ィ/ `に__ノノミY´
V.:.:.7 _ _ノ ヽ __ 爪V´
V⌒ /.:.:.ノ
ム._ノ_ ィ==ミ、 r=ミ、/^!´ もちろんなのかしら。
/ ̄`7/ )///// , ///ノノ!く 機嫌もいいみたいで、
,∧: : : : ハ `ー-、 t--ァ ノ//: : 〉 ご飯もたくさん召し上がってるかしら。
/ Vニ二入 ヽ 二 イ ∧ V``ヽ
/ \:_:_:__\ _ ノ介(^~^エ´_」 ヽ
〈 /:| _ノ.::::ノくク.:.:7:::`ト、ML 〉
\ /l:::|  ̄`フ1くク.:7:::::::ト、 /:;ヘ /
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ まぁ、機嫌がいいに越したことはないお。
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ / そういえば、頼んでいたものは探してくれたかお?
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
582 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:36:19.88 ID:zR1Ewy.o
. , イ / / ヽ、 \┌ヘ _,.. -ヘ. Y r句ミ} l}
/ ! / , ,. '´ \ `Y´::.::.::.::.:;:〉 ヽニく ) | }
,′ | / / ,.. '´ ヽ \_:,.ィ´ `ー-<`ヾ、
l ', / / / ____,. - `丶、 [__ヽ、 〉::.:::〉
| ll /´  ̄ 、`ーく l ,.イノ‐'´
! ! l >=-、 、 \ 〈 レ' 彳7
| ノ¬、! ,ィ升冖 、ヽ` ヽ ヽヘ l/
. l / ,ハ > V辷夕 ハ -‐_二、 ` / ノ
. `、l ! 〃 ヾー-< ィ升┐}Y^/ ´
\ヽ |l /WWハ Vヾ夕ノl/ヽ ええ、直接渡そうと思っていたけど、
/>|l / `¬'´ /く/ ここ何日か帰ってこなかったから、
/ ヾ、 ノ 、 __ WW/ ヽ、 部屋の方に置いておいたかしら。
〃 ` ̄ 丁´ `´ 人 l
,′ , -=≠=Vヽ、 ___ ,.. '′ `ヽ } その間はホテルにでもいたのかしら?
-ヘ 〃 /` , ィ^l>'´ __ノr<´ }/
`ヽ、_/厶ヘ / l / ` く_∧ ヽ_r<ニヽ、 ノ
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ 警察とも話をしたし、
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ あんまりそっちに迷惑をかけたくなかったんだお。
|  ̄ |
\ /
583 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:37:11.07 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ ─ ─ \ (翠星石と過ごした数日は
/ (ー) (ー) \ 本当に楽しかったお)
| (__人__) | (今日の朝だって……)
\ ` ⌒´ /
, -  ̄  ̄ 、
/ ヽ
/ / ヽヽ
/ / / 、 l
/ / / / / l l l l
| / / / / /// | l l | |
. | / / ,/ / / ハ |、| l |
l ! /―/ / /―ヽ、| | | |
| l / / / ヽl | | |
| | l l、 、 _ _ , ヽ | | | ……んっ?
| | ヽlヽ ' ̄  ̄` ハ || | やる夫……ですか?
| | l ` l 、 _ / l l/ | |
| l ,. 、_ `> _ < l / l |
| / ´ 、ニ`イ ` ri 、__ l |
l/、 ,ー、) _____ l:|| /`ヽ |
/ヽ ニン´ /'" ̄. .; .. .. : ̄`l/ ヽ
/ l l .: : ;' :. ; :: ::. .: ::. | l
. / ' | .:: . ;: ;: ::.. .:.| |
584 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:38:43.37 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 起こしてしまって悪かったお。
| (__人__) | こっそり出て行くはずだったお。
\ ` ⌒´ /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
, -  ̄  ̄ 、
/ ヽ
/ / ヽヽ
/ / / 、 l
/ / / / / l l l l
| / / / / /// | l l | |
. | / / ,/ / / ハ |、| l |
l ! /―/ / /―ヽ、| | | |
| l / / / ヽl | | |
| | l l、 、 _ _ , ヽ | | | ……ちょっと、待ってて欲しいですぅ。
| | ヽlヽ ' ̄  ̄` ハ || | 朝食の用意を……。
| | l ` l 、 _ / l l/ | |
| l ,. 、_ `> _ < l / l |
| / ´ 、ニ`イ ` ri 、__ l |
l/、 ,ー、) _____ l:|| /`ヽ |
/ヽ ニン´ /'" ̄. .; .. .. : ̄`l/ ヽ
/ l l .: : ;' :. ; :: ::. .: ::. | l
. / ' | .:: . ;: ;: ::.. .:.| |
585 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:42:35.56 ID:zR1Ewy.o
___
/ \
/ \ 翠星石はゆっくり寝てればいいお。
/ ⌒ ⌒ \ 朝が弱いのは相変わらずなんだお。
| /// (__人__) /// |
\ /
| / _,. -ー ' ´ ̄` ー 、 \ /
ヽ l / / \ ヽ /
', {/ / / :l ` 、 ! /
ヽ 〉.:.: / / .:/.: l.:. ヽ l|/l
Y .:.:. /.: / .:./,イ ハ.:. ...:| :|:.:.:|
| |.:.:. l.:.:. // , イ.:.//:.:/ \.:.:| ...:|:.:.:|
| |.:.:. |`'lメ∠_////__, -ー'ヾ:|: :|:.:.:l お見送りくらいは
|、ヽ.:.:ヽィ圷ミ ィ圷ヾ.:.:.:|::.::l ちゃんとしたいんですぅ。
| lヽ\| 弋r:シ 弋r:シ |.:.:.:ノ:.:.:.',
/.:| \ヽ;:::::::: , ::::::::::::ノ_/ |.:.:.:.:':、
/.:.:.l | 弋 ,. _ フl /.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:ヽ ヽ __ >、___ `_,.ィ< / /.:.:_.:.:.:.:',
/:./:`∧ | |` ̄ \ヾ/ノ ̄ ∨ {'´: : : : :\.:.\
586 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:44:01.17 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ 今、猛烈な早着替えを見たお。
| し (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ノ´: /: : : : : : : : : : : : : :i: : : ::i: ::ヽ: : : : : :\ \
/": : :/: : : : : : : : : : : : : : ::|: : :|: |: : : ヽ: : : : : : :ヽ /
/: : : ::/: : : : : : : : : : : : :/:/}: : i: :|: : : : :ヽ: : : : : : :V
/: : : : :|: : : : : : : /: ::/:: / /: :/: / ヽ: : : : }: : : : : : :l
`.{: : : : : :|: : : : : : : : ::/.// /://:/-―--:、; |: : : : : : :|
|: : : :{: : |: : : :,斗ァ''フ" /" // \ヽ|: : i : : ::|
|:i: : :i: : :l r彡"´ " / }: :ノ : : ::|
l: i: : { : : l | __,.. / ''ェ;___,ェ; /: : : : /∧
. ',ヽ: : : : ヽl ,r==="  ̄ ̄ ./: : : :ノ/ l 女優の必須スキルですぅ。
\\: : : \ ! /, r '´ }: : :ヽl ちゃんと化粧もしてるですよ?
|: : : { `ー > /{ * }: : ヽl
|:/: : { __ i/ ヽ ./: { }:_:: : : : l
. //: : : :{ "iヽ { :ヽ、 ⌒ /:__ : { / ノ: : : : :.'.,
l/: : : : : :} r-┘、: ::r`vr‐ - ´|: : : | _」_{./ ./: : : : : : : '.,
/: : : : : : : { `ヽ、 ヽ.L._ヽ. レ'V__ ヽ/: : : : : : : : : :'.,
/: : : : : : : : r ト *|ヽ/ ノ ヽ.'、 / { (___ 〕r、_: : : : : : : '.,
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \ あんまり変わりすぎて、
| (__人__) | やる夫にもわからなくなってしまわないように
/ ∩ノ ⊃ / 気をつけてほしいお。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
587 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:45:27.84 ID:zR1Ewy.o
_,, ─=ニ二 ̄ "'- 、
_,..-'''"__ ※ `"'- 、 \
/>゙⌒ヽ ̄ ̄ ̄"'- 、 ※ \. \
/ ./ : :\ : :\ : : \ ∨ \
. / / : :ハ : :\ : : ヘ ※ ∨ _〆)
/ : :i : i: : :ト、 : : ヘ : :ヘ. | イ__/
/ : :i : : /,イ イ: :ト、\__,: :∧ : : :| ※゙|.八
l l : : :l_ // ル゙i: :ノィr‐─< 〉: :.,' .l: : \
l l. : :tノ.厶イ ル゙ (て刀ア.,': :./ ※ .l: : \
|∧ : :∨ (てカ` ゞ―゙ /: :/ .ト、 : : \ ちゃんと、帰ってくるですよ?
. ゝ : : \.ゞ┘ , ////,.イ ※ l: \ : : \ ……約束してください。
. `(>┬-ゝ// r 、 个 ∧.: : \ : : '.,
. ) 人.X゙\ `‐' / .| ※ /.: :',: : \: : l
/./ : : )゙※/゙テ=r‐ャ<.___人. /: : ',: : \: : l
/./ : :/ /゙f .〉〉刀, 〉 〕 `X乃ミY)∧: : \/
/./ : :/./_「| Y| /\ ∧ ヘ\  ̄ハ.: : \
/./ : : ,イ 辷竺ミY .∧ 》 ∧ノ 〉 \. l.: : ヘ
. /./., -'"/ノ 廴_辷竺ミ乃ゝノ∧ノ / ※ / |.: : : : ',
/./ / ./^''^''廴___) ∧ノ 〈 〈 l: : : : l
____
/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\ やる夫は原稿の締め切りと
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 雑誌の袋とじ以外は破らないんだお。
| |
\ /
588 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:48:01.36 ID:zR1Ewy.o
____
/_ノ ヽ_\
/( >) (<)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ (ってなかんじで、完全ノロケ話だったお!)
| |r┬-/ |
\ ` ̄'´ /
,. '"´「`ヽ ー‐‐- 、
/ ', \ \
/l ', \\ r'^^`ヽ
/ .l .:.:∧ 〈 〈``ヽ
/ .:.:.l .:.:./ `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:〉L 「iリ
l .:.:.:.! .:.:.:./ `ヽ、:.「_フ彡只
| .:.:.:.:.:.', .:.:.:.:/ `ヽ.:L{ }
|.:.:.:.:.:.:.:.V::/ ヽ.:V
ヽ.:.:.:.:.「 `7 ´  ̄ `ー !.:/
ヽ.:.:.:l い -‐━ ━‐!/ な、なんか一人で
`ヾミヽ、__, ' ' ' ' , ' ' ' l⌒ヽ ニヤニヤして恐いかしら……。
l.:/´  ̄] r‐‐--っ ノ
,r ‐〈 __L  ̄ ̄ , イヽ
/ V ´ ̄] >=< "´ 〉
/ `ヽ孑7´1:l l:lノ) ___/、
/ 孑7 l.::l l.:l 「孑`ヽ\
589 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:49:05.41 ID:zR1Ewy.o
(ヽ三/) ))
__ ( i)))
/⌒ ⌒\ \
/( ●) (●)\ )
./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\ そういえば、谷口はどうしたんだお。
| (⌒)|r┬-| | やらない夫が唯一、車の運転が
,┌、-、!.~〈 `ー´/ _/ できなくなったのを悔やんでたんだお。
| | | | __ヽ、 /
レレ'、ノ‐´  ̄〉 |
`ー---‐一' ̄
_ __ __
_j ` ー r_`r-、_
, '´ ゝ,. r r ⌒ 、jニ、ヽ
/ / \ _j | ,rr<ァ、ヾj
' , ノ ` 、 ゝヽィ'ゝtテン'、ノ
| // ,`ニ`!ィ´ ` ~ヾ∧!
レ/, ⌒ `LYz_ rく_ ノ
| | ヽ " ゞ\/
ゞ. __ , 、___ ,j_ ゝ| 谷口様なら、たぶん今ごろ――
, ,=l'T',` ̄ 、 ` ̄´ ト、 Y
i/ ゝヘ 、--, ,r イ
ゝ-'、⌒ゝ. ` ィ=<´ノ
__{::::!_--、ゝ 、__ __ ィ' _ /::ヽ
r' ´ ゝ=--<__r-z二=、ヘ_,ゞ::::ヾ:::::ノー 、
' {:::j_ノr::::_イ-fト、::ヽ)´ ̄!:ヾ ヽ
|::::/ r:::! |! `'l::! ゚ |::! `ゝ─ 、ノ r /
590 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:50:06.24 ID:zR1Ewy.o
パーン! パーン!
- ── ============-、_
/´//`l l´  ̄`ヽ
// // l l \
// __ム_ |│ ヽ、
// 「__L_,{└───────────────--ュ 「 ̄~l
,- ̄ ̄/ ̄ ̄Y `'''<
/ ム. L, l ___ `ヽ
l i~´ |~ l _ / ̄| ̄ ̄ ̄7/ ̄ ̄ヾ、(_ン `ノ ̄ヽT ̄ ̄''T'ヽ、
l,⊥, i レ-ゝ '==='=======ニ二二二\ /二二二=====''==l_
「 r、 i l::ィ'''ヽ─────────l ├───┐ l─────l
.l/シ、 .i l:lJ /´l___l_______l. l_1_5_5.l l──-ァ==t-l
lヾ/j_ i. l:l }ーl}L__Ll__// ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ll_l j
l::l{;l:::l────'l:l小、lj::::::ヾ`ー──────────────=====l
l:lシ::::::`ー┬──'lヾ_ノ::::::::::: ;ト────────────'l:::::::`ー'::::::::i
ヽ;;;;__ノ ヾ::::::::::::::::ノ ヽ:::::::::::::::;ノ
 ̄ ̄  ̄ ̄
____
/_ノ ヽ、_ \
o゚((●)) ((●))゚o 外で嫌な音がしてるお!
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\ また襲撃かお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
591 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:51:06.46 ID:zR1Ewy.o
, -、 , -――- 、
! ', く ̄`'ー 、 ,rz:yェュヽ
ヽ. ヽ __ /.:ト 、 ー-{{ rャz_}}ハ
ヽ \ /´ } / '} 丶、 ヽ,:クー'ヽ.〉 li
r‐ヽ. ヽノ / l.: / >‐ゝ〃ヽl l|
r | {:. , 九、 l: /- 、 ' ,ィfメ、 \ l :! もう敷地内に入ってるから、
. 「', \_}l ノ }' \ ヽ!:y=、 ヘ:りj 、Y´Vl そんな輩は簡単に入ってこれないかしら。
l ヽ_〕 _ イ _〕\´l\ _ハ:り 、 ´xXx fヽjノ
` ー 't--イ __j´ / _} \ //⌒ヾ _, -'´) ,rー」 たぶん、谷口様と朝倉さんが
フ⌒K´ ' ヽ、| ヽ、__./ ̄ `ヽー 、ニ´ r '´ ̄ ̄¨ヽ 射撃翌練習でもしてるのかしら。
厶ィ l \ / | 、 ヽ `丶 - V 」ト-イ_V´ . 二 _ 」、
/ ハ. 丶、{_ 」 ` ヽ / _}。 Y゙-―‥チ:〉
└ 'イ. ヘ / イ /‐t― ヽ、, イノ l:ト、 , -_」{
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ そうだとしても心臓に悪すぎるお。
| し (__人__) |
\ ` ⌒´ /
592 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:52:07.30 ID:zR1Ewy.o
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ ――――いや、……そうだお。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ その二人がいるところがわかるかお?
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ できれば連れて行って欲しいお。
| ( ( |
\ `ー' /
593 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:53:07.48 ID:zR1Ewy.o
――――射撃翌練習場
/ , - ' ¨ \ ` >-、
/ / , ' , ' |‐'´ ヽ
/ヽ / / / //ヽ,.'ヽヽ ヽ \
〉 / ! 〈 { | |゛゛"''''|│ 〉 !
〈 ヾ| i ヽ_lyz七リ> | | / | l
/`ハレレ|,,r==ミ ム,Lハ / ! !
//,' r | l |`V::ソ ~∨ / /
// | ヽ|│!.  ̄ , r=z、 /∨l/ いいですか?
// │ ヽ! | rーy / 〃 狙うときに片目で見ると距離感が
// ! `、!>、 r、`´ ,ィ / | つかみにくくなるのでしっかりと
// !! ! `ノノ )7 </ル' ! 両目で見てください。
rヾ  ̄ || lr‐ 'フ, '/ |ヾ| ! | !
,',ヘ ヾヽ|| / ∠- ァ! \| !__ヽ
/! ヽ | |||/ r--'ヽヽ `ー、ヽ ¨ァ
::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈
::::::、-'// ,':/ `""ヾ∨:ヘ
:::r ' |::! |::| |::| }::ハ
::> 」::|_ i!::! _!」 !ハ}:|
/ レ' ¨"≠レゝ / リ/ j/
"モテエ ,'ェァ / よーし、こんな感じかな。
、 {
ヽ |
i _ノ / _,、__________,,,、
ヽ , ____ / `y__////_jニニニニニfi
\ ` ー--- ' , ' 〈_フソ ̄フ ,=-_,,,,-┴─'
ヽ / // /rて__/
ヽ __ノ ,//三/ / ̄"
/ `ヽ 〈。ニ___/
594 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:54:11.78 ID:zR1Ewy.o
(ヽ三/) ))
__ ( i)))
/⌒ ⌒\ \
/( ●) (●)\ )
./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\ お二人さんはずいぶん仲がいいみたいだお。
| (⌒)|r┬-| | やーい、やーい、あちちのちーだ。
,┌、-、!.~〈 `ー´/ _/
| | | | __ヽ、 /
レレ'、ノ‐´  ̄〉 |
`ー---‐一' ̄
__
_.、-' ,.- 、._ ‐ 、
,:ー 、'´ / `ヽ、.._ ヽ_
/ `ヽ、/ ヽ  ̄`ヽ 〉ヽ
/ | 〉 '. i Y |
/ .ト ハ l | l. ', ト.
. / i | lニ'^´ヽ | ト. 1 .| | 〉
| | | | | l | |l. |」.斗|ー | ! / 〉
| | | | | | 」斗ヒ] ヒ_ jハ. ! リ、 ,ハ
| 、´l ̄j.ニト ´ ヘ´r‐、 iンL.ル | Y | ', ――――やる夫さん?
ヽ!、 |ヽゝfVrt.', うッソ|. レ | ',
ー\|ヽ. 込}  ̄ | l l ト. ',
| ', ' | | | l | ヽ ',
| ヽ - ,. |,'! ,′′ ! ヽ
|| `ト,、._ / | ./ ,′ |\
、ト. ハ.| l/ ヽ ´ .ノイ |/ .|ァー-
ハ | ∨ // , イノ /| . -
rイ/ ヽ| / /'二.ー .._/,/ .// /
. / | }′ .l,/´_ `ァ' / //,.'
595 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:55:07.16 ID:zR1Ewy.o
::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈
::::::、-'// ,':/ `""ヾ∨:ヘ
:::r ' |::! |::| |::| }::ハ
::> 」::|_ i!::! _!」 !ハ}:|
/ レ' ¨"≠レゝ / リ/ j/ おお、帰ってきたのか、やる夫。
"モテエ ,'ェァ / ほれほれ、バーンバーン。
、 {
ヽ | ..//~⌒ヽ
i _ノ / /i |( ● )|
ヽ , ____ / | i^ ゝ_ノ
\ ` ー--- ' , ' l⊂i''-,|_|
ヽ / 〈\|_|__]
ヽ __ノ 〈二二]
/ `ヽ '─┘
__
_.、-' ,.- 、._ ‐ 、
,:ー 、'´ / `ヽ、.._ ヽ_
/ `ヽ、/ ヽ  ̄`ヽ 〉ヽ
/ | 〉 '. i Y |
/ .ト ハ l | l. ', ト.
. / i | lニ'^´ヽ | ト. 1 .| | 〉
| | | | | l | |l. |」.斗|ー | ! / 〉
| | | | | | 」斗ヒ] ヒ_ jハ. ! リ、 ,ハ
| 、´l ̄j.ニト ´ ヘ´r‐、 iンL.ル | Y | ',
ヽ!、 |ヽゝfVrt.', うッソ|. レ | ', 谷口様!
ー\|ヽ. 込}  ̄ | l l ト. ', 絶対に人に向けてはいけないと
| ', ' | | | l | ヽ ', 言ったでしょう!
| ヽ - ,. |,'! ,′′ ! ヽ
|| `ト,、._ / | ./ ,′ |\
、ト. ハ.| l/ ヽ ´ .ノイ |/ .|ァー-
ハ | ∨ // , イノ /| . -
rイ/ ヽ| / /'二.ー .._/,/ .// /
. / | }′ .l,/´_ `ァ' / //,.'
596 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:56:08.05 ID:zR1Ewy.o
ヽ { レ'´ / / /´ ̄ ̄`ヽ
>ゝ\ l / / / ヽ丶
/ { > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ ハ
ヽ ヘ ! 厶V{/ /l | Vl≧ `ト、
〃オ''l 「 "゙`´ !l , イ¨ jl ヽ ヽヽ
/イ | _{ l 、_リ/ ___,_ ミ_>‐マ仆j
/ ハハ 下二ー、 ´仟歹 ’ 匁} 〉
{ l. }∧tヘヒ弍 } ´ r‐1イ' ちぇ。どうせ弾は入ってないんだし、
ヽ! ゙ヽ', ´ ノ 、_// ちょっとふざけただけじゃんか。
l ヽ ∧ /
ヽ / Y_
丶 rz=ニつ ,イ }八 __
\ ‐ / / 〉 \
\ / / / ヽ_
>ーく / / | `ヽ
/ / ,ハ / / |
, イ 1 { ’ 斤ヽ ,/ |
, -‐'´ / :| ∧ / ノ ∧ / l
__/ ヽ―― x '\
__/ \/  ̄ヽ
/ , / ,' ! ヽ ハ__
/ / | | | /ヽ , ヘ. ! ! ヘ
| | | | | |,,, 、,, 、,,,| | | i ハ
,'| | | | | | | | | | i| |
. | ! ! ∧_! -i! ! ! 」_ / / i |
| ヽ i| !tニムヱ}」 ム旡ニzx_/ ィ !
| ヘ_ハ__| '¬' |___/j/
| ( i |z==ミ ィ==z| | | それじゃあ、その拳銃を
| /│ | , ! ! | 自分の頭に向けて撃てますか?
| | i! | __ | | ! できませんよね?
│ | ! |ヽ `ー' , イ !! |
| | │ ! > 、 , < │ || ! どんなことにも絶対はないんですよ。
| | ヽ |-‐ri| >‐< |ー- | リ │
. │ | | ヘ| |ノ { ム‐'´ !
| | | | | `i | |
,r‐┴.| | ! !, -―― --、| | |t 、
597 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:57:06.60 ID:zR1Ewy.o
::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈
::::::、-'// ,':/ `""ヾ∨:ヘ
:::r ' |::! |::| |::| }::ハ
::> 」::|_ i!::! _!」 !ハ}:|
/ レ' ¨"≠レゝ / リ/ j/
"モテエ ,'ェァ / 入ってないって言ったのは朝倉さんだろ?
、 { 試しに一発撃ってみればわかるさ。
ヽ |
i _ノ / _,、__________,,,、
ヽ , ____ / `y__////_jニニニニニfi
\ ` ー--- ' , ' 〈_フソ ̄フ ,=-_,,,,-┴─'
ヽ / // /rて__/
ヽ __ノ ,//三/ / ̄" グッ
/ `ヽ 〈。ニ___/
::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈
::::::、-'// ,':/ `""ヾ∨:ヘ
:::r ' |::! |::| |::| }::ハ
::> 」::|_ i!::! _!」 !ハ}:|
/ レ' ¨"≠レゝ / リ/ j/
"モテエ ,'ェァ /
、 {
U ヽ | パーン
i _ノ / _,、__________,,,、
ヽ , ____ / `y__////_jニニニニニfi =D
\ ` ー--- ' , ' 〈_フソ ̄フ ,=-_,,,,-┴─'
ヽ / // /rて__/
ヽ __ノ ,//三/ / ̄"
/ `ヽ 〈。ニ___/
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\ くおらぁあぁああああ!!
/ (__人__) \ 谷口ぃいいぃいいい!!!!
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
598 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:58:08.12 ID:zR1Ewy.o
, -...、
r- 、..--/::::::::::丶,.__
_,.イ:::::::::::::V :::::::::::::::::::::::` 、
r:::::::::::::::::::: ,.ヘ::/ヽ.:::::::::::::::::::::::ヽ.
ノ::::|:::::::::| ::::::l::ヾ/:::丶:::::::: |::::ヽ:::::ヽ
,イ:::::::|:::::::::| :::::::トr'` "´|:::::::::ハ:::!|:::::l:::l
. l::|:::::::|:::::::::ゝ::::::| |:l::::::l| |::!|:::::|:::l
| ! :::::|:|:::|::::ハ:::::| |ィ!ニリ=j、レィ:r┘
l !::l::::N:::ハ:::ィ!ニjlゞ , ,.==..、 l:: |:: |
ヽ::|:::::ゝ:〆 ヒf::j ' l::::l::: | 私言いましたよね。
|ゞ`--ハ ___ ー' l::::|::: | 用意した銃の印がある方を使ってくださいって。
|:::|:::::::::ハ '" ̄ 、 リ::ハ::: | それ、どこにも印はないですよ?
l::::|:::::::::ハ - ' イ:::::::|ハ::|
l:::ハ::::::::::l:::lヘ. .イ:::|:::::::!:::|::',
|:::::∧::::::|:::|:::::ヘ .. __ /l::l::::!::::ノ::: |:::ヘ
' :::::|::::ゝ:::|::ハ|::| / | Ll ::レイ :::::|::::::::ヽ
/:_:rイ::/::::`:::::: //__ / l:::::/:::::::::|ヽ__ _::\
/:/│|/::::::::::::: ,'/_,. --- 、-‐/ /:::/ ::::::::: |/ / /´ヽ
/.::、:;::::::::::::::::::::::::;:;::.ヽ
,!:::;/゙l:/゙l:i''`'゙ヽ;:f'ヘ;;:::::〉
〈::ミl. |L,_|:l _}!__.lミ::{
}_;{. l|__.|!ヽ '゙,|!_ l;:::}
{ ゙i| ' ・` ' ・ ` |!'゙! こ、こんな日もあるって。
ヽ,|  ̄ 、l,  ̄ i,,ノ 結局なにもなかったんだし、いいじゃんかよ!
l、゙ |ー==.=-イ`.,!
,ゝ レ.⌒⌒.リ ,/
__,,, -‐'''7~:.i ヽ.゙ー==‐'゙.∧`、ー- ,,,,__
/゙: : : : : : :./: : :| ,ィヾー‐イ゙ |: :ヽ、: : : : : ヽ.
/: : ヽ: : : :./: : : .l /iヘ;}_ ,,/;;゙、 l : : ;ゝ: : : :/: : ヽ
{ : : : :`、 : : \/|!. ゙'、{;;;;}ィ゙ ヘ}\/ : : : :/: : : : i
! : : : : :ヽl: /.: : l l::::|. l : : :\: i/: : : : : l
l : : : : : :ヾ:.}: : : : | |:::::| .|: : : : :/: l: : : : : :.|
____
/_ノ ヽ、_ \
o゚((●)) ((●))゚o
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\ 今のやる夫にはシャレになってねーお。
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
599 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 22:59:13.78 ID:zR1Ewy.o
__
_.、-' ,.- 、._ ‐ 、
,:ー 、'´ / `ヽ、.._ ヽ_
/ `ヽ、/ ヽ  ̄`ヽ 〉ヽ
/ | 〉 '. i Y |
/ .ト ハ l | l. ', ト.
. / i | lニ'^´ヽ | ト. 1 .| | 〉
| | | | | l | |l. |」.斗|ー | ! / 〉
| | | | | | 」斗ヒ] ヒ_ jハ. ! リ、 ,ハ
| 、´l ̄j.ニト ´ ヘ´r‐、 iンL.ル | Y | ', ……今日はもうおしまいです。
ヽ!、 |ヽゝfVrt.', うッソ|. レ | ', 銃はそこに置いて戻ってください。
ー\|ヽ. 込}  ̄ | l l ト. ',
| ', ' | | | l | ヽ ',
| ヽ - ,. |,'! ,′′ ! ヽ
|| `ト,、._ / | ./ ,′ |\
、ト. ハ.| l/ ヽ ´ .ノイ |/ .|ァー-
ハ | ∨ // , イノ /| . -
rイ/ ヽ| / /'二.ー .._/,/ .// /
. / | }′ .l,/´_ `ァ' / //,.'
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ これで朝倉さんに助けてもらったのは
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ 二度目になるのかお。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
600 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:00:11.96 ID:zR1Ewy.o
/ , / ,' ! ヽ ハ__
/ / | | | /ヽ , ヘ. ! ! ヘ
| | | | | |,,, 、,, 、,,,| | | i ハ
,'| | | | | | | | | | i| |
. | ! ! ∧_! -i! ! ! 」_ / / i |
| ヽ i| !tニムヱ}」 ム旡ニzx_/ ィ !
| ヘ_ハ__| '¬' |___/j/
| ( i |z==ミ ィ==z| | | ……すみません。
| /│ | , ! ! | 谷口様はなんでも軽く考えすぎる
| | i! | __ | | ! 悪いクセがありまして。
│ | ! |ヽ `ー' , イ !! |
| | │ ! > 、 , < │ || ! あの、やらない夫さんの容態は……。
| | ヽ |-‐ri| >‐< |ー- | リ │
. │ | | ヘ| |ノ { ム‐'´ !
| | | | | `i | |
,r‐┴.| | ! !, -―― --、| | |t 、
/ ∨ ヾ| | | |イニニニニミ| | | | ヘ
| ∨ | ! ! ヘ ノ ! | | |
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ そんなにひどくはないけど、
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ しばらくは普通の生活でも不自由はしそうだお。
|  ̄ |
\ /
601 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:01:10.31 ID:zR1Ewy.o
/ / 〃/ イ f``ヾー "´´ | | l | │ !
ヽ| l | | !| :| | | | l | │ ! !
ヽ| l | | !| :| | | | l | │ ! |
ヽ| l | | ! | |_ 、__| | :j ! | | |i| |
!∧ l l _jzム≦た!ニf'" ヾにj≧kムj、| j リ| |
li '、 ! ヽ'" | j \ l { / / /丁7 / / | |
|: ハ ヽ__ト、ィ''チ示アミー フイ''テ圷、/ :/ ,' / j/
|: { l`、_,,ム<{イ f::::`イ} { f:::::`イハ>┬='_/ノ
l ヽl ! V^tzc' V^tzc' /!¨´ 「 そう、ですか……。
| l l l ゝ=='- ゝ=='´ / i | 心配していたんです。
| | | |! ! / ! | こんなことになるなんだなんて、
| | | i ハ、 ' / i. | 思いませんでしたから。
| | | i !ゝ、 ー ‐ ,. イ i |
| | | l ', i> 、 , ィ<1/ / i|
| | | ∧. ∨ i|. > 、 __,. < l // / i|
| |i ヽ ヽ Vi| | {/ / 八
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 何事も絶対はない。
| (__人__) | まさにその通りだお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
603 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:02:32.55 ID:zR1Ewy.o
,イ :::《:ヘ/:|:::::::::|:: ..::::/:: |:::::: i::|./|:::. \
/ ..:| :::::f::/::|::::|i::i|::::::: |i::: |i:::::: |.::|-、:::::|:::: i, \
/../ヘ:::::Y:::::|::::|ヘト:::::::::| |:::||:::: i|:::|  ̄'|::|:: 、 |:: ヽ
//::::i:::>‐‐|::::::\|-|=i≡|ミ|三|ミ | |::| |::|i:: |: |:... i
/'/..:::::::|:/ 仁|:::::: i::: ::|,=テ=-ヾ:!\:| ヾ _|:ハ:: |:::|::::|i: |
,イ´/ ..:::::::::::|ヽ ヽ|:::::: |:::: i`!f;;r`}ヾミ ` =≡i|ミ|::: |i: |i:::| |::|
ィ= ̄...::/ ..::::::::/ヘ:::\_l::::::..ハ:::: {!=ン ,テ卞t ヾリ_| !:||:::| |::|
- ̄, ..::::/ ..:::::::::/::::/ヽ:::::|::::::::.∧:: t fゞkリミ ,/::::/;:;リ|_:| t;!
::::/ ..::::/ ..::::::::/::/三≧ユ=- 、::..ヘ_| j `=´/`::T |/
/ ..::::/ ..::::::::::/::∠/.:_イ ̄ ーミヽ:::ヽ rー‐ァ イ::::: ::| あの、私、もう行かなくちゃ
::::/ ..:::::::::::/ン/.:/´ / ヽ::ヽ `´ _,.イ::::i|::: ::| | 行けないんです。
::::/ ....:::::::::::::://.:/ / 、j-':::::::::::::l:::| |:: |i !
/ ..:::::::::::::::::/.:./ / [ }::::::::: ::::::: |!,! |: |ヾ|
:::::::::::::::::// / | /::::::::::: ::|::: | |:_!
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ }
/⌒ ⌒\ | |
/( ●) (●)\ ! !
/ ::::⌒(__人__)⌒::::\ | l じゃあ、最後に一つだけ聞いていいかお?
| |r┬-| | /
\ ` ー'´ // 谷口の銃の腕前はどんなもんかお。
/ __ /
(___) /
/ , - ' ¨ \ ` >-、
/ / , ' , ' |‐'´ ヽ
/ヽ / / / //ヽ,.'ヽヽ ヽ \
〉 / ! 〈 { | |゛゛"''''|│ 〉 !
〈 ヾ| i ヽ_lyz七リ> | | / | l
/`ハレレ|,,r==ミ ム,Lハ / ! !
//,' r | l |`V::ソ ~∨ / /
// | ヽ|│!.  ̄ , r=z、 /∨l/ ときどき、気が向いたときに
// │ ヽ! | rーy / 〃 撃ちに来る程度ですね。
// ! `、!>、 r、`´ ,ィ / |
// !! ! `ノノ )7 </ル' ! 普段は他のものに興味を向けていますよ。
rヾ  ̄ || lr‐ 'フ, '/ |ヾ| ! | !
,',ヘ ヾヽ|| / ∠- ァ! \| !__ヽ
/! ヽ | |||/ r--'ヽヽ `ー、ヽ ¨ァ
604 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:05:22.57 ID:zR1Ewy.o
――――ハルヒ邸 やる夫の部屋
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | ________
\ ` ⌒´ ,/ .| | | 今、やる夫の前には
ノ \ | | | 一つの映像があるお。
/´ | | |
| l | | |
| |_________|
 ̄ | | |
605 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:06:45.75 ID:zR1Ewy.o
_,,
/ ヽ__
/ ヽ ', .ヽ
_,,. -- ,,_ / / ', .', ヽ
/ "' ././_,, -‐ .l .ヽ \
/:::: :::: :::::/ /二-`.、 .\ ヽ ,, .\
/:::::: :::::::i=フ ./. イ /| .ヽ .\ `、` ,,_ヽ
/:::::::::: :: ,,イ〉イ:: l/`レ .l /l lヽ', "'-`
. /::::::::::::::::,,イ::::::l:::: l kriヽノ .リ
/::::::::::::::,,イ:::::::/l:.::.l. 弋 ( _
,'::::::::::::::::::::::::::/,, l:lヽi r -'" .E| |} それはSOS団が最後に行った
l:::/:::::::::::::: :::::l ヽ | ,,,ヽ ゝ _ l |} ツアーの密着映像で、
.l::l ',::/ 、::l ヽ::l i¨‐r.i. ¨ (._ )二 i ̄)二= 本来はドキュメンタリー映画として
リ l ' ヽ|_/∨ ,,ryル l__l 公開されるはずだったものなんだお。
l: l / //ミ} .l l
.l:: ヽ l./// l l
l: ,::l::::::: /"'ヽl ヽ / //〈 .l l
l:: ,::l::::::::/ ヽ ヽヘ//o 〉 l l
.l:: ::l::::: ̄::::::: ::::::::丿ノ.///∨ l l
|. ::l:::::::::::::::::::::::::::://./// .l l
, -‐ r ─― 、
/ / \
// ,=vシ== 、 ヽヽ ヽ
// // ヽ ヽ ! l l
〃{ i{ {‐-、 ィ尢ハl i| |
{仆 f ィ=ミ ィ≠ミ | |
|ハムヘr;_j , jr;_リl |)l|! 時期は鶴屋さんが亡くなってから一年ほど後のこと。
l `∧ r‐‐v li l l |l
. ,' i ゝ、 ヽ ノ ィ'l l l ! もう復活はないだろうと思われていたところに、
/ ,' l _}>‐匕!_ / ,'l l | 彼女たちSOS団は帰ってきたお。
/rt/ ィf< _ _ `/ /_j | l
ノ |l/ ,' llニニ二ニ/ / >、|
/ / /. ├ ¬ー/ / // ヽ
. / / / | ,/ /´,/ ヽ
, イ / ∧ | fA./ //レ''´ \
606 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:08:08.29 ID:zR1Ewy.o
/ `Y _,r‐‐゙ー--一'-' 、 /^/ヾ、
r< , ''" / ヽ. `Y 、' 〉,
/¨´〉' l | 、 ヽ. \爻ヘ!
ケ / | ! ヽ ', ヽ ,!
|Y/ /i, l ', l ',ヒi',
| ,' | i l ', ', !、 l | l_ノ !
| | ! |!_l_,,....ヽ ,、 l....,,,,_ | | ! |
| | l ', /!, l \ ,\ l \ `!、 ! ! |
| l, |! ゝ lヽ、 ... \ ヽ、_,.l. ヽ | / ,!| |
|,i ',!l k l,r=== ヽ ェ==y|/ l/ | | この映像を誰が撮ったかわからないけれど、
! ト、 ', l\ ;i `! ´!^i | ! 真実は残酷なまでにそのままの姿で
/ ゝ.iヽ ', ` r-‐‐- , l | ノ | | 映し出されていたんだお。
r- 、 / |,r‐、ヽ. Y ⌒ / / l l |
. ゝ、 `'' 、 //ヽ || l |ヽ、 `ニ´ /| | | |
(~` ‐- ,, ` y、 `''ー- 、ヽ/ l ,i | rf` 、 _,, イ、 | | | _,l -‐''  ̄',
`'' - ,, `'' 、冫 ` y' !, |_,./ ` ‐-、r-‐'"i,_| | ', |
r‐-- ...,,__`ァ 、 ' | / ', | ヽ| ', |,
`ー- ニ ,,__  ̄´ .::l |' | | l ..,,___r'i´ l
607 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:10:33.38 ID:zR1Ewy.o
___
, . . .´. . . . .`.v-―- ..、
/. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ、
/./. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \
ヽ_..イ. ./. . /. . /. . . . . . . . . .ヽ . . . \ . \
/. ././. . /. . . ./. . . . . i. . . . . . .ヽ. . . . .', . . \
/. . ././. . /. . . ./. .l. . . . .|. . . . . . . ヾ. . . . .',. .',. .ヽ
/. . ././. . /./. . .j. . .|. . . . .|. . . . . . . . .',. . . . .',. .',ヽ._\
j . ./ ..|. . .|. |. . . |. . .|. . . . .|, .ヽ . . . . . .', . . . ..l. . l
| ./. /.|. . .|. |. . . |. . .|. . . . .|ヽ. . \. . . ..l. . . . .|. . | そこにいたのはかつての反逆児たちではなく、
'イ. ./. |. . .|-|--l- 、|\.. . | \z‐ヽ-|. . . .:.| . ハ ビジネスとして観衆が望んでいるものを
|. .l!. .|. . .|. |._ | . / ヽヽ. | '´ \. . ヽ!. . .:.:.|. .| | 提供することのできるプロたちの姿だったお。
|. .|l. .|. . .|.く.イ.干≧ミ ヽl ィ≦干下>. . . j. / j
Ⅵハ..|. . .| 代ュ ::}.l 、 ,r .代ュ ::}.lイ. . . イ./ 裏側では多くのことが準備されていたお。
ハ ..小イ 弋辷ソ }_{. 辷匕リ }. //.レ 役割が与えられ、演技の練習をなされる。
, イハj. ハ、 リ⌒ヽ. rォ/ ̄ ̄ ヽ 公然と作り上げられていくまやかしが、
/: :.| ;;;|∧ >==''′- `==イ| |! | 舞台の上では美しい幻想として見えているんだお。
_/: : : : | ;;;; V l > .. _ .. < |._.| ト、ー―‐へ
/ 〃: : : ヽ: :l .;;;; |ー 、 , -rf 1 j ヽ.V;; /: /}
/: : : :_ : : ヽハ. ;;;; |ー‐、 z‐| ! }//://
//: : : ―--:: ニュ:ハ. ;;;;. |二ヽ.\/z二ト、 /}〃: :/へ
/: : : : : : : : 二>' V:\ ;;;. | \二/ ∧ :  ̄: : : :V-く: : :/
そして、カメラはその幻想すら生ぬるいほどの
誰も予想し得なかったことを撮ってしまうことになってしまったお。
608 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:13:35.73 ID:zR1Ewy.o
/' /::::::::::::::::/:/ |::::::::!:::::::::!ヽ::::::::::::::ヽ、::::::::| |::::::::::|\:::::!:::::::::|、`
ゝ |::::::::::::::://~‐--、_ v::::::| |::::::::! \:::::::::::::! !::::::|~~|::::::/ ̄ヽ:::|::::::::|\、/
/~/ ´|::::::::::::::!/ ~Y、::!、.!:::::::! \:::::::! !::::/ |:::/ |::::|::::::::::|、 ヽ
::::ゝ、_.|:::::::::::::| /´~ ̄`ヽ、! \::ヽ \:| !/ ̄~|/ヽ |::!:::::::::|ヽ/´ヽヽ
/ /、|::::::::::::| イ、 /〇。:::::::1\ \ヽ イO。::::::::::! \ .|イ:::::::::|〃ヽ
/:/ ∧::::::::::| \ !:::::::::::::::! |::::::::::::::::/ |/ | |:::::::::| ヽ ヽ
./:::/ /::|\::::::| ヽ:::::'! ::::::::::´ ! |:::::::::|、 ! !
::::/ /::::||!::::\::| ヽ~ ̄´ , ~ ̄~` /!:::::::/ }
::/ !:::::ヽ|:::::::::\ ,--――――--、 /!:::::::// みんなっ! アンコールは
ヽ !:::::::::::::!:::::从、 |/´:::::::::::::::::`\| /-/::::/ 『ウィー・アー・ダブル・トラブル』よ!
::::ヽ!::::::::::::::::!、:::::::ヽ . | | ノ/::::::/
. |::::!:::::ヽ:::::::::\::::::::\ ヽ / / /::::/ 最後まで全力で行くわ!
|:::ヽ::::::ヽ::::::::::\::::::::::\ \ / ////::/
|::::\::::::\:::::::::::\::::::::::"''‐ 、_ -'"
609 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:14:35.88 ID:zR1Ewy.o
// ハ_/∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` -- ._
_/_/ / > く_ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` 丶 、
_ - . :´: : / (_ノハ/: _:_:_:_:_:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`丶、
_ - ´: : : : : : : / / く_ノィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`丶、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :` ー──
_ . : ´: : : : : : : : : : :/ ,.′./:.:.:.:`丶、\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
_ - ´: : : : : : : : : : : : : : j /:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:\:.:.,- 、:.:.:.:.:.:.:\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
_ - ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /:.、:.:.トァォ、:.:._:'.:.:.:.:.:.:.V / .ハ:.:.:.:.:.:.:弋: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
_. - '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ′ ハ:.:ト、:.V ,斤爪ハ:.:.:.:_} v_}:.:.:.:.:.:.:i:.'.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. '′
-─ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .′ ハ:.:.:'、`¨¨{弋:ッ' V´: : : : : : : `: <_|:.:}: : : : : : : : : : : : : : : _ '´
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :, ハ:.:.i:.ト、\ ′ '、: : : : : : : : : : : : : :` 丶 、: : : : : :_ - '´
 ̄ ̄ `丶: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ハ:.:.ト\,、` \: : : : : : : : : : : : : : : :ノ-─ '′
\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :, ハ:.、 :\{tム, }: : : : : : : : : : :_:_:_:_: |
` 、: : : : : : : : : : : : : : , ハ:',:.\:.:ヽ′´< !: : : : : : : : :> _ - \、
` ー---- .___, , ゝ\八:.:'、 , |: : : : : : :/ /: : : : : : :\
.′ `\ー ._ / .j: : : : : / /: : : : : : : : : : :ヽ
, .′ 「: : : : ー '/⌒ヽ: :/⌒)/: : : : : : : : : : : : : '.
, ,′ '. : : ト./: : : : :ノ: :j- ィ´: : : : : : : : : : : : : : :l
, /´ ̄7:l⌒: : : : {://: : : : : : : : : : : : : : : : : }
, ′ }: : :ゝ'── >'/: : :、: : : : : : : : : : : : : : : :|
, . . {:/:ハ:\://: : : : : :\: : : : : : : : : : : : : : |
長門有希のストラトキャスターはかつてないほどの音を出していたお。
彼女自身も恍惚とした表情で、ただ一つの音を探しているみたいだったお。
そして、そのときはやってくるんだお。
610 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:15:29.31 ID:zR1Ewy.o
,..;:':::'´:::::::::::::::::::`ヽ::::,:':::'´::::`丶、
/;´:::::;::::::;:::::'::::‐,:::::、;:::::_::::::::::::_::::::::ヽ.
/:'":;::';::'::/:/:/::::::::;:'::::::::::ヽ:::::::::`::::::::ヽ
/":/::/:/:/:/:/:;〃::::::;:::;':::;:'::::::ヽ::ヽ::::::ヽ:::::`::',
_,.='"/::/::/:/:/:/l/:::/ /::;:::/::/::/::::!:::::::l:::';:::i::::::ヽ::::::::',
´ _/:;/::/:/7ナ'.t'::/Ll_/::/::/::/l ::::l::::::::l::::l:::l:::、:::ヽ:::i::l
7〃;ィ::.:l:/_,L_ l/ lイ:/l:/!::l l:::::l::::::::l::::l:::l::::l::::::::::l:::l
/' l::ハl.::::l ,r::ミヽ、、' l:l リ l:::ト、!:::l::::::l:l::::l:::l:::::l:::::::::l::::l
l/j/::;ll ヒ':: ::;ハ ″ !:l ヽll:::::l:l::::l:::l::::::l::::::::l;::::l
/:/::/l:l `゙′ -_゙ ',:l:ト、/::/::ハ::::l:::::::llヽ:l
' /j/l:::ハ 7ニミヽ、//:Y:イ:::::',:::',::l::ll:::ハ',
"_ ´ リ/ハ ' マ::..:;ソヾ'::/:::::l::::::::〉:::l1:ll:/ ヾ、
´ !_,.l:M〉、 ヽ _ `´'/::/:/ }:::::!:/::/:ト、:V/
,. -‥ 丶 _. -- -r,r,r---‐‐‐'"´/l/ ヽ. _//::/:/イl::://::/イ/ヽヘ
,. '´ ,' ヽ /_ /// /' "′ ` ー‐‐ァフ´7'/,'/:/l::/ !/7ツ' /'′ ヾ
´ , / }ヽ、 ヽ/ /// /`丶、 /イ ,ィ:7/l/ l/ / ' /
i_/ ,ノ ノ l ∧/// _/_ { / l / ! l ′
 ̄`` フ'´ ィ / /イ// r'_´ ', ミ丶_,- ‐-、 ソ 〉
音楽の神は彼女に下りてきたんだお。
その音を探し出した長門有希は喜びで飛び上がり、
同調するように観客たちも総立ちになって歓声を上げたお。
611 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:16:36.96 ID:zR1Ewy.o
┌──────────────────┐
│┌────────────────┐│
││ ││
││ ││
││ ││
││ ││ そこで画面は一瞬のフラッシュで
││ ││ なにも見えなくなってしまったお。
││ ││
││ ││ まるで、それは演出の一部のようにしか
││ ││ 見えないんだお。
││ ││
││ ││
│└────────────────┘│
│ o o o o o │
└──────┬────┬──────┘
┌─┴────┴─┐
└────────┘
612 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:17:30.20 ID:zR1Ewy.o
/ // /| 、ヽ \ \ 丶
/ // / ! ヽ \ ヽ i 、 ヽ
. / // ∧ ト、 \ \ ! | ヽ \
/{ l l l ! ! \ ヽ\ \ | | l ト丶ヽ、
| l l l、 l ', l \ヽ \ ヽ| | l l 、\_
lハ l_」⊥∟ ヽl ‐‐--ニユ ュ、 l_ | l l l、 、
ヽ ヽ l l ヽ! ` 丶 _ヽ ` \! l ! ハ.l l \、
lヽl V_ェr≠=ミ _ -F干示ミヽ,' l_ ハl l |
lハ Y゙;ハ;:::j.} lr;:::::j.リl / /、ヽ/ ハ∧l! 次の瞬間、映し出されたのは
|' ヾ、└‐′ └‐‐' .j / /フソ/// ′ヽ 血を吐き、さらに胸の辺りにも
| 〉 l,ハ~^^ ′ ハへ // /K〔/〃 赤いものを滲ませる長門有希。
l∧ ト∧ヽ、 、 _ // イ/l///
l′', ! ヽ l` 、 ´┃ _ イ'///1リl/′ゴホッ
',l ヽ! V `,チ´ ,/// /! 一瞬静まりかえった後に、
'、 _' -_ニノ //イ/ ヽ 先ほどまでとは違った悲鳴が
" _ -‐´ ∠_ / \ 会場を包んだんだお。
r´| | / ̄_  ̄丶´ __>、
/l | | / ̄_ `丶′ / _ 、ニ-、
613 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:18:31.73 ID:zR1Ewy.o
,. ´ ̄ ―- 、
/:::::::::::::;:::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::r二ニr、 ̄、ニv=-、
. /::::::::::/ ヘ∨ヘ |=-、`\
i:::::::::/ i / i |‐`⌒| i::| `ヽ _ -―  ̄7/ ` 、
/:::::::::iイ i ムハ|_,. ,/斗ォ:! | r、_ -― _z ニ / .//:.r,⌒ヽ./
/::::::::::::::iハi,ト|二フ'ト- ´ハ| r ´7//// ` /ハ:.:ゝ、_ノ/
/::::::::::::::::::ヘ. ゝ /::::i ノ ///// __ -― メ, `  ̄ /
/::::::::::::; -―-\ ー_´/:::::::i く-―  ̄ /:/ // l:i r ヽ _/
/:::::::::::/ ´ ̄ >- く:::::::::::::i < _三_ .〈:〈 〈〈 ゝ'、ゞ ク
/::::::::::::/´ / _ -‐  ̄ ` - ' _ ,. ´ ̄ ` y/-7´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/::::::::::::/ / / ´ 、7´ ̄`r,、/'-/
:::::::::::/ :/ イ `ー _/ー´i`,i カメラが観客席に向くと
::::::::::i i / |: ー _  ̄`i ̄ 彼女が映し出されたお。
::::::::::! i /. i:.:.. ー-イ クレイジー・シスターと呼ばれた、
:::::::::| i /ヘ ` ゝ、 __ -― ヽ ` ー ‐- イ 笑いながら長門有希を殺した女、エダ。
:::::::::i i/:.:{::::`ー`ヽ_,.- ´:::::::::ヽ `,i /` ―-r‐ ´
:::::::::|. {:.:.:.:.Y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、 ノ ` ‐ _/
:::::::::! `i.:.:.ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
::| ! /-| | ヽ ヽ ヽ ト、ヽ
::|: /|. | |. | /ハ ', li i ', i
:::!. / ! | ,l. |==―` | !_ -  ̄}i li |. i |
:::|´ i |/ l | .i _.v:イ:.:.:.:./ |. | !. | i| 彼女はさらに数発を彼方に撃った後、
::::!. /i.| _.斗- マ ̄:.Y´ `くハ:.:./ | | i. | | 警備員により射殺されているお。
::::| _ -i|二 -‐七チ`:.:.fノ ` く_ .| ! |/
:::::|=<_:.:.:.:.i|´`:.:.:.´i|:.:.:./ ノ !| 過去に強盗と薬物売買の前科があり、
::::::! ―|――- - ´ r イ / その他無数の容疑がかけられていて、
::::::| > どこかの犯罪グループに所属していた
::::::|\ ,. ´〉 との噂もあったが、真実はわかっていないお。
:::::::! \ / イ
:::::::| \ ',
::::::::! \ }
::::::::| ゝ _ イ
:::::::::! ー―- ニ= ―― ´:.:! ̄ - _
614 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:19:37.35 ID:zR1Ewy.o
// / / : / /. : : : : l : `ヽ ヽ: : l: : : : : : : : : : :l
/ :/ / / /l / l : : : : : l : : : lヽ !: :! : : : : : :l : : : :l
/ . :i: l / / !/!: : l . . ! : : : l: :∨ : ト、: : : : :l : : l: l
/ . : l: :l !/`ヽ! l: : :l : : : : . . .l l l ト、 ヽ、|: : : !: !
. ′: : l: :l !fモヽ ヽ: :lヽ : : : : : l: : . .! ! l | ト、 ヽ、 l: !
. l /. : : l//l k_ノ| ヽ! \__: l_/. :/ : : l lヽ\/´: /. :!
l ! : : : :/ :l ゞ ソ ´ ≧ !::/l`/. : : :l _!: ヽ、`>. :!
l l : : :/. :/! 〃/ ノ`ヾ l/. : : : l/´l : : : :∨ : : :
. ! !: : :l :/ ∧ ′ トくノ /ノ/. : : : /| l : : // : : :/ ……有希?
. l l: : :l∧/ ∧ 、 ー ' /. : : : /´_ヽ」: /:/. : : /
! 、 : l /イ!::∧ ヽ /. : : : /くノ ノ :/:/ : : / ねぇ、有希、
∨ヽ! / j//.:ヽ、 __/. : : : /ー‐ ´: / / : : / どうしちゃったのよ……?
. / ヽ / /.::/ / ̄「 ̄ /. : : /. : / : / :/ : 〃
/ / /.::/ ! ノ /. : : :イ. : :/ : //://
. / / /.:::/ ノ /_.. < l :/|//イ: //
. / (ヽ/l /.:::/  ̄ ‐- j/ ! |/
615 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:20:46.51 ID:zR1Ewy.o
j ! ! .:.:/ / .:.:./.: / l ! ! ! ハ
// ! .:.:..! ./ .:/.: / .:l:.: .:: / !. ::. !.. .. | ハ
〆| .! l .:.:.:! .:.!./.:.:. /:. /!: .:.:/:.: .:.:.: /:.: !: .:.: j:.:. .:.::.: l:.:.:.. .:.. l
| .:| ム .:.:/l .-!─- 、/.:.:/ .':.:.;ィ:.:.:: .:.:.:;イ:.:.: /.:.: .:.: /:.:.:.:.:.::.: /:.::.:.:.:..:.:. l:
|.:.|l .ハ :.:.l.:.| .:.:l:.:.:./:.:,>- 、. /:.:./ !:.:.:..:.:./ l:..:;イ:.:.:.:.:.;イ.:.:.:.:.:.:: /:.:.::.:.:.:.:.:.:. }:
|.ハ:|'.:.:ト、:.|.:.:i .::|,彳三≡=、、_ // /:.:.:.:.:/- ‐|/-|:.:.:∠/:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:./.:.:.: l:. ハルヒの呼びかけは瀕死のパートナーに
!' !:.:.:i |:ヽ: :.! :| ヘ! :}ゝ´ /:.:.:::/ ____ノ/ /:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:./.:.:.:. /!: 届く様子はなかったんだお。
r.!:.:.:! l.:.: :.∨!. l{ /,' /:.:/ 彡ィ"  ゙̄ミミ、:.:.:.:.:/.:.:/.:.:.:/.:.:.:. / /,' すでに瞳孔は開ききっていて、虚空しか
/´丶ヘ:.|>}:. :.:.:.:! つ二ノ/ / ´ 'i Y〉ソ.:.:./.:.:.イ.:.:./.:.:.::./ i/ 見えていなかったお。
, '¨{ ├/´::::ハ :.:.:.:i ゙ー‐゚′ つ ://.::, ':/.:.:./ l、/.:.:.:.:/
. { iノ 丿!:::::::l i :.:.:.:l :! ー-、ソ'. /:./.:.:./. ノ >、:/_ メンバーも、スタッフもどうしようもないお。
´ !ノ ,T:,' |::::::::l ∨ :.:.:ヽ ' //: , '.:.:.:/-'/ , -- 、 _ ニ、_ 会場は混乱して、車を用意することすら
ノ├':::::l |::::::| ∨ :.:.::.ハヽ、 '-` /イ´: .:.:.::/' ´ /::::::::::::::::::::::::: 難しい状態だったんだお。
.ノ::::ト::::! !:::::::| ∨ :.:.:ト:', 〉ヽ、 ` イ´/ .:.:.:.:.:/ /:::_ - ´::::::::::::::::
、::::::::ヘ:ヽ l:::::::l ∨ .:l ヽ/ } `ヽ、 _ - ´// .:.:.:イ://_ -´:::::::::::::::::::::::::::::
ノ:::::::::::ヘ:ヽヘ::::::! ヽ .! ト ´ // ..:.:.:/ '/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::ヽヽヽ:::ヽ ヽ! | // .:.:.:/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
616 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:22:05.97 ID:zR1Ewy.o
//7ヽ イ : //:_/_.:/ |: :.:|: : ヽ:.:.. : : : : :.. |. l :.:.:\<二ニ.┬ ´
/イ /イ`:/: :/:l: :/:./`ヽ l: : :ト: : :.:ヽ:.:.:.. : : :.:.l:.:.:|:.:.. :.:ヽーj ノー 二
` /´: : : /: : l:. l /l:/ \ヽ:.| ヽ: : :.ト 、:.:. : :|ヽ_L:.:.:.:.|:...| ドイ ̄:.:|
L〉: : : l : : |:. |:| |′ ヽヽ \:.{ \: :イ´l:|:.:. :.:.|:.:.:!:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.l
|: : : : :! : : |:. :l{ z三ミ 、、 \ \ /ヽj }l!:.:. :.:l:.:.:l!.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:l
{/: : :.:!: : .ハ:. :ト ´ `ヽ ´ {ー'r_z三ミ、 |:. :.:/:.:.:ハ:.:l:.:.:.:.:. :.:|:.:.! 助けてよ!
/: /: :.:|: |: :..ヽ:ヽ i ´ ` j: : /: : /: }/ハ:.:.:. :.:!:.:.l
./ /: :.:小 :!: :.:.:.:ヽ:\ /⌒ ー--、‐ 、 /://:.イ:.:.:/:.:.:.:.!:.:.: : ト:.:.l 誰か有希を助けてっ!
':/!: ::. :.|:ハト: :.:.:.:.:.:ト.ー / \i /イ:.:/´:.:|:.:/:.:.:.:.:.:|:.:.: : | l:.:l
/ | : :.:.:.l:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.l:.:\ { j /:/:./:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:l|:.:. : l !:.!
! !: : :.:.:|!:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:l´ノ \ー- ___ノ .イ:/:./}:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.: :l j:リ
| ,.ゝ---― 7´: \:.ヽ ` 、 ‐ _ .. .<_:.:.:./:/:.j:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/ !:.:.:/ //
イ { : : { \ヽ  ̄/ ヽ:..:..ヽソ/:.:/:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/ j:.:/ /´
ヽ: :\ `\ { 〉:../´ `7:/- :._:.:./ /´
617 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:23:07.01 ID:zR1Ewy.o
/ , \ \
/ ! \ ` ,.
, ´ ./ ! \:::, ヾ\\.. |
/ ./ ., | \:... \:::::ヽ ヽ..\ヽ,.!
, / ,/ ,/! |、.::! \:::::::.. \:::::: ヽヽ\!ヽ_
l / :!ヾ |_,|ノ:::\::......ヽ-ゝ、___ヽ.、:::: ヾヽ `ヽ
l ,/'| :::| ! :| V__ \| \::::::! _` 、_ f::\:::ト l::::::::\\\ 朝比奈みくるを始め、周りの人たちが
レ' l :::iヘ.ゝ、!,ィァ::::f` \|イゝ:::ヾヽ|:::ヽト、l:ヽ:::::::::::::ヽヾ ヽ ハルヒを力づけようと声をかけても、
ヽ::|/ヽ| lヘ::ィl lヘ::ィ`! |::: V':::::::::/>,、_::::::l:: ノ 彼女は聞く耳を持たない様子だったお。
V! ヘ. ` ‐ ' `- ' ヽ:: ヽ ノ// /ヽ:ノ/
/ /:::,. ` ,f;ハ::: \// V しばらくして、やっと、救急車で長門有希が
, ::i/\ f´ ̄`) ./ /: l::: ゞ、,\ │ 運ばれた後も、ずっと同じ場所で、
i ,/ :.:::ヘヽ: :.ゝ.、. `─ / /: : ヽ:::: ヽ`ー' | 相棒の血で汚れた手を見つめながら
l/! ::::|、ヽ\: : : :l` ー‐ ´ _.,/: : : :,ハ:::::: \ / 呆然と座り込んでいたんだお。
l! | ::::| \\\: :ヽ_ ` ´ ,/: : : : /// \:::::::,, ヽ
| ヽ リ! \\\:\`ニニ /: : : / イ ゞ、::::ゞ. \
\|ゝ,_ \ヽ_ヽゝ` ーイ: /_/ / /:`:ー―'
j ` ーr`Yーrr`-、イ ノヽ:.ノ
618 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:24:13.88 ID:zR1Ewy.o
// .:// / ::! ::l .:! ::::::::`ヽ、 ::::l:::::::l三三ニ :::..
// .:/ .:/.:/! :::! ::l ::l ::::::::!:::::\::::l:::::::l三三Ξ ::::::.
.:/ .:/.:/ l ::::! ::! ::l :::::::! ::::::::ヽ!:::::::!.三三ニ ::::::::.
! ::l :::`ヽ l ::/! :! :::l ::::::::! :::::::/l ::::::ト、 三三 ::::::::.
l ∧ ::! /l/ \_l/ ! l :::ヽ ::::::::l :::::/::! :::::l_ノヽニ三 :::::::::.
l l ∧::l∧ f升ミヽ! 、ヽ ::::\ _/!__/ ::l ::::l:::|:::::ヽ三 ::::::::::
l l !::!ヽ!::l k._j ! ヽ\`二¨ヽ::/ ! /!`/ ::::l::::!:. :::::!ニ ::::::::::: ……どうして、どうしてなの。
l ! !:l l::::l ゞ ソ ´ 兀j`ヾ、j/::l:/ :::!::::l__/三 ::::::::::
l ! !:l !::::! , rf_丿 ハj :::〃 .:/_j::|三Ξ ::::::::: どうして、こんなこと……。
/ヽ!:l !::∧ ゞ ン // : .:∧:::!:|::l三Ξ ::::::::
/ ∧! l::l∧ヽ 、 ..::::/ .: .:/ノ!::!::!::l三ニ ::::::
/ 、_/ ヽl:::!ニl :::\ ` ..:::::::/ .:: /.:::::|::l:::!_jΞニ:::::
/ :lヽ!ニ.!:::/ニヽ、 _.. -‐/..::://.::. :/!_j三三ニ::::
. / .::!三ニj/ニ/.:  ̄厂::::::::::::/..::::イニ/ .:/.三三三 ; ::::
/ .:::/三三.ニ/`ヽ :::::/.. <三ニ//三`ヽ三ニ . :::
619 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:25:16.77 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ ─ ─\ そして、暗転。
/ (ー) (ー) \
| (__人__) | ________ その後、ハルヒやみくるちゃん、他のスタッフの意志で、
\ ` ⌒´ ,/ .| | | このドキュメンタリーが日の目を見ることはなかったお。
ノ \ | | |
/´ | | |
| l | | |
| |_________|
 ̄ | | |
620 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:26:24.75 ID:zR1Ewy.o
―――― Recording No.7 涼宮ハルヒ 彼女の自室にて
_,. - ―― - . .、
/´..... : : :___ : :\
/::.::.::.::./ ´ ___ `ヽ: :ヽ
/::.::.:/::./ イ´: :: : : : : : `ヽ|:ヽ: !
/::.::ィ/、:_!: :/:./: |::_::_-‐_ヘノ:l:l
!::./ ,ト..十:T:ハ: |: : : l::..:.. l: : :|: :ト〉
|::`メ|::.::.|:..,|:| l lヽ: : ト、:: |: :|:レ|
|::.:/| |::.:..|:廾ト、 ヽ \:| ,.斗l-:l:.,1:!
l.::.L|{1::.:.l:.ト十::テ ー ' イォ:卞l/イ |:| あんたたちを撃った犯人は
|:.|:l:Lト!:.:.ト{  ̄ ,  ̄`|:.|:Lj:l まだわからないの?
!:|:l::.::.:l::..ト、 , -、 イ::l:..:イ:!
lム|:.|::.:ト:..l |\ ´ ̄` /7:/、/ノ′ 警察もなにしてるんだかわかんないわね。
/|: 「lト::.:|.ヽ:! ` ーァ ´}: : j/ : |「ト.
ハl: l:::l ヽ!: : :ト_- ― <|: :/: : : !!| l
i ヽ:.l:::l : : : : l _, ----l: : : : : :l:|| |
| ト:ヾヽ : : : l_ノ  ̄ `| : : : : :l:l:l !
! { ヽヾヽ : : l l : : : : /'/ {
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ 早く捕まえるためにも、
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ ハルヒが知ってることを教えて欲しいお。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
621 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:30:35.26 ID:zR1Ewy.o
/ / // / ヽ\
. / // // l/ ヽ丶
/ l / r―/ l | ハ l ヽ ト、}
l l' レ7l l ハ !_ ヽ.ト、 |ハ、 l ノ
l l / ハl l { l/ `ヽ! ヽf,r、l !
/ l / 〃,くl ! レf示r' lリ/ ! | 私がなにを知ってるっていうのよ。
. / // ∨lハ (_! l ハト辷リ 、´l l あんたが書いてるのは私の本なのよ?
/ // l l \l |ノ〃ノ r'フ _ ノ/ /
|/ l l ヽ l | ||Y 〈__´/ ′/
. | /{ ト、 ヽヽヽ、 `ヽ, ノ
. l/ ', ト,l\ ト.}⌒ ̄`ヽ、_, r′
. / ヽヽ.\\ノノ \ '、
/ ` \ l\ ヽ
____
/ \
/ \ ,_ \
/ (●)゛ (●) \
| ∪ (__人__) | だから、鶴屋さんの死の真実だお。
/ ∩ノ ⊃ / 誰かがそれを暴かれたくないと思ってるに違いないお。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
622 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:31:14.07 ID:zR1Ewy.o
__ __ _
. _ , '"´ ,. _ ___`丶、
/ ` / /´-‐ァー-ヽ \
. / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ
/ └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
,' ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
, '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. | 私は知らないわ。
| l:l :!:{、| l ::| マソハ: |:: | 知ってたら、その場でやりかえしてるもの。
| l:l::i个| l ::l! _ ′} .:}:.l:: l 鶴屋さんがされたことを、そっくりそのままね。
| lハ:l::{::', ::::{、 /.:/::.l:: l
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._ /.:/::::/l::;!
. ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
. ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/
/⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ
/ ヽ \\ \´ ̄`ヽ、
. l ', \\ \ __| \
. | ', \`ヽ、 ∨n| } ト、
623 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:32:07.06 ID:zR1Ewy.o
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ ハルヒに言っておきたいお。
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ やる夫は簡単に縮み上がったりはしないお。
|  ̄ | ものすごく簡単に縮み上がってしまうんだお。
\ /
/ : : ; : : /_..-───- ._: :\
. / : ; : :/: : /´ ______\: ヽ
/: : _/: :/: : 厶 '´: : : : : : : : : : : : : :`ヽ: ヘ
/:/ ,.'7: : :/: : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : ヘ: ',
/' , '/ i: : : :|: : : ∧ : : : : : : : : |: : : |: : : : i: |
. ハ厶i. |: : : :|: :.|:.l ',: : | : : : : : |: : : レ': : :|: |
|:.7 /トr|: : : :∟」_| \|\ : : : | x'´ハ: : : ;' ハ
|:.' /: | r{ : : : |: ∧「`ヽ、.___,.\: イ__V_,|: :rf:/| |
|:| |: :.| | |: : : :N 'Tに叮 ヾ hィ}r〈 { 'j.ト'| つまり、あんたは辞めたいってこと?
|:ヽ: :.| |、|: : : :| ゞ-‐’  ̄´l | | l': :!
l: : : └ : ヘ: : :|、 ' ノ } リ : |
∨: : : : : :|ヘ: :.l \ r─ャ _. '´ l: ,l: |
,.、ヘ\ : : | ト: l ` ._ ,r´ イ、 j/
,〈 ', ', ヽ: } | ヽ / 「| ィ ´|||',
/ ',. ', ', V | ム -‐ ´ } ||| |
624 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:33:04.59 ID:zR1Ewy.o
____
/ _ノ ヽ_\
. / (●) (●)\ それはハルヒ次第なんだお。
/ (__人__) \. どうしてこんな目に遭うのか知る権利があるお。
| ` ⌒´ | それなのに、ハルヒは何も言おうとしない。
\ / これは不平等以外のなにものでもないお。
ノ \
-―――-
/ : / / ̄ ̄`ヽ`ヽ、
/ : :_/. :/´「 ̄ ̄、`ヽ、 ヽ
/.:/ !: :/_/l: ! : : 、:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧\ヽ: : :i : i : _: ト、: i
. l:://l/ !:::lf千 ミ、ヽ\!≦´V lく: :l
lく/〈/´!::l ゞ-' 弋冫j/l l〉 !
l ::!:::ヽ、!::l 、_′ /:∧!: :! 私は全部話して――
!::l:::::::::∧ト、 ー ′/:/.:/ ハj
. Vヽ、:::::lヽ、丶、_ ィ/.::/.:/j/
(\_ _>、:::!、|ヽ ト、/イ/
> _`ヽ__ /ヽ ヽ! \ _ヽ ̄ ヽ_
rf壬‐_´__ノ Vヽ / ∧ ヽ´__`ヽ ト、ヽ
〈\ ノ ト、!// 丶 、__`i l }
/ヽ ̄ ノ ∨ 、 l ! !/ ヽ、
625 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:34:06.90 ID:zR1Ewy.o
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \ 嘘だお!
| ヽ |!!il|!|!l| / | いい加減、真実を話すんだお!
\ |ェェェェ| ./l!|
/ `ー' .\ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ
`ー、_ノ ∑ l、E ノ <
レY^V^ヽl
/ / / / ,.x._ ._ \ー=、、
,' / /r' 、 - .._ / __`ヽ `ヽ ヽ `
l l / | l ヽ、 `ヽエ_ ̄ ヽーヽ \l
,」/ | |ヽ ヽー ..__ __/.,r',.三-、ヽ \ _ 、 ヽ
,r'´ ,ィ' l. | \.\  ̄ / ' i'ュ.-、 ヾ' ヽ. ヽ`ヽ`.¨‐ ‐r-.ゝ-、
/ ,r'|/ | __ト. | ` ヽ、_ / `ヘ ,゚、.ハ l_ ン. `、 ヽ! || | ヽ、
/ '^ー| | 「\ト-、..__ ` ´ ヽ彡 '" l| ヽ 、. || | `´ ちゃんと話してるじゃない!
. /' r' イ | | ゝ,ニーz` l l. ゙、l. || | 聞いてないのはあんたの方でしょ!
. ,′ ゙´ | | ト、 | {(%ヘヽ、 ,. -、 ,' ! l | |l. l
. ! ヽ ト、 l ヽ ー ヽ,ニソハ ! / ヽ / / l l.| || | 私が知らないって言ったら知らないのよ!
|ヽ |ヽ y-、\ 'ー'´ ,.イ | / / | ′ || ト、 __..
ヽ!\.| ヽ'へ、\ヽ、 `ヽ、.._ ノ ,/ 〉 || | `´ _,∠.
__ ,.- 、 >' \,r' ヽ、_ _二 -‐' ,ハ || |(二r¬、
l. ヽ! / \ -、_  ̄ニ二_ヽ \-、._ ノ ∧ ||.,ィ ヽ ー
__l 〉' ヽ.ヽ、ヽー、 \ ` \、.` '''´ / }、 | { ヽ ヽ
| ヽ/ ヽ` \ \\ ヽニー'_,/ ヽ 1ヽ ヽ
,..l、,〈 \ \.\\ ` - 、 ヽ ヽ `__...
626 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:35:06.60 ID:zR1Ewy.o
___
/ \
/ \ , , /\
/ (●) (●) \ それも嘘なんだお!
| (__人__) | 全部話した?
\ ` ⌒ ´ ,/ バカなこと言ってんじゃねーお!
. /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
. | |
ィ ‐―- 、__
,-‐ァ´/ ∠-―‐-、‐ 、
〃 _,': /-―――-\ ヽ
〃  ̄ ̄\ 入{≧ 7: /::../:/: ,イ}ハ:\l
| ヾヽーく<゙{:ナ./.::..,'::/厶!:. /l:: i:::}:!:バ―――― -- 、
| !l ¨ヽYl:::::::l:ハ{八X_ , l:;!ィリ:: } }´ ヽ
. l l }=l:::::::l:{ ャtr-ュミ jノtrァルリ! ∠彡 /
l l ノ人fl:::::::l `ー' 、`' {´イ::| / ./
l k≠^ヽ|:::::::l _ , 八i ::|'/ /
l ヘ\::ハ :::ハ. '´‐,‐' イ::::l|::l /
ヽ {ハ、::ヽ::::i> , 、.. _/:/:: / リ ./ ……ねぇ、やる夫。
ヽ |ヘ:::jヽ::! fヘ ヽ::::/{::./ / どうして私を信じないの?
丶 !| |lV j/|>‐<ヘ ヽ{ハ:{ /
|~\ i | |l |ニ二ニ! || ! /
| | ヽ ./ | |l | l. || ! >'´
ヽ_| ヘメ | |l | l. || !/
627 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:36:05.54 ID:zR1Ewy.o
____
/ \ /\
. / (●) (●)\ 心を開いて話さない人間が
/ (__人__) \. 誰かに信用されることはないんだお。
| ` ⌒´ |
\ /
ノ \
// / / : / /. : : : : l : `ヽ ヽ: : l: : : : : : : : : : :l
/ :/ / / /l / l : : : : : l : : : lヽ !: :! : : : : : :l : : : :l
/ . :i: l / / !/!: : l . . ! : : : l: :∨ : ト、: : : : :l : : l: l
/ . : l: :l !/`ヽ! l: : :l : : : : . . .l l l ト、 ヽ、|: : : !: !
. ′: : l: :l !fモヽ ヽ: :lヽ : : : : : l: : . .! ! l | ト、 ヽ、 l: !
. l /. : : l//l k_ノ| ヽ! \__: l_/. :/ : : l lヽ\/´: /. :!
l ! : : : :/ :l ゞ ソ ´ ≧ !::/l`/. : : :l _!: ヽ、`>. :!
l l : : :/. :/! 〃/ ノ`ヾ l/. : : : l/´l : : : :∨ : : : ……やる夫は私のことを
. ! !: : :l :/ ∧ ′ トくノ /ノ/. : : : /| l : : // : : :/ 自分の物差しでしか見ていないわ。
. l l: : :l∧/ ∧ 、 ー ' /. : : : /´_ヽ」: /:/. : : /
! 、 : l /イ!::∧ ヽ /. : : : /くノ ノ :/:/ : : / 私は他の誰でもない、
∨ヽ! / j//.:ヽ、 __/. : : : /ー‐ ´: / / : : / 私は涼宮ハルヒなのよ。
. / ヽ / /.::/ / ̄「 ̄ /. : : /. : / : / :/ : 〃
/ / /.::/ ! ノ /. : : :イ. : :/ : //://
. / / /.:::/ ノ /_.. < l :/|//イ: //
. / (ヽ/l /.:::/  ̄ ‐- j/ ! |/
628 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:37:10.30 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \ じゃあ、その涼宮ハルヒというのは
| (__人__) | どんな人間なんだお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
. /::::r‐…ーt/::::::::/..ィ:::::::::::::::::::ヽ::::ー..、. 、、::ヽ
/:::::::L-'ニ''7:::::::::/::::::|::::l::::::l:::::::::::::';:::::::ヽ:J:';::::ヘ
. /:::::::::::r'´ /::::::::://::;rヘ:::|::::::|::::::::::::::';:::::::::';:ヽ';:::::ヘ
;':;'::::/rク-/:::::::::/ィ_:/ l:::ト:::::ト::::::::::::::l:::l::::::}:::';::!::::::',
l::l:/.:'::/ ./:::::::::::;' |:/`ヽ、';:l.ヽ::',ヽ::::::::::|l_Lィ,!:::|::|::::::ハ
. l::l〈 /::/ /|::::::::::::| ,.|!テュヽ、ヾ.、ヾ:. \;:ィル|:::/::::l:::|:::i::::| ……私は、臆病なの。
. |::|::`::/ ,{」:::::::::::トヽ' { f'^! ハ ` ` ,ィ5ニトl:;タ:;.ィ::::!:::|::::|
|::|::::::|ヽ /:::|:::::::::::| ヒニソ bり/rケ<.ソ::/::|:|l:::| 子供の頃、体が弱かったって言ったでしょう?
|::l::::::|::::`:::::|:::::::::::| 、 ¨´〃ヘ_/:;イ:::l::| l:| たった一人きりでベッドに寝てるのがたまらなく嫌だった。
|.ハ:::::|::::::::::::';:::::::::::ト __ ' 〃 ,'-1 |:::;'::l. リ 孤独で、寂しくて、よく泣いてたわ……。
|l |::::::';::::::::::::';:::::::::::', ヽ、 ニ´ _,r'`7^!、,' ,!:/:::;! ,l
. ||::|::::ヽ::::::::::ヽ::::::ト:', ` ,、... - 'ス / ,! Y ノ/l::/ .,' その頃から、そいつはずっと頭の中に
|::ト.:::::〉.::::::::::ヽ:::| ヾ、 ′ ヽ / .}/ / .l rレ'/:/ ./ 住み着いていたの。
l:|,ゝ' ヽ:ト:::::::|ヾ、 ヽ、 r' / / ハノ ヾノ. /
,∠ - .._ 1 ':;::l ヽ -'7 ´ / /ノ// ゙l
. /-‐…‐、 `ヽ、 V' ヽ/ ,l /-‐'/ ヽ
629 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:38:15.01 ID:zR1Ewy.o
// .:// / ::! ::l .:! ::::::::`ヽ、 ::::l:::::::l三三ニ :::..
// .:/ .:/.:/! :::! ::l ::l ::::::::!:::::\::::l:::::::l三三Ξ ::::::.
.:/ .:/.:/ l ::::! ::! ::l :::::::! ::::::::ヽ!:::::::!.三三ニ ::::::::.
! ::l :::`ヽ l ::/! :! :::l ::::::::! :::::::/l ::::::ト、 三三 ::::::::.
l ∧ ::! /l/ \_l/ ! l :::ヽ ::::::::l :::::/::! :::::l_ノヽニ三 :::::::::.
l l ∧::l∧ f升ミヽ! 、ヽ ::::\ _/!__/ ::l ::::l:::|:::::ヽ三 :::::::::: そいつが暴れると食欲はなくなるし、
l l !::!ヽ!::l k._j ! ヽ\`二¨ヽ::/ ! /!`/ ::::l::::!:. :::::!ニ ::::::::::: 頭がガンガンして、眠れなくなるわ。
l ! !:l l::::l ゞ ソ ´ 兀j`ヾ、j/::l:/ :::!::::l__/三 :::::::::: ひどいときには、それが何日も続くの。
l ! !:l !::::! , rf_丿 ハj :::〃 .:/_j::|三Ξ :::::::::
/ヽ!:l !::∧ ゞ ン // : .:∧:::!:|::l三Ξ :::::::: どうしようもないのよ。
/ ∧! l::l∧ヽ 、 ..::::/ .: .:/ノ!::!::!::l三ニ :::::: 子供の時と同じように、ただただ
/ 、_/ ヽl:::!ニl :::\ ` ..:::::::/ .:: /.:::::|::l:::!_jΞニニ::::: 目を閉じて過ぎ去るのを待つだけ。
/ :lヽ!ニ.!:::/ニヽ、 _.. -‐/..::://.::. :/!_j三三ニ ::::
. / .::!三ニj/ニ/.:  ̄厂::::::::::::/..::::イニ/ .:/.三三三; ::::
/ .:::/三三.ニ/`ヽ :::::/.. <三ニ//三`ヽ三ニ. :::
630 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:39:08.34 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 今でもその症状はあるのかお?
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/.:/二二二二_ ヽ|:::::::::::::::::::\
/.::::::'´.:::::::::::::::::::::::::::\|:::::::::|::::::::::::::ヽ
/.::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|::::::::::::::::∧
. /.::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|⌒ヽ.::::::::∧
/./':::::::::::∧:::!、::::::::|:::::l ::::::::::|:::::::::| \ 〉:::::::: !
i:,' l::::::::::::ト、|::| \:::::|ヽ」x' ::::::|:::::::::| 〉'.:::::::::::|
l| !:::::::::::|,rfトl、 x|' ,ィチえ、|:::::::::L. イ.|:::::::::::::| 残念ながら、ね。
l ::::|:::::'. トィl {.じ リ'^|:::::::::|`i | |:::::::::::::|
ト、::|:::::ハ ー' ー‐' |:::::::::,_ノ l.」:::::::::::::l ロックに夢中になったのもそのせいよ。
|:::N:::|:::'. '__ , |:::::: /.:レ.::::::::::::::,′ 人気者になって騒いでいれば、
|:::l |:::|:::::\ ヽ._ ノ ./.:::::/.::::::::::::::::::: / 全部吹っ飛んでしまうって思ってたの。
|:::| ヽ|:::::l:::::` . __.. ´'.::::::/.::|:::::::::::::::::/
l:::| |:::|∨:::::::,r‐} /' }:::/ヘ |:::::::::/.::/ でも、それも違った。
. ヽ! ∨:L.ゝ‐'´/ /,::/ .ソ.: /.::/ 何も変わらない。ううん、むしろ酷くなった。
/7N ∠`ヽ/ /' /- '´` ー'-、
/ / /¨ヽン _. '´ '. みんな私に何かを求めるのよ。
, ′ / , ′ / | 物事をありのままに見るとか、
/ | / / ./ | 良い面を探すとか、そういうのが全然なかったわ。
. /_n.、! i / / |
/ { !.|| |厶-- 、 ./ / |
. / ,ゝ'¨¨¨¨¨´ / ̄¨ァ、/ /
631 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:40:07.82 ID:zR1Ewy.o
-―――-
/ : / / ̄ ̄`ヽ`ヽ、
/ : :_/. :/´「 ̄ ̄、`ヽ、 ヽ
/.:/ !: :/_/l: ! : : 、:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧\ヽ: : :i : i : _: ト、: i
. l:://l/ !:::lf千 ミ、ヽ\!≦´V lく: :l
lく/〈/´!::l ゞ-' 弋冫j/l l〉 ! 私は一度だって自分の成功を
l ::!:::ヽ、!::l 、_′ /:∧!: :! 楽しく味わったことなんてなかったのよ。
!::l:::::::::∧ト、 ー ′/:/.:/ ハj
. Vヽ、:::::lヽ、丶、_ ィ/.::/.:/j/ だから、ずっと罵倒して、怒鳴りつけてきた。
(\_ _>、:::!、|ヽ ト、/イ/ 自分が築いたものも含めて、
> _`ヽ__ /ヽ ヽ! \ _ヽ ̄ ヽ_ なにもかもをぶち壊してやりたかったから。
rf壬‐_´__ノ Vヽ / ∧ ヽ´__`ヽ ト、ヽ
〈\ ノ ト、!// 丶 、__`i l }
/ヽ ̄ ノ ∨ 、 l ! !/ ヽ、
{  ̄ l / \ l l ∧ \
. \ l\ // \ ! ! / !/ ヽ
ヽ ̄ /ヽ、 ヽ、! l / /  ̄ /
632 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:41:05.86 ID:zR1Ewy.o
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ 他のメンバーはそれを知っていたのかお?
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
/ / // / ヽ\
. / // // l/ ヽ丶
/ l / r―/ l | ハ l ヽ ト、}
l l' レ7l l ハ !_ ヽ.ト、 |ハ、 l ノ
l l / ハl l { l/ `ヽ! ヽf,r、l !
/ l / 〃,くl ! レf示r' lリ/ ! | 少なくとも、有希はわかってくれていたわ。
. / // ∨lハ (_! l ハト辷リ 、´l l 彼女はそのどん底から私を引き上げてくれる、
/ // l l \l |ノ〃ノ r'フ _ ノ/ / 世界で唯一の親友だったのよ。
|/ l l ヽ l | ||Y 〈__´/ ′/
. | /{ ト、 ヽヽヽ、 `ヽ, ノ だから、有希が死んで、私はまともじゃいられなくなった。
. l/ ', ト,l\ ト.}⌒ ̄`ヽ、_, r′
. / ヽヽ.\\ノノ \ '、
/ ` \ l\ ヽ
. / `, ヽ \ ヽ
633 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:42:07.62 ID:zR1Ewy.o
_,. - ―― - . .、
/´..... : : :___ : :\
/::.::.::.::./ ´ ___ `ヽ: :ヽ
/::.::.:/::./ イ´: :: : : : : : `ヽ|:ヽ: !
/::.::ィ/、:_!: :/:./: |::_::_-‐_ヘノ:l:l
!::./ ,ト..十:T:ハ: |: : : l::..:.. l: : :|: :ト〉
|::`メ|::.::.|:..,|:| l lヽ: : ト、:: |: :|:レ| 世間はね、私が引退したのは
|::.:/| |::.:..|:廾ト、 ヽ \:| ,.斗l-:l:.,1:! 撃たれるのを恐れているからだと思ってる。
l.::.L|{1::.:.l:.ト十::テ ー ' イォ:卞l/イ |:| でも、それはほんのきっかけに過ぎないの。
|:.|:l:Lト!:.:.ト{  ̄ ,  ̄`|:.|:Lj:l
!:|:l::.::.:l::..ト、 , -、 イ::l:..:イ:! ホントは有希を失ったからなのよ。
lム|:.|::.:ト:..l |\ ´ ̄` /7:/、/ノ′ 今でも、苦しいときは、あのなんでも知ってるような
/|: 「lト::.:|.ヽ:! ` ーァ ´}: : j/ : |「ト. 無表情の顔が見える気がするわ。
ハl: l:::l ヽ!: : :ト_- ― <|: :/: : : !!| l
i ヽ:.l:::l : : : : l _, ----l: : : : : :l:|| |
| ト:ヾヽ : : : l_ノ  ̄ `| : : : : :l:l:l !
__ __
/:::::::::::::::ヽ
_/ ヘ-、
〈/:::::::::::::::::::::::::::::V/
/l::::/:::::,'::::::::i:::::l::!:ハ
~|::::l:::::/:::::::::l:::::l::i:!」 ……また不安定になってるわ。
ヽ:{::::{:::::::::/:::/:::リ 少しだけ泣きそうになったみたい。
, ィ ト{八::::/リj/V-、
{{ | | `'' | l }} ごめんね。
{:',|└─‐‐─┘|// つまんないこと聞かせちゃって。
{ヘ  ̄ ̄ ̄ ̄ / :}
, -―-ゝヘ _ノ {_/ ___
{ >=入_、____人=< ヽ
ヽ 〃 `┴‐┴'´ ヽ /
\| / ', | /
ヾ_ { } レ′
`ーゝ ____」L=‐'
634 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:43:09.73 ID:zR1Ewy.o
____
/_ノ ヽ_\
/( >) (<)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ よくやったお、ハルヒ!
| |r┬-/ |
\ ` ̄'´ /
/ / // / ヽ\
. / // // l/ ヽ丶
/ l / r―/ l | ハ l ヽ ト、}
l l' レ7l l ハ !_ ヽ.ト、 |ハ、 l ノ
l l / ハl l { l/ `ヽ! ヽf,r、l !
/ l / 〃,くl ! レf示r' lリ/ ! |
. / // ∨lハ (_! l ハト辷リ 、´l l え? なんのこと?
/ // l l \l |ノ〃ノ r'フ _ ノ/ /
|/ l l ヽ l | ||Y 〈__´/ ′/
. | /{ ト、 ヽヽヽ、 `ヽ, ノ
. l/ ', ト,l\ ト.}⌒ ̄`ヽ、_, r′
. / ヽヽ.\\ノノ \ '、
/ ` \ l\ ヽ
635 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:44:04.76 ID:zR1Ewy.o
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒) \
/ ///(__人__)/// \ 分厚い壁をぶち破ったんだお!
| `Y⌒y'´ | スターの涼宮ハルヒから、本当のハルヒになったんだお!
\ ゙ー ′ ,/ いままでよりも、ずっといいインタビューになったお。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ さぁ、乾杯でもして祝うお!
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
636 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:45:05.14 ID:zR1Ewy.o
__ __ _
. _ , '"´ ,. _ ___`丶、
/ ` / /´-‐ァー-ヽ \
. / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ
/ └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
,' ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
, '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. |
| l:l :!:{、| l ::| マソハ: |:: | ……今のも本にするの?
| l:l::i个| l ::l! _ ′} .:}:.l:: l でも、こんなの書いてどうす――
| lハ:l::{::', ::::{、 /.:/::.l:: l
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._ /.:/::::/l::;!
. ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
. ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/
/⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ
/ ヽ \\ \´ ̄`ヽ、
____
/ ⌒ ⌒ \
./( ―) ( ●) \ まーまー、後はやる夫に全部任せておくんだお。
/::⌒(_人_)⌒::::: | 次に来るときにはどうなったか見せてやるお。
| ー .|
\ /
637 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:46:07.48 ID:zR1Ewy.o
/ : : ; : : /_..-───- ._: :\
. / : ; : :/: : /´ ______\: ヽ
/: : _/: :/: : 厶 '´: : : : : : : : : : : : : :`ヽ: ヘ
/:/ ,.'7: : :/: : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : ヘ: ',
/' , '/ i: : : :|: : : ∧ : : : : : : : : |: : : |: : : : i: |
. ハ厶i. |: : : :|: :.|:.l ',: : | : : : : : |: : : レ': : :|: |
|:.7 /トr|: : : :∟」_| \|\ : : : | x'´ハ: : : ;' ハ
|:.' /: | r{ : : : |: ∧「`ヽ、.___,.\: イ__V_,|: :rf:/| |
|:| |: :.| | |: : : :N 'Tに叮 ヾ hィ}r〈 { 'j.ト'| もうやる夫の好きにすればいいわ。
|:ヽ: :.| |、|: : : :| ゞ-‐’  ̄´l | | l': :!
l: : : └ : ヘ: : :|、 ' ノ } リ : | ……それに、乾杯って言ったけど、
∨: : : : : :|ヘ: :.l \ r─ャ _. '´ l: ,l: | あんたのグラスはどこにやったのよ。
,.、ヘ\ : : | ト: l ` ._ ,r´ イ、 j/
,〈 ', ', ヽ: } | ヽ / 「| ィ ´|||',
/ ',. ', ', V | ム -‐ ´ } ||| |
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ }
/⌒ ⌒\ | |
/( ●) (●)\ ! !
/ ::::⌒(__人__)⌒::::\ | l もう一度、よくやったって褒めてあげるお。
| |r┬-| | / やっとそのことに気づいてくれたんだお。
\ ` ー'´ //
/ __ /
(___) /
―――― Recording No.7 End
638 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:47:10.99 ID:zR1Ewy.o
―――― Recording No.8 涼宮ハルヒ 彼女の自室にて
, - ─- 、_
/ `丶
rー‐<::/ ン-―ー- 、 、 \
{(こ 〆.:::/ ____ \ ヽ..::::ヽ
__/'´/ 〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸
/,イ>/ .:::/,':::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ
レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::|
{/::| :!{.::ィ'f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、
|::::ヽ::i:ヽi. r'_;メ ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ>
|i:::::::トl::ハ. , r';ン´j::::::::: l: V 送ってもらった原稿を読んだわよ。
|i::::::::!:::: ヘ {>ーァ /:!::::::::/::/ すごくよかったわ。
lN:ヽ:ヽ::',:::ヽ、ヽ _,ノ ,.ィ::/::::::/ / 気に入っちゃった。
ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨
r<¨ リ\`ヽ、\__ { 〉/イ l )}
f⌒ \ \ヽ )' \ニニ∧ | |!彡ヘ
| \ ヽム ヽ‐' .| | }ヘ,__,イ
____
/ \ /\
. / (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \
| |r┬-| | やる夫に任せればこんなもんだお。
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
639 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:48:07.01 ID:zR1Ewy.o
__ __ _
. _ , '"´ ,. _ ___`丶、
/ ` / /´-‐ァー-ヽ \
. / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ
/ └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
,' ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
, '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. |
| l:l :!:{、| l ::| マソハ: |:: | うーん、でもさ、子供時代の
| l:l::i个| l ::l! _ ′} .:}:.l:: l 自己分析っていうの?
| lハ:l::{::', ::::{、 /.:/::.l:: l
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._ /.:/::::/l::;! そういうのが多すぎる気がしたけど。
. ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
. ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/
/⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ
/ ヽ \\ \´ ̄`ヽ、
. l ', \\ \ __| \
. | ', \`ヽ、 ∨n| } ト、
____
/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ そこが一番いいところなんだお。
| |
\ /
640 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:49:43.96 ID:zR1Ewy.o
/ ,,,,,,--------,,,,,::.. \\ \
/ .:::::/ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヽ \ヽ ヽ
./ , .::::/ ,,,,:::::::::: ヽ "\:::: ヽ o-,,, .ヽ
/ ./:::::l .,,-::::l: ........\:::::::ヽヽ::::: リヽ .ヽ, ヽ
./ .l.:::::lr: .....ヽ..:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::lヽ::::: l ヽ,ソ .ヽ
./, .ハ .l .l::::ト:::::::ト::::::::\::::::::::::l-ヽ::l\::::: lノヽ\ .ヽ
l / /l ::::l:::ト:::l ヽ:ヽ\::::\-_;;;;;;;;==リ=,,ヽ::::: lン''ヽ ヽ ヽ
.l/ ./ l .::::l::l\l-,ミ;;ヽ "--ニ,,,='iぅ。::::ハソ.l:::: .lん'ヽ ヽ:: l
.l '''t .ヽ :::h.l ,,====,゙゙- .し:::ンリ .l::::.. lゝ)リ>.ソ :::: l やる夫が言うんならそれでいいわよ。
.l ::::l''l'ト ::ヽ'l:l ぅ。:ハ --"" .l::::: l 'ン::::::: :::::: l さぁ、続きを始めましょうか。
l ::l l l\.::ヾ.゙ヾ-ク;; , .l::::::l:::::::::::::::: ::l::: .l
.l ::ll,,l .l:::::'トヽ,, "" .,,,--'''''''i .l::::/i:::::::::::::::: ::l::: .l
l ::l :ヽ!::::::::l:::::ヽ ヽ, .ノ .イ::://:::::::::::/::: ::l:: .l
.l :ヽ :::::l,::::::ヽ :ヽヽ ,,, ゙゙ -'' //::イ/::::::: /:::::::ハ:: l
.l :lヽ:::::ヽ::::::::::::\::::::"''r--,,,,, ,,,-''' // l/:::::: /l::::::/ l./
ヽl ヽ:::::::ト :::::::::ヽヽ,::::::l::::,-l ソ l:::::: /./:::::/ l/
丶 ヽ:::l \:::::::::::|''::::/ ン,,イ ' /::: / ゙゙゙゙---,,,,,,,
\l \;;;-l::::/-''" ,,, ./ ヽl / ,ン--,,
r-rr'''' .ソ/;:==-,,,,''' '''ン .丶 / ./ /-,,,
/ l l ./',,,----,,'''''ン ./ ./ / l
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ ずいぶん素直になったもんだお。
| (__人__) | それじゃあ、メジャーデビューをしてからのことを頼むお
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
641 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:51:05.59 ID:zR1Ewy.o
/.:/二二二二_ ヽ|:::::::::::::::::::\
/.::::::'´.:::::::::::::::::::::::::::\|:::::::::|::::::::::::::ヽ
/.::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|::::::::::::::::∧
. /.::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|⌒ヽ.::::::::∧
/./':::::::::::∧:::!、::::::::|:::::l ::::::::::|:::::::::| \ 〉:::::::: !
i:,' l::::::::::::ト、|::| \:::::|ヽ」x' ::::::|:::::::::| 〉'.:::::::::::|
l| !:::::::::::|,rfトl、 x|' ,ィチえ、|:::::::::L. イ.|:::::::::::::| まずしたことは楽器の新調とファーストシングルの
l ::::|:::::'. トィl {.じ リ'^|:::::::::|`i | |:::::::::::::| レコーディングだったわ。
ト、::|:::::ハ ー' ー‐' |:::::::::,_ノ l.」:::::::::::::l ギターとベースはフェンダーで揃えて、
|:::N:::|:::'. '__ , |:::::: /.:レ.::::::::::::::, アンプはVOXのでっかいやつにしたの。
|:::l |:::|:::::\ ヽ._ ノ ./.:::::/.::::::::::::::::::: /
|:::| ヽ|:::::l:::::` . __.. ´'.::::::/.::|:::::::::::::::::/ デビュー曲は『レッド・センチメンタル』と
l:::| |:::|∨:::::::,r‐} /' }:::/ヘ |:::::::::/.::/ 『イグジット』にしたわ。
. ヽ! ∨:L.ゝ‐'´/ /,::/ .ソ.: /.::/ 今みたいに激しいやつじゃなくて、
/7N ∠`ヽ/ /' /- '´` ー'-、 ビートルズみたいなブリティッシュ・ロックだった。
/ / /¨ヽン _. '´ '.
, ′ / , ′ / |
/ | / / ./ |
. /_n.、! i / / |
/ { !.|| |厶-- 、 ./ / |
. / ,ゝ'¨¨¨¨¨´ / ̄¨ァ、/ /
/ / // / ヽ\
. / // // l/ ヽ丶
/ l / r―/ l | ハ l ヽ ト、}
l l' レ7l l ハ !_ ヽ.ト、 |ハ、 l ノ
l l / ハl l { l/ `ヽ! ヽf,r、l !
/ l / 〃,くl ! レf示r' lリ/ ! | 古泉たちは私たちにお揃いのブレザーを着せて、
. / // ∨lハ (_! l ハト辷リ 、´l l それぞれに役を割り振ったわ。
/ // l l \l |ノ〃ノ r'フ _ ノ/ / 鶴屋さんが“顔”、有希が“ストイックなミュージシャン”
|/ l l ヽ l | ||Y 〈__´/ ′/ みくるちゃんが“セクシー”、私が“話し手”。
. | /{ ト、 ヽヽヽ、 `ヽ, ノ
. l/ ', ト,l\ ト.}⌒ ̄`ヽ、_, r′ 最初は反発したけど、「これでいいんだ」って
. / ヽヽ.\\ノノ \ '、 説得されたわ。
/ ` \ l\ ヽ
. / `, ヽ \ ヽ
642 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:52:05.27 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ \ ,_ \
/ (●)゛ (●) \
| ∪ (__人__) | 今のスタイルに変わったのは
/ ∩ノ ⊃ / いつからだったんだお?
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
-―――-
/ : / / ̄ ̄`ヽ`ヽ、
/ : :_/. :/´「 ̄ ̄、`ヽ、 ヽ
/.:/ !: :/_/l: ! : : 、:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧\ヽ: : :i : i : _: ト、: i
. l:://l/ !:::lf千 ミ、ヽ\!≦´V lく: :l
lく/〈/´!::l ゞ-' 弋冫j/l l〉 ! それから、すぐにコンサートツアーの前座として
l ::!:::ヽ、!::l 、_′ /:∧!: :! 色んな所を飛び回ったわ。
!::l:::::::::∧ト、 ー ′/:/.:/ ハj
. Vヽ、:::::lヽ、丶、_ ィ/.::/.:/j/ 私たちは完全に主役を押しのけてやったわ。
(\_ _>、:::!、|ヽ ト、/イ/ だって、デビュー曲なんてそっちのけで、
> _`ヽ__ /ヽ ヽ! \ _ヽ ̄ ヽ_ 誰よりも刺激的なやつを聞かせてあげたんだから。
rf壬‐_´__ノ Vヽ / ∧ ヽ´__`ヽ ト、ヽ
〈\ ノ ト、!// 丶 、__`i l }
/ヽ ̄ ノ ∨ 、 l ! !/ ヽ、
643 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:53:07.63 ID:zR1Ewy.o
/:::/// ___ \:.ヽ ヽ\
r==f/ / '´ ̄ l:.. \:``ヽ::V=≠┐
└ァ'7: /::/〃l: l: :.. ヽ\ヾ! 弋f>、j
/く l::: l:::::!::l: l{:: .!:.::: . |.:: }: }::: V \\
/,イ/〉|::: |::`!::トklヽ:{\::::.....j;イ!:リ:::: レスト、>
V'//::ハ::.:l:: :!,ィテトミ\ \くィチfK|:::: |)ヽ`| 最初はブーイングの嵐だった。
Y{::::八::iヽ{ ヘz;;ノ ´{z;;:ノイ:i:: |:: V! でもね、その中の何割かは釘付けになってたわ。
|:!::::::{:ヾ!ハ `´ .. `´ /::!:.:..l:: j::|:| それを何回かくり返すうちに、ファンは増えていった。
|:!::::::::ヽ::::.. 丶 ー_一 ィ:::,':.:./〃! リ
ヽヽ:八::ヽ:::::... `ト __ ,ィチV:〃::/{:/ノ" 古泉もそれに目をつけたみたいで、
丶ゝハ:::}ヽ=-、::ヽ、_′/乂:/lハ{″ 違う会場に行くたびに新聞社やなんかに
/二リ、 \ _ヾ:Y⌒「´/;:イ |l 〉 事前に連絡を入れていくのよ。
〃‐ 、 \\/_ノ:/ |┐ ∧ |l すると、「コンサート会場で観客が大暴動」っていう
|′ \`//;;;;f /∧\ V/ センセーショナルな話になるってわけ。
|/'' //;;;;;;;;! ' / fヘ、Yー、
rイ, '´ 〈/;;;;;;;;; ! ' ト/_シ
〈〃 /;;;;;;;;;;;;;;! 几ヽ〉
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ そういうやり方は
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ 全員賛成だったのかお?
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
644 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:54:05.03 ID:zR1Ewy.o
_,...-─‐-─…─-....._
...:::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::...、
..::´:::::::::::::::::::_____::::::::::::::::::::::::::\
/:::::/:::::::::::/´ `\::::\::ヽ::::::ヽ
. /::::::::::l:::/:::/.-::::´ ̄ ̄ ̄ `::::-.ヽ:::::ヽ::';:::::::::',
. ,.':;. -─ 、/::::::/::::::/:::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::::::V──┐
/::::},.─ャ 7:::::://:::;イ::j:::::::';::::::::::::::::::::';:::::::|:::::::::.-、_」',
. /::::::`ァ´ ':::::_j_j__/ |:::|';::::::ヽ:::::';::::::::::::'::_;:|_::::l ヽ:::::!
,′::/>、_」:::::::l::|:::|`ヾ:!、ヽ:::::',\|ヽ;:イ::l::::|::|::::::ト._,.ベニ._‐、 難しいのは手に入れることじゃなくて、
|://::::::/ ,|;::::::N∨-- 、 ` \:ヽ ヘヾ-fⅥノ!:::::j:|',ヽ::::::| ヽ\ その位置を維持し続けること。
i´/:::::::; ' ./.|:';::::V/ヒワ‐ミT `` 'イう-ミ:ハ:〉::/::トヽ \ ∨ 一曲だけヒットして消えていくやつら
|イ:::!:::::/ ハ. |:::ヽ::'. マ-ツソ vヾシ//::/::::|ノ::ヽ、ヽ なんてのは掃いて捨てるほどいるわ。
|.||::|::/ i::::`:';:::::::ヾ、`¨´ `¨´,/:;::'::::::l:::|:::小∠._
lハ:l::ー、.」::::::::::';:::::::', 、_’_,. ∠イ:::::::::/::/:/リ´-┐ ,! ずっとホットであり続けるってのは
|:||::::::|:::::::::::::::、:::::'\ 「ヽ _. イ:/:::::/::/:/ /`ヽ/ / 限られたバンドにしかできないのよ。
ヾヾト:|::::::::::|/ 、:::',、::'.丶、_| | __. '´l/イ::::://イ /`ヽ'^ヽ、
. ヽ:::::::| \ヽヾ! .| | ∠ィ´/::/l.イ | ′ `l
,〈 \:!', ヾ、l____」 |__ _| ,シ' l. l. ′ /
. / ', ', ',. |_/ '´-‐-.',__| / / ′ /
645 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:55:07.74 ID:zR1Ewy.o
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ズバリ、その秘訣はなんだお?
|  ̄ |
\ /
, - ─- 、_
/ `丶
rー‐<::/ ン-―ー- 、 、 \
{(こ 〆.:::/ ____ \ ヽ..::::ヽ
__/'´/ 〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸
/,イ>/ .:::/,':::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ
レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::|
{/::| :!{.::ィ'f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、 弛まぬ努力と技術の研鑽。
|::::ヽ::i:ヽi. r'_;メ ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ> もっと音楽ってのと向き合う必要があった。
|i:::::::トl::ハ. , r';ン´j::::::::: l: V
|i::::::::!:::: ヘ {>ーァ /:!::::::::/::/ 二枚目のCDは私と有希が作ったわ。
lN:ヽ:ヽ::',:::ヽ、ヽ _,ノ ,.ィ::/::::::/ / それが『ゴッド・ノウズ』だった。
ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨ 私たちがやりたいことを全部詰め込んで、
r<¨ リ\`ヽ、\__ { 〉/イ l )} そして、見事チャートで一位に輝いたのよ。
f⌒ \ \ヽ )' \ニニ∧ | |!彡ヘ
| \ ヽム ヽ‐' .| | }ヘ,__,イ
646 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:56:09.71 ID:zR1Ewy.o
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \ そのときは周りのバンドとの交流は
| (__人__) | なかったのかお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
_,. - ―― - . .、
/´..... : : :___ : :\
/::.::.::.::./ ´ ___ `ヽ: :ヽ
/::.::.:/::./ イ´: :: : : : : : `ヽ|:ヽ: !
/::.::ィ/、:_!: :/:./: |::_::_-‐_ヘノ:l:l
!::./ ,ト..十:T:ハ: |: : : l::..:.. l: : :|: :ト〉
|::`メ|::.::.|:..,|:| l lヽ: : ト、:: |: :|:レ|
|::.:/| |::.:..|:廾ト、 ヽ \:| ,.斗l-:l:.,1:!
l.::.L|{1::.:.l:.ト十::テ ー ' イォ:卞l/イ |:| バンドの仲間は仕方ないと思うけど、
|:.|:l:Lト!:.:.ト{  ̄ ,  ̄`|:.|:Lj:l 他の友達のことはあんまり書いてほしくないのよね。
!:|:l::.::.:l::..ト、 , -、 イ::l:..:イ:! 迷惑がかかるじゃない?
lム|:.|::.:ト:..l |\ ´ ̄` /7:/、/ノ′
/|: 「lト::.:|.ヽ:! ` ーァ ´}: : j/ : |「ト.
ハl: l:::l ヽ!: : :ト_- ― <|: :/: : : !!| l
i ヽ:.l:::l : : : : l _, ----l: : : : : :l:|| |
| ト:ヾヽ : : : l_ノ  ̄ `| : : : : :l:l:l !
! { ヽヾヽ : : l l : : : : /'/ {
647 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:57:05.32 ID:zR1Ewy.o
____
/ ⌒ ⌒ \
./( ―) ( ●) \ ハルヒには友達なんて
/::⌒(_人_)⌒::::: | 一人もいないと思ってたお。
| ー .|
\ /
_,...-‐::::::: ̄:::::::ー-..、
/::::::::::::_;:. -一ー- 、::::`ヽ、
,..-::':::::::::::;/ _,.......-‐-..ヽ::ヽ:ヽ、
,.:':::::::::;:::/::::' ,..-:'::´::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ヽ:ヽ
/::::::::::::l:;'::::::|/:|:::l:::::';:::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ヘ::ヘ
: /::::::::;:.-d:::::::|:::::::|::::';::::::':;:::::::::::::ヽ::::;;ゝヘ:::ヘ::ハ
::::::r'´ /'|:::::::|::::::ハ:::::ト、:::::ヽ、:::::::::rく::::::l:::|:::::l::ハ
::::::ヽ,ノ, |:::::::|::‐ト-、:」_ ヽ、::\ー/:::_ヽ:::N';::::|::::l
:::::::/ ./7r|::::::::ト:::| ヽ、`ヽ`¨ー ,.-‐`|::|::::|l:::| バカなこと言わないでよ。
::::/ /,'||:::::::::lヾ ,..-‐-、 、 |::l:::;'||::| 三十分で友達百人集められるわ。
::ヽ_/::l rヘ::::::::::l ′ |::lイ::||::| 電話一本でオッケーなんだから。
:::::|::::::`‐! l:::、:::::', 、... -‐  ̄! ,!::||::| l:|
l::::|::::::::l:::ヽ」;:::';:::::'., ヽニ ノ ,i':::;',:/ ′
. l::::|、::::::l:::::::::ト:::lヽ:::ヽ  ̄ ,.:'/!:〃
ゝH::::::::';::::::::l:ヽ',_ヽ::ヽ_ー- 、...__ /:::l l/
. ':;lヽ::::::ヽ::::::l:::l.\` -\ ̄二ニ二ニ=ュ_
`,.ゝ::::::',ヽ::',ヾ_,...r'^` ^¨ヽ、
r‐' /ヽ:::', `ヽ、r' (
648 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:58:06.23 ID:zR1Ewy.o
(ヽ三/) ))
__ ( i)))
/⌒ ⌒\ \
/( ●) (●)\ )
./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\ また嘘ついてるかもしれないお。
| (⌒)|r┬-| | 証拠を出すお、証拠を。
,┌、-、!.~〈 `ー´/ _/
| | | | __ヽ、 /
レレ'、ノ‐´  ̄〉 |
`ー---‐一' ̄
/:::/// ___ \:.ヽ ヽ\
r==f/ / '´ ̄ l:.. \:``ヽ::V=≠┐
└ァ'7: /::/〃l: l: :.. ヽ\ヾ! 弋f>、j
/く l::: l:::::!::l: l{:: .!:.::: . |.:: }: }::: V \\
/,イ/〉|::: |::`!::トklヽ:{\::::.....j;イ!:リ:::: レスト、>
V'//::ハ::.:l:: :!,ィテトミ\ \くィチfK|:::: |)ヽ`|
Y{::::八::iヽ{ ヘz;;ノ ´{z;;:ノイ:i:: |:: V!
|:!::::::{:ヾ!ハ `´ .. `´ /::!:.:..l:: j::|:| 言ったわね?
|:!::::::::ヽ::::.. 丶 ー_一 ィ:::,':.:./〃! リ
ヽヽ:八::ヽ:::::... `ト __ ,ィチV:〃::/{:/ノ" 覚悟してなさい。
丶ゝハ:::}ヽ=-、::ヽ、_′/乂:/lハ{″ 近いうちに驚かせてみせるから。
/二リ、 \ _ヾ:Y⌒「´/;:イ |l 〉
〃‐ 、 \\/_ノ:/ |┐ ∧ |l
|′ \`//;;;;f /∧\ V/
|/'' //;;;;;;;;! ' / fヘ、Yー、
rイ, '´ 〈/;;;;;;;;; ! ' ト/_シ
〈〃 /;;;;;;;;;;;;;;! 几ヽ〉
―――― Recording No.8 End
649 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/14(土) 23:59:07.37 ID:zR1Ewy.o
―――― Recording No.9 朝比奈みくる 彼女の自宅にて
/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l:.:、:.:|:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ
//:.:.:.:./:.:./:/ |:.:.|:.、:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:ト!
|:|!:.:.:.:.:!:.:.|:/ !:.:|:.:l:.:.:._l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.||:.:.:ノ|
|ハ:.:.:.:.:|:.:.|'| ̄ !:.:ト、\:.:.:.|l`ヽ|:.:.:|:.:/l:/ハ
l! ヽ:.:.:.l:.:.l:| ヽl ヽ=≠-、:.l|:.:.:|//彡/:|\
\:|:.:.|=-‐ トしrハ|:.:ノ|/! |´|:.:|:.:.:ヽ ごめんなさい。
i`:.l , ー‐' ,':.:.:.:トノ:!:.:l:.:|:.|:.l!| 部屋の改装中でちょっと
|:ノ:.\iヽ ー‐ /:.:.:.:/:|:.:.:.|:.:|:.:lソレ' ごちゃごちゃしてますけど。
//:.:.:.l「| ト、__,.. ィ/:.:.:.:斗-!:.:.:|:.:.:.:.ヽ
/:.:/:.:.:./l/ ノ,へ ! /:.:./ \l:.:.:.:.:.:.',
/:.:.:/:.:.:./|/ 'ー-ri /:.:.:.:/ , |ヽ:.:.:.:.:.:',
/:.:.:.:.ノ!:.:./ ! 二j´ /:.:.:.:/ / l:.:.\:.:.:.:.',
/:.:.:.:.:.:/ ∨ノ/ ,rノー|:.:/ノ´_,,. -‐ /!:.:.:.:.:ヽ:.:.:l
!:.:.:.:/_, -‐' .〉 ,ィ´ ̄l:/ '´ /:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|
650 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:00:08.58 ID:jIbHe5oo
____ ,
/ \ -
/ ― ― \`
/ (● ) (● ) \ あの写真はSOS団のものかお?
| (__人__) |
\ `⌒´ /
| \ \ \ \. ヽ
. /| ヽ ヽ ヽ ヽ ‘,
/ :| ‘, ヘ. ‘, '. :|
| :| | | i. | :| | |
| :| | ト、 | __」__ | | |
| :| _|_ | \ |\´ |ヽ` | l∨
|、 ,.イ´ ヽ. | \ | ヽ | ‘, / /
,.|ヘ. | \! \ | ,ィ:::マ:ヽ.| / / あれはキョン君が撮ったものですよ。
| ヽ z=テミ ヽj |::::::::::| | /| /
| /ヘl:::::::::::| v-;::::| / / レ′ デビューしてからは色んな人と会いました。
\ ヽ ハ::::::::::::::| ヾ__:ノ イ.! キョン君もその中の一人で、若手写真家で
\\ \‘v‐_j:::::| | | 将来を有望視されていたみたいです。
 ̄ | ̄ ヽこ-' 丶 ノ |
| / :| たしかジャケットの撮影で知り合ったんだと思います。
|\ rァ / :|
| ` ._ /| |
| ` ._ , < | |
651 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:01:05.30 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | ハルヒとキョンはどんな感じだったのかお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ // / / /| | ヘ \
/ // / / / | | | ハ 、.ヽ ヽ
i |/| | /|_,ム‐-!- .| | | | l. !
|. _', | /´V ___ V |\ | | | | |
| / 〉 !、. | r'ヌ:::::::}ヽヽ.! \|`t-、 | | ト. |
| 〈. | ` トl {:::::::/ _,..-、',. / ./ ./|/ 確かに涼宮さんはあんまり遊ばなかった
| `‐|. | ー-' /::::::ケV / ./ .|/ ですけど、それでも普通の人よりかは
| |. ! 、 {:::::/ ムィ / 激しかったと思います。
|. | ! ', .., ` ,〈. /ィ
/ | | ', 、 _ノヽ`ー∟. でも、二人が出会ってキョン君が涼宮さんの
. / .| | ヽ\ _. r ´ __ `__┐ l 所へ来てから、何週間たっても帰る気配が
/ / ,r1 | ', ` 下、_ | ヽ ソ__ `ー∟ なかったんです。
/ / / V | ', ヽ\`! l〈/ __` } 本人に聞いたら「朝になっても、別に放り出そうと
ム< ヽト. L. -─-ヽ\. | V ,、` ∧ 思わないのよ」なんて言うんですよ。
r,ニ ._`ヽ\ ヽ }‐ 二..', ヽ.| `-ソ ハ }
r'´ \ \\. ',. ム‐'´ | |ヽ / / ヽ
| \ \\ | ∧ | | ∧ ハ. ',
652 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:02:06.34 ID:jIbHe5oo
/ , \ \
/ ! \ ` ,.
, ´ ./ ! \:::, ヾ\\.. |
/ ./ ., | \:... \:::::ヽ ヽ..\ヽ,.!
, / ,/ ,/! |、.::! \:::::::.. \:::::: ヽヽ\!ヽ_
l / :!ヾ |_,|ノ:::\::......ヽ-ゝ、___ヽ.、:::: ヾヽ `ヽ それって結婚までした相手に対して
l ,/'| :::| ! :| V__ \| \::::::! _` 、_ f::\:::ト l::::::::\\\ 言うセリフでしょうか?
レ' l :::iヘ.ゝ、!,ィァ::::f` \|イゝ:::ヾヽ|:::ヽト、l:ヽ:::::::::::::ヽヾ ヽ
ヽ::|/ヽ| lヘ::ィl lヘ::ィ`! |::: V':::::::::/>,、_::::::l:: ノ 彼女が愛していたのは
V! ヘ. ` ‐ ' `- ' ヽ:: ヽ ノ// /ヽ:ノ/ 自分だけだったんじゃないかと思います。
/ /:::,. ` ,f;ハ::: \// V
, ::i/\ f´ ̄`) ./ /: l::: ゞ、,\ │
i ,/ :.:::ヘヽ: :.ゝ.、. `─ / /: : ヽ:::: ヽ`ー' |
l/! ::::|、ヽ\: : : :l` ー‐ ´ _.,/: : : :,ハ:::::: \ /
l! | ::::| \\\: :ヽ_ ` ´ ,/: : : : /// \:::::::,, ヽ
| ヽ リ! \\\:\`ニニ /: : : / イ ゞ、::::ゞ. \
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ 朝比奈さんはまだキョンと繋がりがあるのかお?
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ 電話番号とか知ってたら教えて欲しいんだお。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
653 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:03:09.06 ID:jIbHe5oo
/ // / / /| | ヘ \
/ // / / / | | | ハ 、.ヽ ヽ
i |/| | /|_,ム‐-!- .| | | | l. !
|. _', | /´V ___ V |\ | | | | |
| / 〉 !、. | r'ヌ:::::::}ヽヽ.! \|`t-、 | | ト. |
| 〈. | ` トl {:::::::/ _,..-、',. / ./ ./|/
| `‐|. | ー-' /::::::ケV / ./ .|/ ええ、それはいいですけど、
| |. ! 、 {:::::/ ムィ / 涼宮さんに聞いたらいいんじゃ……。
|. | ! ', .., ` ,〈. /ィ
/ | | ', 、 _ノヽ`ー∟.
. / .| | ヽ\ _. r ´ __ `__┐ l
/ / ,r1 | ', ` 下、_ | ヽ ソ__ `ー∟
/ / / V | ', ヽ\`! l〈/ __` }
ム< ヽト. L. -─-ヽ\. | V ,、` ∧
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ なんか古い連絡先だったみたいで、
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ 全然つながらなかったんだお。
|  ̄ |
\ /
654 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:04:10.69 ID:jIbHe5oo
/ , \ \
/ ! \ ` ,.
, ´ ./ ! \:::, ヾ\\.. |
/ ./ ., | \:... \:::::ヽ ヽ..\ヽ,.!
, / ,/ ,/! |、.::! \:::::::.. \:::::: ヽヽ\!ヽ_ えっと、それ見せてもらえます?
l / :!ヾ |_,|ノ:::\::......ヽ-ゝ、___ヽ.、:::: ヾヽ `ヽ
l ,/'| :::| ! :| V__ \| \::::::! _` 、_ f::\:::ト l::::::::\\\ ……あぁ、確かに前の住所ですね。
レ' l :::iヘ.ゝ、!,ィァ::::f` \|イゝ:::ヾヽ|:::ヽト、l:ヽ:::::::::::::ヽヾ ヽ もう何年も前に変わったはずですけど、
ヽ::|/ヽ| lヘ::ィl lヘ::ィ`! |::: V':::::::::/>,、_::::::l:: ノ そんなに長い間連絡を取っていなかった
V! ヘ. ` ‐ ' `- ' ヽ:: ヽ ノ// /ヽ:ノ/ みたいですね。
/ /:::,. ` ,f;ハ::: \// V
, ::i/\ f´ ̄`) ./ /: l::: ゞ、,\ │ そういえば谷口君とは会ってないんですか?
i ,/ :.:::ヘヽ: :.ゝ.、. `─ / /: : ヽ:::: ヽ`ー' | 彼はときどき父親の所に行ってるみたいですけど。
l/! ::::|、ヽ\: : : :l` ー‐ ´ _.,/: : : :,ハ:::::: \ /
l! | ::::| \\\: :ヽ_ ` ´ ,/: : : : /// \:::::::,, ヽ
| ヽ リ! \\\:\`ニニ /: : : / イ ゞ、::::ゞ. \
\|ゝ,_ \ヽ_ヽゝ` ーイ: /_/ / /:`:ー―'
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ あ、それは忘れていたお。
| し (__人__) |
\ ` ⌒´ /
655 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:05:04.82 ID:jIbHe5oo
/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l:.:、:.:|:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ
//:.:.:.:./:.:./:/ |:.:.|:.、:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:ト!
|:|!:.:.:.:.:!:.:.|:/ !:.:|:.:l:.:.:._l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.||:.:.:ノ|
|ハ:.:.:.:.:|:.:.|'| ̄ !:.:ト、\:.:.:.|l`ヽ|:.:.:|:.:/l:/ハ
l! ヽ:.:.:.l:.:.l:| ヽl ヽ=≠-、:.l|:.:.:|//彡/:|\ 彼に出会った時期はみんな落ち込んでいたというか、
\:|:.:.|=-‐ トしrハ|:.:ノ|/! |´|:.:|:.:.:ヽ 初めてのアメリカのツアーへ行った後のことでした。
i`:.l , ー‐' ,':.:.:.:トノ:!:.:l:.:|:.|:.l!|
|:ノ:.\iヽ ー‐ /:.:.:.:/:|:.:.:.|:.:|:.:lソレ' こっちではナンバーワンでしたけど、
//:.:.:.l「| ト、__,.. ィ/:.:.:.:斗-!:.:.:|:.:.:.:.ヽ 向こうに行ったらただの無名バンドでしかなかったんです。
/:.:/:.:.:./l/ ノ,へ ! /:.:./ \l:.:.:.:.:.:.', 騒いでくれるファンもいないし、報道もなし。
/:.:.:/:.:.:./|/ 'ー-ri /:.:.:.:/ , |ヽ:.:.:.:.:.:', 涼宮さんはそれに怒って、古泉をクビにしろと
/:.:.:.:.ノ!:.:./ ! 二j´ /:.:.:.:/ / l:.:.\:.:.:.:.', 毎日ぼやいていました。
/:.:.:.:.:.:/ ∨ノ/ ,rノー|:.:/ノ´_,,. -‐ /!:.:.:.:.:ヽ:.:.:l
!:.:.:.:/_, -‐' .〉 ,ィ´ ̄l:/ '´ /:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|
656 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:06:05.76 ID:jIbHe5oo
/ // / / /| | ヘ \
/ // / / / | | | ハ 、.ヽ ヽ
i |/| | /|_,ム‐-!- .| | | | l. !
|. _', | /´V ___ V |\ | | | | |
| / 〉 !、. | r'ヌ:::::::}ヽヽ.! \|`t-、 | | ト. |
| 〈. | ` トl {:::::::/ _,..-、',. / ./ ./|/
| `‐|. | ー-' /::::::ケV / ./ .|/ 二回目に行ったときには
| |. ! 、 {:::::/ ムィ / お客さんはたくさん来ましたけど、
|. | ! ', .., ` ,〈. /ィ 実際は成功とはいえないものでした。
/ | | ', 、 _ノヽ`ー∟.
. / .| | ヽ\ _. r ´ __ `__┐ l 結局、あの国には縁がなかったんでしょう。
/ / ,r1 | ', ` 下、_ | ヽ ソ__ `ー∟
/ / / V | ', ヽ\`! l〈/ __` }
ム< ヽト. L. -─-ヽ\. | V ,、` ∧
r,ニ ._`ヽ\ ヽ }‐ 二..', ヽ.| `-ソ ハ }
r'´ \ \\. ',. ム‐'´ | |ヽ / / ヽ
| \ \\ | ∧ | | ∧ ハ. ',
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (● /;;/
| (__人__) l;;,´| でも、曲自体はたくさん売れていたお。
/ ∩ ノ)━・'/ 実際に向こうのランキングの上位になるくらいに。
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
657 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:07:05.14 ID:jIbHe5oo
| \ \ \ \. ヽ
. /| ヽ ヽ ヽ ヽ ‘,
/ :| ‘, ヘ. ‘, '. :|
| :| | | i. | :| | |
| :| | ト、 | __」__ | | |
| :| _|_ | \ |\´ |ヽ` | l∨
|、 ,.イ´ ヽ. | \ | ヽ | ‘, / /
,.|ヘ. | \! \ | ,ィ:::マ:ヽ.| / /
| ヽ z=テミ ヽj |::::::::::| | /| / あ、私もう行かなくちゃ。
| /ヘl:::::::::::| v-;::::| / / レ′ ごめんなさい、十分に時間が取れなくて。
\ ヽ ハ::::::::::::::| ヾ__:ノ イ.!
\\ \‘v‐_j:::::| | |
 ̄ | ̄ ヽこ-' 丶 ノ |
| / :|
|\ rァ / :|
| ` ._ /| |
| ` ._ , < | |
____
/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\ こっちが予定もないのに来たのが悪かったんだお。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ でも、最後に一つ聞いていいかお?
| |
\ /
658 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:08:09.24 ID:jIbHe5oo
____
/ \ /\
. / (●) (●)\
/ (__人__) \. そろそろ、やる夫たちを撃ったのは
| ` ⌒´ | 自分だと告白してくれないかお。
\ /
ノ \
/ ̄ 7 /\
ーァ<__ 、 ┌‐\/ー┐
_―‐ ァ `Y、\: ̄ > ∠┌- 、
/ 〉フ´ ノ: ヽ/:/ く´-┐つ ノ O O o
〈__/: `ヽ/,: : : : く/⌒ヽ.-┘ヽ.く
__z} /: : /: : :/: : : イ: : : イ: : :|: : : : : :ヽ V(z_
`ヽ !: :/: : : :/{__{_イ: :/`>┴丶 : : : :}: } ーr―
ァ′ V {: : : /´ ヽ:.{/ ヽ: : ハ/ ァ_
) ∧: :{ ハ }、:小 _( ̄ い、いきなりなんの話ですかぁ?
´⌒ろ /: /トlと __ ノ ヽ ___.ィ く: : ハ l! {
, / /: :oハト、//// (二⌒) ///_ 不|o |:ハ l! ヽ
〃 /: :/:/,∠フ7‐ァ=┬--┬rく「VYヽ!: !:|: : ヽl!
/:/://:.:.:.:..: ̄`Y | /:ノ´: ̄:.:`ヽ:|: |: : : :\
659 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:09:07.51 ID:jIbHe5oo
___
/ \
/ \ , , /\
/ (●) (●) \ 本当は同性愛者であることを
| (__人__) | 明かされたくなかったんじゃないかお。
\ ` ⌒ ´ ,/ それで、やる夫たちの口封じをするために――
. /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
. | |
____
__,,/ _, ----`ヽ :.
:. / _ ___ 、\
/ / i \ \\ :.
:. ,'./ i ヽ:. ヽ:.:.. ヽ.ヽ
,'/ / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
:. |i .i i .i / ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
|i .i l :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
:. |i∧ ', :{ ,ィjモト \ イjミトイイV :. 本のことは涼宮さんとも話しましたし、
.| :メヽ.', `ozZ} izN。ハ::{ いまさら隠すようなこともありません。
:. | :ヾ_! ゝ "゙゙ ' `゙ ハ.:', :.
| :.:_イ .:.ヽ. (二フ , イ :.:.:!:.ヽ
:. / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.
/ ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
:. / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^` |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
/ / ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{ ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、 : : : l:.:.: .ハ ',
660 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:10:06.11 ID:jIbHe5oo
/ // / / /| | ヘ \
/ // / / / | | | ハ 、.ヽ ヽ
i |/| | /|_,ム‐-!- .| | | | l. !
|. _', | /´V ___ V |\ | | | | |
| / 〉 !、. | r'ヌ:::::::}ヽヽ.! \|`t-、 | | ト. |
| 〈. | ` トl {:::::::/ _,..-、',. / ./ ./|/
| `‐|. | ー-' /::::::ケV / ./ .|/
| |. ! 、 {:::::/ ムィ / それに私が本当に実行したなら、
|. | ! ', .., ` ,〈. /ィ もっとスマートな方法を採ると思いますよ。
/ | | ', 、 _ノヽ`ー∟. 街中で銃を撃つなんて荒っぽい真似は
. / .| | ヽ\ _. r ´ __ `__┐ l 性に合いません。
/ / ,r1 | ', ` 下、_ | ヽ ソ__ `ー∟
/ / / V | ', ヽ\`! l〈/ __` }
ム< ヽト. L. -─-ヽ\. | V ,、` ∧
661 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:11:06.89 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ どんな方法なんだお。
| (__人__) | 毒殺かお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l:.:、:.:|:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ
//:.:.:.:./:.:./:/ |:.:.|:.、:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:ト!
|:|!:.:.:.:.:!:.:.|:/ !:.:|:.:l:.:.:._l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.||:.:.:ノ|
|ハ:.:.:.:.:|:.:.|'| ̄ !:.:ト、\:.:.:.|l`ヽ|:.:.:|:.:/l:/ハ
l! ヽ:.:.:.l:.:.l:| ヽl ヽ=≠-、:.l|:.:.:|//彡/:|\
\:|:.:.|=-‐ トしrハ|:.:ノ|/! |´|:.:|:.:.:ヽ いいえ、違います。
i`:.l , ー‐' ,':.:.:.:トノ:!:.:l:.:|:.|:.l!| 弁護士を雇うんですよ。
|:ノ:.\iヽ ー‐ /:.:.:.:/:|:.:.:.|:.:|:.:lソレ' それもとびきり腕利きの人をね。
//:.:.:.l「| ト、__,.. ィ/:.:.:.:斗-!:.:.:|:.:.:.:.ヽ
/:.:/:.:.:./l/ ノ,へ ! /:.:./ \l:.:.:.:.:.:.',
/:.:.:/:.:.:./|/ 'ー-ri /:.:.:.:/ , |ヽ:.:.:.:.:.:',
/:.:.:.:.ノ!:.:./ ! 二j´ /:.:.:.:/ / l:.:.\:.:.:.:.',
/:.:.:.:.:.:/ ∨ノ/ ,rノー|:.:/ノ´_,,. -‐ /!:.:.:.:.:ヽ:.:.:l
!:.:.:.:/_, -‐' .〉 ,ィ´ ̄l:/ '´ /:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|
―――― Recording No.9 End
662 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:12:06.34 ID:jIbHe5oo
―――― Recording No.10 古泉一樹 彼のオフィスにて
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_
./ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙''ー、
|........ :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
.l::/:::::::::l::::/........./.... /............../........./........ ハ:::::|:::::: :|
l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i ...| 、: .|
./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::|
/,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._ /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l 二回目のアメリカへのツアーは
ノ |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l いろんな意味がありました。
|::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`// /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:!
.i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|  ̄ /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::| ヾ 一つはやっと人気が出始めたところを
l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::| /、 /:::::::/.|::l.|:: l さらに盛り上げるために。
,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::| ヽ./:::::::/ jノ.l::/ もう一つは国内ではもう自由がなかったから、
/,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::| -‐.T:::::/ j/ 羽を伸ばすために。
/{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、 `ー-- -‐ ,:イ l::::/
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ, \N. ` 、 ー /|/ .|::/ まぁ、だからこそ羽目を外しすぎたんですが。
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ. ヾ、 /、゙ ー ' |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、 \__. ヽ、::,\
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\ /-、{;:;:;:,.ヽ、
____
/ \
/ \ ,_ \
/ (●)゛ (●) \ そこで鶴屋さんが麻薬所持で捕まった。
| ∪ (__人__) | そうだったお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
663 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:13:05.75 ID:jIbHe5oo
__ ,.-¬- 、._
/ '´, 、 、 `ヽ、
r´ / l ヽ \ 、ヽ
/ / /l. l、 \ ヽ ', lヽ
/, l. / /´ヽ lヽ ヽ. ! ヽ. ト ヽ、
'´| V '__ヽ. ト\、_',| ',| あいつらがどんなことをやるのかは
| l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl. ト.| 大体わかっていました。
lハlヘ|´ ` ヽ´ ``〉,^! | ! ヘロインや乱交パーティ、おもしろ半分に
l\l| | //ィ N ホテルの部屋を壊してみたり、とにかく
| ハ ヽ __ /ハ/ ` メチャクチャでした。
'′lハn\ `ニ´/! !
_,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\ でも、それでよかったんです。
_, - ' / | ヽェ、 ' | ヽー、 _ そういうものはロッカーだというだけで
,.、-‐ ´ / | / 〉 | ヽ `⌒.l ヽ', 大体のことは許されるものですから。
/ ヽ 〈 ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、 ,〉 | l_
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ よくそんなのがまかり通ってたお。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
664 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:14:04.95 ID:jIbHe5oo
/: : : : :_l:: :ヽ: : : :\: : : : : : : :ハ
/: : :./: ハ: : :ヘ: : : :.ヘ: : : : : : : :.ハ
/: : : :| / l: : : :ヽ、: : :ヘ: : : : : : : :ハ
_/´/:l: : !:| ヽ: : : ヽ\: :ヘ:: : : :l: : : ハ ホテル関係者と地元警察に金を握らすのも私の仕事でした。
,': :|: : lリ ̄`-ト、: : l_ ,.X: ト; : :.!: l:l: !:! 彼らはほとんどの場合、協力的だったんですよ。
|: :ハ: :l ィt〒ォ、ヽ\:| .ィt-ァ.',: :|: :!j:/}| ライブをすれば、人が集まって町が潤うわけですから。
|:.ト、!: l  ̄ `┴'´ l:.,':./)}、 ! それでずっとうまくいってた。
_ - ´ ヘ! l: :| l !':/イ ` ー 、
_ - ´ / ヘ: ', ! /:/イハ ` ー 、 でも、あの日にはずいぶんと頭の固い警官に当たってしまった。
/ / トt、 ー─ - イ:/. /' ハ \いくら金を積んでも、上層部に言うと聞かなかった。
. / /, - 、リ_!_> ---、ニ_ //' ! _ l ハ そして、本当にそうしやがったんですよ。
/ 、 / く, -ニ二´、__ `Yニ´ ̄ `ヽ、! ハ
. { l < \ 亡r-- 、_ ー′ >、 l
> / \ \ , -、_`ヽ、 / /`ヽ、 ム
665 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:15:10.34 ID:jIbHe5oo
, '´ ̄`¨ー- 、_
_,.-‐''"`::::::::::::::::::/`ヽ`¨ー-、_
/::::::::::::::::::::/ヽ/,ヘ:::::::::\:::::::::`ー- 、_
/::::::::::::::::::::/:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ヤ´ ̄
/::::::::::::::i::::::/:::::://,、,、,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,、::ヽ
/,.イ::::::::::::l::::/::::::// !:::l:::::ト、.:::::::::!::::!ヽ::i
/イ::::::ハ!:::!:::,イ/`¨'ー-、!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
!∧::〈(`!!:!::,'|/ .r'ヒア`!:ハ::::ヒア!::::::::ト、::|
!:::ヽ、_!:::::! リ ヾ! l:::::::::! リ 警察が鶴屋さんの部屋に踏み込んだとき、
ノ,::i::i::i::ハ::.! _> ノ::/!:/ 一人の少年と一緒に寝ていました。
,.ハ|::,ハ| ヾ!、. r‐-‐ァ ./::/ |/
/! レ'\. \ `ニ´/|∧! そいつはライブスタッフの一員だったんですが、
/ ヽ ヽ、_. `i'ー-<`ヽ 自分の年齢をごまかして働いてたんです。
/ \ ,ヘ} 〈 ,' / ! 不運なことにその州の法律では、十五歳の未成年とは
. / \/ |ー! ./ ! 淫行になるって決められてた。
/,r-―- 、 !o| / /
/ ,/ `ヽ ∨{ 〈 ただでさえ麻薬所持だけでも大変な話なのにね。
./ / ヽ |o! //
// ! / .! | r'7 /
../ ! / | ! .! !
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ そして、国外追放とSOS団の活動禁止になったお。
|  ̄ |
\ /
666 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:16:05.83 ID:jIbHe5oo
f : : : :ヽ ,' : : : : : : : : : : : : : :、
_| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/:::::::| : :、 : : :l : : : : :、 : : : : :l : : :、 : : ヽ
/:::::::::::::::| : :! : : : ト : : : : | : : : : :`、 : : ! : : :`、
}:::::::::::// | : ヘ : : i ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ 続いて、ヨーロッパツアーに乗り出したのは
/:::::::::l::/ | :{ ヽ : :l \ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ 良かったんですが、今度は必要以上に
/::/:::/:/ |:| _ヽ : !___\ :ヾ : : : :! : | : | : : : :| 麻薬に溺れだしたんです。
/::ル:/|::i_,.イ:| ` ヽ氏刀フ \|:\: ! : | : :| : : : : | そして、彼女たちはLSDに手を出し始めた。
// |:::||/:l弋勹! | ヽl ̄ i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : |
/ }::/|:::::|  ̄ノ | : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:| LSDを始めたミュージシャンはみんな
|:| |:::::l ヽ、 /| : : : |ヽ// : : :|:| ヾ ダメになるんです。
| |:::ヽ ___ ノ ,l : : : r´/| : : :/}:l 他のがいいというわけじゃないが、
!::::ヽ  ̄ ̄´ .ォ : :,/ |`:´| : :/ | LSDだけは絶対にいけません。
|:::i:::ヽ ´` ./ | :/ | :/|:/
|ヘ::} ヽ. ./ |:/ |/,、{ 私はそれだけはと厳密に監視をしていた
i } `ー イ _./´ 入 はずなんですが、彼女たちはどこからか
,ヘ _./ / ヽ 手に入れていたんですよ。
,/ | ./ / |ヽ、.
./l ,ゝ< / | `ヽ、
_, . '"´/ | l" メ. / | `ヽ、.
667 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:17:10.93 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \
| (__人__) | SOS団の音楽は変わったのかお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_
./ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙''ー、
|........ :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
.l::/:::::::::l::::/........./.... /............../........./........ ハ:::::|:::::: :|
l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i ...| 、: .|
./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::| それぞれが小さな世界に閉じこもるように
/,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._ /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l なってしまいました。
ノ |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l
|::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`// /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:! 涼宮ハルヒは気持ち悪い独白調の歌詞を書き、
.i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|  ̄ /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::| ヾ 長門有希は奇妙な民族音楽にのめりこんだ。
l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::| /、 /:::::::/.|::l.|:: l 朝比奈みくるは幼い少女の写真をポルノ・アートと呼び、
,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::| ヽ./:::::::/ jノ.l::/ 鶴屋さんは底の見えない闇の中で死んだようになっていた。
/,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::| -‐.T:::::/ j/
/{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、 `ー-- -‐ ,:イ l::::/ 私はそれでもなんとかして奮い立たせようと、
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ, \N. ` 、 ー /|/ .|::/ 新しいアルバムを作るように薦めました。
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ. ヾ、 /、゙ ー ' |/ それがあの『ロック・オブ・エイジズ』です。
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、 \__. ヽ、::,\ “過去と未来における自己の音楽的探求”だそうですよ。
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\ /-、{;:;:;:,.ヽ、
668 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:18:04.63 ID:jIbHe5oo
____
/ \ /\
. / (●) (●)\ 神秘の毒蛇、車のワイパー
/ (__人__) \. ねじれた紫の回廊を通って、俺たちの心の中へ
| ` ⌒´ |
\ /
ノ \
, '´ ̄`¨ー- 、_
_,.-‐''"`::::::::::::::::::/`ヽ`¨ー-、_
/::::::::::::::::::::/ヽ/,ヘ:::::::::\:::::::::`ー- 、_
/::::::::::::::::::::/:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ヤ´ ̄
/::::::::::::::i::::::/:::::://,、,、,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,、::ヽ
/,.イ::::::::::::l::::/::::::// !:::l:::::ト、.:::::::::!::::!ヽ::i
/イ::::::ハ!:::!:::,イ/`¨'ー-、!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
!∧::〈(`!!:!::,'|/ .r'ヒア`!:ハ::::ヒア!::::::::ト、::|
!:::ヽ、_!:::::! リ ヾ! l:::::::::! リ ふん、くだらないね。
ノ,::i::i::i::ハ::.! _> ノ::/!:/ 詩人として、自己を音楽的に
,.ハ|::,ハ| ヾ!、. r‐-‐ァ ./::/ |/ 表現したんだとさ。
/! レ'\. \ `ニ´/|∧!
/ ヽ ヽ、_. `i'ー-<`ヽ 彼女たちの言う未来の音楽とは
/ \ ,ヘ} 〈 ,' / ! ただの騒音でしかなかった。
. / \/ |ー! ./ ! ロックでもなんでもないんだ。
/,r-―- 、 !o| / / 使い物になる曲は一つだってなかった。
/ ,/ `ヽ ∨{ 〈
./ / ヽ |o! //
// ! / .! | r'7 /
../ ! / | ! .! !
669 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:19:06.12 ID:jIbHe5oo
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (● /;;/
| (__人__) l;;,´| 世間的な評価はどうだったんだお?
/ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
/``‐-─、
__,, r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
/: : : : : : |:i: .:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:...ヘ
/:.:./:./:.::./^'ト:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`、.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|
/〆!.:/.:/リ !:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`、.:.:.:!.:.:.:.:.:| もちろん、最悪でした。
,z≠´ /.:.l:..:l ..,__ l:.|、:.:.:.! 、.:.:.:.:.`、.:.:.!.:l.:.:.:|
!.:.:|.:.:i ,,,__` !| `、:.|´\.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:、ヽ そして、その失敗は私のせいだと
i.:.:.f.:r;.! イ升! ! `、!-f升、.:.:.!.:.:.|i.:.lヾ、 幾度となくなじられましたよ。
|:./ i!l.:.l  ̄ /  ̄´ 7:.、!.:.:lノ.:l 彼女たちは麻薬で頭をやられて、
レ !:.:.l / !.:.:ソ.:./|:l 正常な判断ができなくなっていたんだ。
!:::.ト .`____ i..:.i!.::/. リ
!..:! \ ヽ_/ /!.f/|/
r- 、 ,-‐ ‐- 、_,,!i-'"i`i、 ‐ /_,,リ|ヘ、 _ . -‐ 、
ヽ、 \__ /:::::::::::::::::::::::::/::;;;;| ヘ、 ー',, / i;;;;;ヽ`' ̄::::::::::::::::::::: ヘ __
{ヽ、!゙`、.ゝr、 l`Y\:::::::::::::::::::::/:::::::::;i rゝ"、 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i ,.、r-ィ'ヽ }ィヽ
.| | ll Y´ l ! ヽ-、 ::::::\:::_/! , '!::::::::入 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ィ´f i l i´ i l
.ヽ、゙、 ゙i ヘ | i ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/ k. /i:、:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f | } }´ l ! ,! i
670 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:20:09.50 ID:jIbHe5oo
f : : : :ヽ ,' : : : : : : : : : : : : : :、
_| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/:::::::| : :、 : : :l : : : : :、 : : : : :l : : :、 : : ヽ
/:::::::::::::::| : :! : : : ト : : : : | : : : : :`、 : : ! : : :`、
}:::::::::::// | : ヘ : : i ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ
/:::::::::l::/ | :{ ヽ : :l \ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ それから、彼女たちは二度と幸せには
/::/:::/:/ |:| _ヽ : !___\ :ヾ : : : :! : | : | : : : :| なれなかった。
/::ル:/|::i_,.イ:| ` ヽ氏刀フ \|:\: ! : | : :| : : : : |
// |:::||/:l弋勹! | ヽl ̄ i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : | 大きなヒットはいくつかありましたよ。
/ }::/|:::::|  ̄ノ | : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:| でもね、涼宮ハルヒは離婚し、
|:| |:::::l ヽ、 /| : : : |ヽ// : : :|:| ヾ 長門有希と鶴屋さんは死んでしまった。
| |:::ヽ ___ ノ ,l : : : r´/| : : :/}:l 朝比奈みくるは直接何もなかったとはいえ、
!::::ヽ  ̄ ̄´ .ォ : :,/ |`:´| : :/ | 一人でやっていくことはできない。
|:::i:::ヽ ´` ./ | :/ | :/|:/
|ヘ::} ヽ. ./ |:/ |/,、{ そう考えると、私は彼女たちを
i } `ー イ _./´ 入 気の毒に思うしかありません。
,ヘ _./ / ヽ
,/ | ./ / |ヽ、.
./l ,ゝ< / | `ヽ、
_, . '"´/ | l" メ. / | `ヽ、.
―――― Recording No.10 End
671 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:21:05.04 ID:jIbHe5oo
――――教会
. †
∧
./;' ヘ,
、_/,: ,、゙.ヘ._,,
i゙7;' li^il ゙Vi
レ´l ̄ ̄`ト、:
〔;'´l ̄ ̄`ト、〕
| | | |
╋ |^i| r^'i |i^|
┃ |ヒi| .l韮l .|トi|
./\. | | :| |
.//\\. i幵iェェェェェェェェi幵i
.// \\. 冂| ̄ ̄ ̄ ̄|冂
.// .仝. \\. | |l ∧∧ l| |
.// i燹! \\.! |l 目目 l| |
.// \\.|l .且且 l| |(;;"'',,,;;゙);;゙)
</ \> .. (;;"'',,,;;゙);;゙);;;:::::::Y:;;;;;:::ヾ
| | (;;;;;(;;;;;;;;;;;,,):::;;::::,,, ;;;;,):;,,)
| ,r'全ミ、 | (rill;;::(;;;,,,, ,,,;;ヾ,,,,;;;;,,;ゞ::::::)
| |田l田| | 丶;;;l;;;;il;;;;;,,, ;;;;;;;;;; 、'゙,;;, ,,;;)::::)::)
| |田l田| | ((;;;;;;;;;;(リ;;;;;;,, ;;;ノ ;;;,,,ゞ;;,,,ゞ;;;;)
| |田l田| |巫巫 ゙'''''';'レ;;;li:;;ヾ゙~ ';;lii;_ヾlii;ヾ
__辷辷辷辷 iニニニニニニi 辷辷辷辷辷... ヽ;ii;l;ツ `!ii,|゛Y:;iツ
辷辷辷辷辷 iニニニニニi 辷辷辷辷辷辷 |ll|i;| lil;| |:;|
.... . .:.:.:. . . ,,, .. .... .. .:.:.:..: .:.:. . ..l;;lii;l, 、y;il;l、 !:;ト、.:.:.:.: .:
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/
| (__人__) l;;,´| ここにキョンがいるみたいだお。
/ ∩ ノ)━・'/ これでハルヒの関係者は大体
( \ / _ノ´.| | 全員会ったことになるのかお。
.\ " /__| |
\ /___ /
672 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:22:09.65 ID:jIbHe5oo
/´ ___ ` 、ヽ
/ ,. -.:  ̄ :i i: ̄ - 、 \
// /.::/ イ i .:.:ハ :ト;: i :\:.ヽ
i/ .:i.:./!/ |ハ .:.:|. i | ヽ i i:.:. ヽ:.',
// .:.:i|/´|! ̄` ,i .:i| ´il ̄∨|ハ: V
iハ :.:.:|.ィて::卞` ∨ ィて::ヾ | /: ',
', .:|  ̄  ̄ ´/イ: .i !
/\ゝ 〈! ` /〉 /ィ/|リ おい、そこの不審者。
i ハ __// イ|: | サツを呼ばれたくなかったら、
/ ヘ ´  ̄`´ / ,|:. | さっさと敷地内から立ち去りやがれ。
. i .:.:ヘ ´` イ二|:. |_
. | :.:.:| \ / |:.:.:.:|:. : .| ̄`
| :.:.i | ` _ ´ |:.:.:.:|:. :. |:.`ヽ
!: :.:.|、,.,|_ -――- _| r ''|:. :. i:.:\、\
r ''|:..:.:| i´:::::::::::::::::::::::::::::::::`| i:.:.: i',、:.:.:ヽ` \
r ´` ''´ .i:.:.i| r|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.i:.:/i| `´ '、,,
673 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:23:05.53 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ \ ,_ \
/ (●)゛ (●) \
| ∪ (__人__) | 天は自ら助くる者を助くんじゃないのかお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
ノノ/ /ヽ /ヽ ヽ |l;;;;; |
´ // l⌒` ⌒)ヽ ヽ ヽ )|l;;;;; |
/ / i ||, | { ヽ、 ///| | .| | |ヽ/ |l;;;;; |
ヽヽ. | 什ー|、_\ / /_//-ナ/ /, |l;;;;; |
ヽ ヘハ ヽl _,ニ二_`-' 丶/r,ニ二、/| /) /ヽ;;; |
ヽl\\ 〈、(_少` ' ┴┘/l、ノ / ノ:: ̄| だから、お前みたいに
ヽ、i`ヽ , i | r' /_ -ー_^ヽ、 教会に来ればタダ飯でも
r ─┤ ヘ. l::. / l ノ-rニ─ 二\\、 施してもらえるだろうなんて思ってる
// l i ヽ __ / / `ヘ´-ー 、./´ \ 奴には見向きもしてくんねーよ。
// l | \ ´ - / | i . l,,⌒,,l │ /
/ | | ヽ|` 、 / | | l |;;;;;;;;;|`´ |
/::::::  ̄ ヽ{ l-/ /:.  ̄ l. | l |;;;;;;;;;| l |
/........ ......::::::| l / ::ヽ ' l | |. |;;;;;;;;;| i |
/:::: :::::::| l. / ::: ヽ. |/| ├─┤ l |\
|::::::: ::::::::::::::::::ヽ/| ./ /\ ̄\ __/| \ _ .l ̄| //\ \
674 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:24:06.37 ID:jIbHe5oo
____
/⌒ ⌒\ ホジホジ
/( ●) (●)\ それじゃあ、大丈夫だお。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ やる夫はキョンに会いに来ただけなんだお。
| mj |ー'´ |
\ 〈__ノ /
ノ ノ
/ / / / | |:l ヽ:、:. ヽ \
/ /| /∨ /〃/√/ / / / .:| l :|:|::. |lハ:::: ヽ::ト\_
,' |// /// / /.../ .::i .:/| |! :|ハ::|l:::}l::::. |、:!
,゙ ー=´イ 〃 .:l :l.::/ l |.;;|:⊥|_l_リ }:|!:::}::::|::| j:|
l | /:{ .::|.:|::l /|':|::|:l:! l{:‐`マ十|::::}:/}::| j!
| ..::::/⌒:| .:::|::l:| / ! |:{_;!__{__ー{, ノ:从ソ ノリ
│ .....::::::::://´r | ::::|::l:l.{ |{`''、_ノ_,~` {(( ……キョン?
,..ィイム:::::::::::::::::{〈_ ((\:::l::l:|::| ヾ \
/ \ミミヘ::::::::::::::::\_‐\_V|::l:|::| > あぁ、あんたがあいつの言ってた
/ ..::::V少ヘ:::::::::::::::::::;}`ー、ヘ\::|! r ´ 作家さんってやつか。
/ ..:::::::/ ∨::::::::N/ ヽ|:::トト _、_┘ 悪いがそうは見えなかったんでね。
..:::::::::::/ }:::ljハ| |:::l::| ´ r '
.:::::::::::::/ レ'! ∧ |:::l::|ヽ、 !
.:::::::::::::::;i |: \\|:::l::| _>- 、_ ノ
.::::::::::::::::::i j;/ /⌒>\!::l::|/_\ |::::l{
675 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:25:06.73 ID:jIbHe5oo
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ それもよく言われるお。
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ どうやったら作家っぽく見えると思うお?
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
_
-、 .,_ _,. ‐.:.:. .: :`: ..、
,.ゝ:.`:.丶::.:.:..:.:..:.:.::.:ヽ
-‐' 7:!::.ヽ::.:.:`::.:.、:.::.:.:.::.:!
/:ljゝ、:.ヽ、::.::.:.:.丶::.:;.:'-、 知るかよ、そんなこと。
,ノ'^リvr'ヽ;ハ`j、::.;:.:.::.;ヘ::.:.:.ヽ
´ ノ_ ヾヽ. ``'´ `li:.ヽ::.:.`、 さっさとついてこいよ。
ヽ ,ハ:ヘ v!::..丶ヽヽ キョンは事務室にでもいるだろうから、
` ヾ| ヾ:.:.:::.`:.ヽ\ 一応案内してやるよ。
,. -<j |::.:..:';:.:.:..ヾ、ヽ
/`ヽ.::`:.ー--‐!::..:.::i::.、::..ヽ`ゝ
,:' ',.:.:.::.::.:::.:::!;、:..::!::vヽ::.ヽ
,.! i.:..:.:.::.:;.:,:i:i:!:、:iヽVヽ::..`,
,:'::| , }:.:.::.:::.;::;::!'j:;ノハヘ;! ヽ::.i
676 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:26:05.56 ID:jIbHe5oo
―――― Recording No.11 キョン 教会の事務室にて
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ まず、今は何をしているのかお?
|  ̄ |
\ /
/ . __ 、/ 丿 ヽ
/ , / ./ / _ ,__' i i i i 'l
//. / / /_-''’ ___,,ノ、 7 ' l
. レ.l/ ./ / ,,-''''' l l .l , l
/ ,/ ´ , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l i ...l l
r/ .l ゙ '''’ _,,,-‐/ ̄.l/ .l ./ l i .l l
.l.! 々' Vヽー--l/'‐、l /l i /ll 見ての通り、教会で奉仕活動をしている。
l /'''' ヽ '..,,,___、l/./ ノ'l/ l'
l ./ ! '' /'/' ,/)ノ 昔みたいな派手な生活には嫌気が差したんだ。
l / / / ,// 振り返れば、すべてがバカみたいで
/ 丿 亅 ./ /r' 若かったとはいえあまりにも情けないよ。
/ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ /丶 ____ ./ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ \. .l\ ”-ニ⊃ //r'\
/ '-,/ .l \ ' ̄ ,/ / │ ''、、
./ / l 丶ゝ,,,,,,,-‐'' / │ 'l "'-、
/ .∩/ .l /─、 ,─/ │ 'l "'-、
677 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:27:06.48 ID:jIbHe5oo
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/
| (__人__) l;;,´| ハルヒと出会った頃の話を
/ ∩ ノ)━・'/ 聞かせてもらえないかお?
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::レ',! ー-、 !/ !::/ !::ハ:,イ:::::::::::| 俺はカメラマンの卵で、ちょっと仕事が
!::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,. ,リ ´ _,..,_ !::::::::ハj 増えてきて調子に乗っていたんだ。
!/f r.|::::::::! 弋エノ` `'ィニ二_ /:::::::::!
k.ヤ!:::::::! ゞzソ,. /::::∧::| ある日、仲間と飲みに行ったら、
|∧`Y::リ i //|/ ヾ その店の舞台に飛び込みでハルヒと
!Tヾ . j //ノ 長門が演奏していたんだ。
ヤ. ヽ. , ‐-、,__ ,.イ:/
r<´|. \ 弋,__,/ / |/ 俺がその姿を写真に収めていたら、
! `丶、. \ ー / あいつらから声をかけてきた。
_/ `'-、. `'ー-r<´ 「もっと刺激的な写真はいらない?」
, -'" `ヽ、 `ヽ、 f`, \ 二つ返事でついて行ったよ。
, -'´ ヽ `ヽ、 >く_Lr'´`ト、
/ ヽ \ /ヽO〉 |`r、.| `丶、
678 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:28:06.54 ID:jIbHe5oo
/:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ
ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
|:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|
j,小.|:.:/ _ \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:! それがいけなかった。
/小.!/ ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ! 下心があったんだろうな。
ノイイ/!′ } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/ SOS団と関わったら、俺も有名になれる。
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´ | /ノ ヽV:イ:./ j′ 自分に限って悪いことになんてならない。
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | l / { ノ´
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l l く`{ i′ そして、待っていたのは泥沼さ。
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ハ `ソ_ } 俺にとっても、あいつらにとっても、
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ >≦--.、ヽ / 何一つ良かったことなんてないんだ。
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
679 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:29:06.15 ID:jIbHe5oo
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ ハルヒと結婚したのはどうしてなのかお?
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
/ , ', 、 \
/ / / ', ', ヽ ヽ ヽ
/ / i.l / l .| .l l ', ',. ',
ノ / / l.l { ィ | l } l l ',
ー=-イ / / i ', .∧ l ! ! ハ ハ ,' ! l ヽ、
{ i l l l ト、 l l | ', ハ / .l / l / / j ,ゝ ……関わったのは長門の方が先なんだ。
l l l l ハ | ヽ! ヾ ヽ./ |:/ |' _j/l / /./
} .ハ ,l ヽ |ヘlニ;--,.._ ' ` 、',.-;‐;二__ l / /./ あいつはほとんど話をしなかったよ。
ノ'" l.ヘ. ト、! '弋赱!~ , ' 'T心!_ イ j l′ いつもちょっと首を傾げながら、
|rヘ lヽ ´ ` l / ノ 俺のことをずっと見てたんだ。
ヽヘ l i l /'´ そして、思い出したようにふっと笑う。
`l | ',、j | j /
jハ. ヘ ヽ! u /! /ヽ せせら笑っているのか、挑発しているのか、
!ヘ ハ、 ,__,...、 /|/` ‐ヽ とにかく、あの目で見られたら
i!ヘl\ ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从' 俺は長門に抗うことはできなくなるんだ。
, ィ' ヽ \ / ノ ヽ、
/ / `ヽ ヽ- '´ r' ', ヽ
/ l /iーヘ rニ' ヘ l ゙ヽ
, -イ l /`ヽOヘ / /-''ヘ. l ヽ‐、
680 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:30:05.49 ID:jIbHe5oo
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::レ',! ー-、 !/ !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,. ,リ ´ _,..,_ !::::::::ハj でも、長門は他の男とも寝ていた。
!/f r.|::::::::! 弋エノ` `'ィニ二_ /:::::::::! 何を考えているかわからなかったよ。
k.ヤ!:::::::! ゞzソ,. /::::∧::| 問いつめてもなんにも答えなかったしな。
|∧`Y::リ i //|/ ヾ
!Tヾ j //ノ だから、俺は仕返しのつもりで
ヤ. ヽ. , ‐-、,__ ,.イ:/ ハルヒとも関係を持ったんだ。
r<´|. \ 弋,__,/ / |/ でも、あいつにはもっと深く
! `丶、. \ ー / のめり込んでしまった。
_/ `'-、. `'ー-r<´
, -'" `ヽ、 `ヽ、 f`, \ ……とんでもない話だろう?
, -'´ ヽ `ヽ、 >く_Lr'´`ト、 最悪な男さ。
/ ヽ \ /ヽO〉 |`r、.| `丶、
/ \ \/\r‐=<. !` `ヽ,
/ _ --‐ ヽ ヾ ! ヽ i
/ / ! `トー〈 ! / |
681 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:31:03.87 ID:jIbHe5oo
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ハルヒの印象はどうだったのかお?
|  ̄ |
\ /
__ ... -‐ 、
, -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
/::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
/::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
/;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l ……ハルヒは傷つきやすかった、今も昔も。
/ |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/ あいつの音楽や生き方は刺激的だったが、
.|::l , 'テ''z、 l:::リ::::::i 周りの人間はそれしか求めなかった。
.|/| / r.Kヽf''i/'lノリ 人間的にも、音楽的にも成長することを許されなかったんだ。
ハ ` | .| l .| |ノ
,小. - 、 .| .l/././、 『ロック・オブ・エイジズ』のときだってそうだった。
_,,ィ'´.H. ゙.. ,, -'" ,/  ゙̄'ー、 ハルヒ自身は興奮して満たされていたのに、
''´ / { ' `''r'´ / / ヽ みんなしてそっぽを向かれてしまったんだ。
/ ヽ、 ,ィl イ / / ヽ
./ .,ィ^i }_/_/l |/ , i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
682 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:31:34.01 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \
| (__人__) | 他のメンバーとの付き合いはどうだったのかお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ . __ 、/ 丿 ヽ
/ , / ./ / _ ,__' i i i i 'l
//. / / /_-''’ ___,,ノ、 7 ' l
. レ.l/ ./ / ,,-''''' l l .l , l
/ ,/ ´ , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l i ...l l 鶴屋さんにはあまり好かれていなかった。
r/ .l ゙ '''’ _,,,-‐/ ̄.l/ .l ./ l i .l l ハルヒと有希に悪い影響を与えて、
.l.! 々' Vヽー--l/'‐、l /l i /ll バンド全体にもひずみを作ったってな。
l /'''' ヽ '..,,,___、l/./ ノ'l/ l'
l ./ ! '' /'/' ,/)ノ 実際、その通りだと思うよ。
l / / / ,// でも、俺にはもうどうしようもなかった。
/ 丿 亅 ./ /r' 専属のカメラマンとしてやってはいたが、
/ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ /丶 ____ ./ / 廃業したも同然だった。
/ ̄ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ \. .l\ ”-ニ⊃ //r'\ それでも、しばらくカメラを捨てることはできなかった。
/ '-,/ .l \ ' ̄ ,/ / │ ''、、
./ / l 丶ゝ,,,,,,,-‐'' / │ 'l "'-、
/ .∩/ .l /─、 ,─/ │ 'l "'-、
683 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:33:03.69 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─ \ 鶴屋さんが亡くなったときのことは
/ (ー) (ー) \ 覚えているかお?
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
_,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ' |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
!:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..! こヒr`i`´ _ュ=-.,リ .リ 『ロック・オブ・エイジズ』が失敗して、
|,イ !i^)レ'l:.:.:./ ´ l´ヒr /:.:.ノ さすがのSOS団も落ち込んでいた。
! !:ヤヽ、.ヽ/ ヽ l:.:./ ファンや評論家に裏切られたと思ったんだ。
k.l,`-ァi '´ /∨
k_N.l r'´ ̄`ア / だから、別荘の方に集まって、
_,イj ヽ ヽ-―┘./ みんなで話し合いをしようとしていた。
/´r'´\ \. `´ / プレッシャーに押しつぶされて、
_,.ィ=''7´;;;;;;;| \ `ー-ェ-‐'´ 何一つ意見なんて出なかったけどな。
_,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;! \ ノ \
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:! /トュ ヤ Zト、
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;! /\ヽ! ノ _,,>!.ヾ.、
684 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:34:06.65 ID:jIbHe5oo
__ ... -‐ 、
, -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
/::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
/::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
/;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l そのとき、俺は朝倉さんと食事を作っていた。
/ |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/ 音を作っているときは、他の人が近くにいると
.|::l , 'テ''z、 l:::リ::::::i 集中できないって言うからな。
.|/| / r.Kヽf''i/'lノリ
ハ ` | .| l .| |ノ そして、誰かがスタジオの方で大声で叫んだんだ。
,小. - 、 .| .l/././、 「鶴屋さんが倒れたまま、意識が戻らない」って。
_,,ィ'´.H. ゙.. ,, -'" ,/  ゙̄'ー、
''´ / { ' `''r'´ / / ヽ
/ ヽ、 ,ィl イ / / ヽ
./ .,ィ^i }_/_/l |/ , i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
/:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ
ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
|:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|
j,小.|:.:/ _ \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:!
/小.!/ ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ!
ノイイ/!′ } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´ | /ノ ヽV:イ:./ j′ 人工呼吸や心臓マッサージをしたが、
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | l / { ノ´ 鶴屋さんは救急車が来るまで保たなかった。
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l l く`{ i′ 可哀想だが、彼女は主の元に召されたんだ。
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ハ `ソ_ }
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ >≦--.、ヽ /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉
685 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:35:25.21 ID:jIbHe5oo
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ 誰かが神のしもべとして
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ 働いたということはないかお?
|  ̄ |
\ /
/ , ', 、 \
/ / / ', ', ヽ ヽ ヽ
/ / i.l / l .| .l l ', ',. ',
ノ / / l.l { ィ | l } l l ',
ー=-イ / / i ', .∧ l ! ! ハ ハ ,' ! l ヽ、
{ i l l l ト、 l l | ', ハ / .l / l / / j ,ゝ´
l l l l ハ | ヽ! ヾ ヽ./ |:/ |' _j/l / /./
} .ハ ,l ヽ |ヘlニ;--,.._ ' ` 、',.-;‐;二__ l / /./
ノ'" l.ヘ. ト、! '弋赱!~ , ' 'T心!_ イ j l′
|rヘ lヽ ´ ` l / ノ それはどういう意味なんだ?
ヽヘ l i l /'´
`l | ',、j | j /
jハ. ヘ ヽ! u /! /ヽ
!ヘ ハ、 ,__,...、 /|/` ‐ヽ
i!ヘl\ ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从'
, ィ' ヽ \ / ノ ヽ、
/ / `ヽ ヽ- '´ r' ', ヽ
/ l /iーヘ rニ' ヘ l ゙ヽ
, -イ l /`ヽOヘ / /-''ヘ. l ヽ‐、
686 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:36:12.16 ID:jIbHe5oo
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ 例えば、強い薬やなんかにすり替えて、
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ 鶴屋さんは殺された。
| l^l^lnー'´ | それも、誰かの手によって。
\ヽ L / そうは考えられないかお?
ゝ ノ
/ /
/ / ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ`ヽ
i / .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l !
! ! l .:::::::/l/__l/ // l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
l /l/l .::::::/ __ `ヽ、 l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
V く l .:::/ ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l ……わからない。
∨ー!::/ `¨ /fr芹、:::/l/.:/ でも、警察が来る前に荷物を調べたが、
j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/ そういったものは見つからなかった。
. l::∧ { ::::::::::::::/.:/
. __/V ::ヽ /..::::::::::/.:/ ある意味では、あれは神の罰だったのかもしれない。
/i/ ! ::::::ヽ _ .:::::/ j/ 麻薬に不貞、俺たちはあらゆる罪を犯していた。
.三l :: l :::::::ヽ、 __‐-..::::/ 警告の声に気づけなかったのかもな。
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\
687 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:37:06.06 ID:jIbHe5oo
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::レ',! ー-、 !/ !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,. ,リ ´ _,..,_ !::::::::ハj
!/f r.|::::::::! 弋エノ` `'ィニ二_ /:::::::::!
k.ヤ!:::::::! ゞzソ,. /::::∧::| それから、SOS団は以前よりも
|∧`Y::リ i //|/ ヾ 激しく活動するようになった。
!Tヾ . j //ノ
ヤ. ヽ. , ‐-、,__ ,.イ:/ 『ウィー・アー・ダブル・トラブル』は
r<´|. \ 弋,__,/ / |/ 誰にも文句を言われないロックだった。
! `丶、. \ ー / でも、それ以上に麻薬に溺れるようになった。
_/ `'-、. `'ー-r<´ LSDの次はコカイン、ヘロイン。
, -'" `ヽ、 `ヽ、 f`, \ みんな正気じゃなかったんだよ。
, -'´ ヽ `ヽ、 >く_Lr'´`ト、
/ ヽ \ /ヽO〉 |`r、.| `丶、 そして、俺はまた長門とも関係を持ち始めた。
/ \ \/\r‐=<. !` `ヽ, ハルヒと結婚していたのに、な。
/ _ --‐ ヽ ヾ ! ヽ i
/ / ! `トー〈 ! / |
688 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:38:05.82 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ \ ,_ \
/ (●)゛ (●) \ それじゃあ、長門有希と涼宮ハルヒは
| ∪ (__人__) | キョンを取りあっていたのかお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ . __ 、/ 丿 ヽ
/ , / ./ / _ ,__' i i i i 'l
//. / / /_-''’ ___,,ノ、 7 ' l
. レ.l/ ./ / ,,-''''' l l .l , l
/ ,/ ´ , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l i ...l l
r/ .l ゙ '''’ _,,,-‐/ ̄.l/ .l ./ l i .l l それはなかったよ。
.l.! 々' Vヽー--l/'‐、l /l i /ll
l /'''' ヽ '..,,,___、l/./ ノ'l/ l' あの二人は深いところで
l ./ ! '' /'/' ,/)ノ 固く結ばれていたんだ。
l / / / ,// どんな男も、それ以上の存在になることは
/ 丿 亅 ./ /r' できやしなかった。
/ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ /丶 ____ ./ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ \. .l\ ”-ニ⊃ //r'\
/ '-,/ .l \ ' ̄ ,/ / │ ''、、
./ / l 丶ゝ,,,,,,,-‐'' / │ 'l "'-、
/ .∩/ .l /─、 ,─/ │ 'l "'-、
689 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:39:05.08 ID:jIbHe5oo
____
/ \ /\
. / (>) (●)\
/ (__人__) \. ハルヒと別れたのはそれが原因かお?
| u ` ⌒´ |
\ /
ノ \
_,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ' |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
!:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..! こヒr`i`´ _ュ=-.,リ .リ
|,イ !i^)レ'l:.:.:./ ´ l´ヒr /:.:.ノ すぐにSOS団はバラバラになった。
! !:ヤヽ、.ヽ/ ヽ l:.:./ それと同じ時期に、ハルヒは荒れ出して
k.l,`-ァi '´ /∨ よく暴力をふるうようになった。
k_N.l r'´ ̄`ア / 怒りと憎しみの塊みたいになったんだ。
_,イj ヽ ヽ-―┘./
/´r'´\ \. `´ / どこで知り合ったかしらないが
_,.ィ=''7´;;;;;;;| \ `ー-ェ-‐'´ 悪そうな奴らとも付き合うようになって、
_,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;! \ ノ \ これではいけない、と俺は必死に説得した。
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:! /トュ ヤ Zト、
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;! /\ヽ! ノ _,,>!.ヾ.、 でも、ダメだった。
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;:;ト、/ `ー-、>--'''7 ト、|;:;:;:〉;\ 俺は無力で、あいつの役には立てなかった。
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:! ヽ、_,__ノ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:\ だから、離れてしまったんだ。
;:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:! ! ' .! |;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\;:;:;:;:;:;:;:;:!. | | |:;:;:;:;:;:;:〉:;:;:;:;:;:;:;:li
;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:/i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;! |. | |;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:!.|
690 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:40:12.61 ID:jIbHe5oo
/:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ
ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
|:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|
j,小.|:.:/ _ \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:! それから何ヶ月かして、電話がかかってきた。
/小.!/ ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ! ツアーをするからついてきてほしいって。
ノイイ/!′ } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´ | /ノ ヽV:イ:./ j′ 後で話を聞いたら、朝倉さんたちが必死に
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | l / { ノ´ 更生させたっていうじゃないか。
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l l く`{ i′ 確かに見違えるほど元気になっていた。
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ハ `ソ_ }
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ >≦--.、ヽ / でも、そのツアーの最後で……。
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::レ',! ー-、 !/ !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,. ,リ ´ _,..,_ !::::::::ハj
!/f r.|::::::::! 弋エノ` `'ィニ二_ /:::::::::! ハルヒは抜け殻みたいになった。
k.ヤ!:::::::! ゞzソ,. /::::∧::| “ダブル・トラブル”の片割れが居なくなって、
|∧`Y::リ i //|/ ヾ 支えられるのは俺だけになった。
!Tヾ . j //ノ
ヤ. ヽ. , ‐-、,__ ,.イ:/ しばらくは二人で暮らして、子供もできた。
r<´|. \ 弋,__,/ / |/ でも、結局うまくいかなくなった。
! `丶、. \ ー /
_/ `'-、. `'ー-r<´
, -'" `ヽ、 `ヽ、 f`, \
691 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:41:06.58 ID:jIbHe5oo
/ / ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ`ヽ
i / .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l !
! ! l .:::::::/l/__l/ // l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
l /l/l .::::::/ __ `ヽ、 l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
V く l .:::/ ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l 俺が話せるのはこれくらいだ。
∨ー!::/ `¨ /fr芹、:::/l/.:/
j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/ もっと細かい話ができればいいんだが、
. l::∧ { ::::::::::::::/.:/ 薬物のせいか、あるいは思い出したくないのか、
. __/V ::ヽ /..::::::::::/.:/ あの頃の記憶はぼやけてしまっているんだ。
/i/ ! ::::::ヽ _ .:::::/ j/
.三l :: l :::::::ヽ、 __‐-..::::/
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \ いや、十分すぎるほど聞かせてもらったお。
| (__人__) | 後は昔の写真なんかを見せてもらえると。
/ ∩ノ ⊃ / 助かるんだお。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
692 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:42:12.67 ID:jIbHe5oo
__ ... -‐ 、
, -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
/::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
/::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
/;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l あぁ、それなら、住んでるアパートの方にあったと思う。
/ |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/ カメラ自体はこの前谷口が来て、持っていったけどな。
.|::l , 'テ''z、 l:::リ::::::i
.|/| / r.Kヽf''i/'lノリ もうずっと見ていないから、どこにあるか探しておくよ。
ハ ` | .| l .| |ノ 明日まで待ってくれるか?
,小. - 、 .| .l/././、
_,,ィ'´.H. ゙.. ,, -'" ,/  ゙̄'ー、
''´ / { ' `''r'´ / / ヽ
/ ヽ、 ,ィl イ / / ヽ
./ .,ィ^i }_/_/l |/ , i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
____
/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ もちろん問題ないお。
| |
\ /
693 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:43:06.18 ID:jIbHe5oo
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ 最後に聞いてもいいかお。
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ 涼宮ハルヒのことを、今、どう思っているのかお?
|  ̄ |
\ /
/ / ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ`ヽ
i / .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l !
! ! l .:::::::/l/__l/ // l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
l /l/l .::::::/ __ `ヽ、 l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
V く l .:::/ ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l
∨ー!::/ `¨ /fr芹、:::/l/.:/
j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/
. l::∧ { ::::::::::::::/.:/ あいつにはもう、何も感じないよ。
. __/V ::ヽ /..::::::::::/.:/ なにひとつな。
/i/ ! ::::::ヽ _ .:::::/ j/
.三l :: l :::::::ヽ、 __‐-..::::/
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\
―――― Recording No.11 End
694 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:44:06.22 ID:jIbHe5oo
――――ホテル内 翠星石の部屋
\ /:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:\ ヽ \
ヽ/:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽlヽ
/:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l
. |:.:.:.:..|ィ‐_-_、_. -///;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V l
. |l:.:.:.:.N r‐ァ-、` ̄ メ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:| _」
ハ:.:.:.:l 弋:ソ /´ ィ=‐、、\/:.:.:./-r ´
/:.li \_\ , 弋:ソ '´/:.:.:./:.:.:.l 今日は向こうに戻らなくていいですか?
. __ /:.:.li il、 , -- ‐、 _/:.:./:.:.:.:.:.!
/´‐-、ト,:./:li ※ il:.:\ {__ } ア ̄/l:.:.:.:.:.:l:.l
. / ‐-〈//li il:.:.:.:.:.> 二ニ´ィ:li ※〃:.l:.:.:.:.:.:.l:l
l `ニ7'´: :.li il ̄ ̄ _\ノヽ._l:li il-lユ‐_-、:.:!l
r‐l |フ!: : にli il〃 ̄ ィトK\ li ilこ|ー‐ |:.:.:.l
|〉l イ _): :.にli※/ \///)l:l l:l ヽli. ilこ!|二 /:.:.:.:.:!
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 明日はキョンの写真を見に行くからホテルに泊まるって、
| (__人__) | 連絡しておいたから問題ないお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
695 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:45:04.64 ID:jIbHe5oo
/ rー‐く ̄ ̄ ̄ゝ-、
/ ノ ― ヽ ̄___ヽ\_
/ /ヽ / _ァー'  ̄/ ⌒\_ヽ
/ ::: : r' 〆 ソ / i \
/ ::: : .::::/ / / / i ヽ
ー=ニニ>:::/ v/, /:: / ./ / / i. `,
|V "ァ‐/::: /: .:/ .:/イ ./: i:: i l
.l ::) i |:::: i /::......:::::::/ ::/ / /: //:i:: i i: l
l :( |:::: :i :i L フニニ=ー‐‐''フ// / ハ:i: :i i i|
l :ノ 、i , l::::: i | :| ヽーr‐‐=マ ´ / / >く. |: i: i リ
.l i:)ト‐ ‐ ヽ::::. i l :l にんソ ///ハュ、_> / ノ
l i i( 小 ヽ:::::i l ヽ ハヾ.ー' / " ノ,にア/:/:/ そ、そうですか……。
l i i ) へ::ヘ 〃 i.  ̄{//|
l :i i.( ハ \.__ " イi l
l :i i .).ヽi ィ )::| \ =‐' // i: l
. l :i .:i .:( 小 (::」 ` ‐ 、_ _, イ イ:: i: l
.l i ::i ::::} ハ| _. - 亠 く / ハ .ノ::i:::. i:. l
l:i :::i .::::/ }へ>く _ / ./::::::::i:: i: l
i .::::レイ / / /〉‐〈 \ .{ ノ `ヽへ _ i:. l
____
/ \
/ \ ,_ \
/ (●)゛ (●) \ なんだか沈んでるように聞こえるお。
| ∪ (__人__) | もしかして、何かあったのかお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
696 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:46:06.03 ID:jIbHe5oo
, ‐ ' "´ ̄ ̄ ̄ 丶、
, '´ _r─'´ ̄`ー-、_ ヽ
r‐ ''" ノ´ ※ ※ ヽ 丶
| ..::::-┴´ ̄` ̄` ̄`ー、_ `ヽ ヽ
Y'´ : : : : : : : : ヽ ※ ヽ '、
∧ / / : : : : l : :ゝ、 l. ',
/: : /: / :/ : l : : ヽ ※ヽ ',
l: : /: : /: : /: /: ハ : : :ヽ { '、
{: l!: :⊥、/: : /.:/. /|: : .l ヽソ ハ 実はジュンがこっちに来るって
.l: |l: :l :トリ_`ー':^/: {、 ヽ: : : | : : |_,..ィ'´ ̄ 言い出してるんですぅ。
人:弋 じぇ、"´ 、 `丶、_ヽ.:l: /: : l|:. |
ム `ト `"'゙ '^ぅテォ-テ/./: /: /l.:..:.| なんだか二人が疎遠になっていく
∧ 八 , ヾジ /.イ: :/. /: .l : | みたいだからって……。
/ こ}※ \__ トー‐、 __ ノ_ .イ//_:_:_l..|
ノ 匸l/⌒ 、 )ヽ___ノ _ .. イ ̄※ ノ厂兀l.|
/ て/ ´ ヽ`三/ ┴、 / ノし }: : l|
/ (_{ }{"´ ヽ |〃_. イJ´ l: : : |
::/ /(\ _ ノ)ヽ___、._丿「 /勹 l: : : :|
{ /三\ / ヽ几_厂|/し、__兀r '" ヽ | : . : |
697 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:47:04.08 ID:jIbHe5oo
____
/ \ /\
. / (>) (●)\ 決着をつけようっていう
/ (__人__) \. 話ではなさそうだお。
| u ` ⌒´ | いつ頃来そうなんだお?
\ /
ノ \
/ rー‐く ̄ ̄ ̄ゝ-、
/ ノ ― ヽ ̄___ヽ\_
/ /ヽ / _ァー'  ̄/ ⌒\_ヽ
/ ::: : r' 〆 ソ / i \
/ ::: : .::::/ / / / i ヽ
ー=ニニ>:::/ v/, /:: / ./ / / i. `,
|V "ァ‐/::: /: .:/ .:/イ ./: i:: i l
.l ::) i |:::: i /::......:::::::/ ::/ / /: //:i:: i i: l
l :( |:::: :i :i L フニニ=ー‐‐''フ// / ハ:i: :i i i|
l :ノ 、i , l::::: i | :| ヽーr‐‐=マ ´ / / >く. |: i: i リ
.l i:)ト‐ ‐ ヽ::::. i l :l にんソ ///ハュ、_> / ノ 明日の夜には着くって言ってたです。
l i i( 小 ヽ:::::i l ヽ ハヾ.ー' / " ノ,にア/:/:/ それから、二、三日だけど泊まるとも。
l i i ) へ::ヘ 〃 i.  ̄{//|
l :i i.( ハ \.__ " イi l
l :i i .).ヽi ィ )::| \ =‐' // i: l
. l :i .:i .:( 小 (::」 ` ‐ 、_ _, イ イ:: i: l
.l i ::i ::::} ハ| _. - 亠 く / ハ .ノ::i:::. i:. l
l:i :::i .::::/ }へ>く _ / ./::::::::i:: i: l
i .::::レイ / / /〉‐〈 \ .{ ノ `ヽへ _ i:. l
广| V ‐ ‐ } / /U.ハ \/ } [ ^ / J ハ: l
698 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:48:06.22 ID:jIbHe5oo
____
/ _ノ ヽ_\
. / (○) (○)\
/ (__人__) \. いっそのこと、きっぱりと縁を切ったらどうかお。
| ` ⌒´ |
\ /
ノ \
| / _,. -ー ' ´ ̄` ー 、 \ /
ヽ l / / \ ヽ /
', {/ / / :l ` 、 ! /
ヽ 〉.:.: / / .:/.: l.:. ヽ l|/l
Y .:.:. /.: / .:./,イ ハ.:. ...:| :|:.:.:|
| |.:.:. l.:.:. // , イ.:.//:.:/ \.:.:| ...:|:.:.:| そんな簡単に終われるのなら、
| |.:.:. |`'lメ∠_////__, -ー'ヾ:|: :|:.:.:l こうしてやる夫とまた会うこともなかったですよ?
|、ヽ.:.:ヽィ圷ミ ィ圷ヾ.:.:.:|::.::l
| lヽ\| 弋r:シ 弋r:シ |.:.:.:ノ:.:.:.',
/.:| \ヽ;:::::::: , ::::::::::::ノ_/ |.:.:.:.:':、
/.:.:.l | 弋 ,. _ フl /.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:ヽ ヽ __ >、___ `_,.ィ< / /.:.:_.:.:.:.:',
/:./:`∧ | |` ̄ \ヾ/ノ ̄ ∨ {'´: : : : :\.:.\
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/
| (__人__) l;;,´| 物事は決して人が望む方向へとは
/ ∩ ノ)━・'/ 動いてくれないものだお。
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
699 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:49:05.88 ID:jIbHe5oo
_,,r―:;;;;;;;:::====- 、...__
_,r'''"; ; ; ,r''" / ゙``ヽ., - ―‐- 、
. ,;;'´: : : : : :.:/ / ./ ヽ. ゙ヽ ヽ
. ,/ /: ; ; : : : ;;| ../ / / i ト ヽ ヽ |
.く; ;;/; ; : ; ; ; : ;:|/ ./ /./ ,: / ./,| ji | ゙、 l.! l
ヽ/; ; ; ; ; ; : : :| .;' / / / / ,/ //:| | ゙i゙i | /
/,!'; ; ; |; ; ; ; : :| .;' ./ / ;' /______,, !_| | | | || |/
/ ;!; ; ; |; ; ; ;; :||i.| / .;' l .;'/...::/、.゙`/ ,r‐''!| || '
/|; ; ; ; |; ; ; ; ;;||./| | ;' / r''´i|!^ii-/ ,;ニ.,!/ i| 私、決めたですぅ。
/ | ; ; ; |; ; ; ;;; ;;|| | ;!.// ヽ.ゝノ iij.| ;' .| とにかくこの数日だけ、なんとか乗り切るです。
|;; ; ; ;|; ; ; ;;; ;;|| ゙i|//` ゙゙゙゙ ゙i | | :| それこそ、たくさん演技をして、
|;; ; ; |: : : : : :|\ \_ ´.| | | やる夫も私自身も傷つけることになるかも
.|; ; ; ;|; ; ; ; : ::||ヽ  ̄ ー‐. ハ || しれないですけど……。
/|;; ;; ; |; ; ; ; ; ; ;|.| ゙ 、 /i_l」:゙V,!
/ |; ; ; |; ; ;; ; ; ;|ノ ゙iヽ、._ / i |iヽi::゙、
| ;; ; ;|; ; ; ;; ; ;|\ .゙i;;;;;;;;;;|` ー', , {{〈、r┘::::::::\、
/| ; ; ;;|; ; ;; ; ;; ;{ \ ゙;;;;;;|ヽ/ // }}/、フ:::::::::ヾ、
/ /| ; ; ;;|; ; ; ; ; ;!フ \、ノ;;゙、/,nヽ、 !V|∧:::ヾ、
700 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:50:08.91 ID:jIbHe5oo
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ その後はどうするのかお。
|  ̄ |
\ /
, ‐ ' "´ ̄ ̄ ̄ 丶、
, '´ _r─'´ ̄`ー-、_ ヽ
r‐ ''" ノ´ ※ ※ ヽ 丶
| ..::::-┴´ ̄` ̄` ̄`ー、_ `ヽ ヽ
Y'´ : : : : : : : : ヽ ※ ヽ '、
∧ / / : : : : l : :ゝ、 l. ',
/: : /: / :/ : l : : ヽ ※ヽ ',
l: : /: : /: : /: /: ハ : : :ヽ { '、
{: l!: :⊥、/: : /.:/. /|: : .l ヽソ ハ ……ダメですよ。
.l: |l: :l :トリ_`ー':^/: {、 ヽ: : : | : : |_,..ィ'´ ̄
人:弋 じぇ、"´ 、 `丶、_ヽ.:l: /: : l|:. | 最初に決めたはずですぅ。
ム `ト `"'゙ '^ぅテォ-テ/./: /: /l.:..:.| 過去の話も、未来の話もしないって。
∧ 八 , ヾジ /.イ: :/. /: .l : |
/ こ}※ \__ トー‐、 __ ノ_ .イ//_:_:_l..|
ノ 匸l/⌒ 、 )ヽ___ノ _ .. イ ̄※ ノ厂兀l.|
/ て/ ´ ヽ`三/ ┴、 / ノし }: : l|
/ (_{ }{"´ ヽ |〃_. イJ´ l: : : |
701 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:51:04.97 ID:jIbHe5oo
____
/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\ 今やっている舞台『カラクリ人形の娘』の
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 最後はどうなるのかお?
| |
\ /
_ ......... __
,.ィ"/,. ィ'":.:.:.:\:.:`丶、
/ / ,:":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.\
/ ./ /:.:./:.:.:.:.:.:.:.|:.:ト;.:.:l:.:.:.:.:.ヽヽ
/ / /:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/:.:| ',:.:ト、:.:.!:.:.l:.',
く ,' l:.:.:.:l:.:.:./:.:.://_/ .l:/ー-ヽ:.:| ',|
ヽ、.」 l:.:.:.:.l:.:.l_:/フ ' /' 、,,,,,.ノ:./ ′
/:.:.{ !:.:.:.:.Vr ,,ィ ′ ///イ} もちろん、幕が下りるですぅ。
/:.:.:.:{ ヘ:.:.:.:\=''"// _ ハ!
/:.:.:.:.:.{ ,イ_ヽT rr‐', <ノ , ' }
/:.:.:.:.:.:..{ r-,.‐-.、>、ヽヽヽ ..__/ }
/:.:.:.:.:.:.:.:{ </: : : : :ヽ} ヽ、 ,ヽ,‐;.:.::{ }
/:.:.:.:.:.:.::.:.{ {l: : : : : :.:.!{,〃゙Yニ - _ュく{. }
. , ':.:.:.:/:.:.:.:{ /:|:.: : : : : :ヾ,ヽ='ィ、ニ. r.イYヽ }
702 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:52:06.00 ID:jIbHe5oo
____
/ ⌒ ⌒ \
./( ―) ( ●) \
/::⌒(_人_)⌒::::: | その前は?
| ー .|
\ /
', ,. イ.::; .:.:., .:.:.::::::::::.`ゝ、
V/.::/.:.:/ .:.:l:! .:.:::::::::.`ヽ _」 _
/. .,.ィ.:.::/ .:.:::::::.:. .l:! 、 .:.:.:::::::::.`、下 .!
/.:/ .::l:!.:./ .:.:.:.:::::::〃.:/::!::::.:.、 .:.:.:::::::.`、 /
./.:/ .::::l:|.:.:. .:.:.:.:::::::::〃.:/.:::ト、::::.:.ヽ .:.:.::::::::Vヽ
/.:/ .:.:::::l:|.:.:. .:.:.::::::::://.:/.::::ハト、.:.:::::', .:.:.:::::::!.::.',
./.:/ .:.:.::::::i:|.:.:'"´ ̄`>' /.:/.:::/´ ̄`ヽ .:.:l .:.:.:::::!::::::',
l:::ハ .:.:.:::::::リ.:.:.:.:::::/ ノ.::/.:::/´ ¨` V:l .:.::::::j::::::::: む、娘は自分を作ってくれた
|::| ',.:.:.:::::.ヽ` `Y⌒㍉ /:/ ,. ィ'⌒Y77 リ .:.:.:::/l.::::::::: 人の所に戻っていくですぅ。
|::| ト、.:.:::::::.ヽ_ 辷_ソ 辷_ソノ ./ .:.:::/ リ::::::::::
ヽ! {i \.:.::::V///// i ///// /.:.::/ リ:::::::::::
{i _」 _ハー-- ` /;:イ リ.::::::::::::
{i 下 j} 1.:::ト、 r‐---っ ノノ_」 _ リ.:::::::::i::::
{i j}. \.:.:::>.、  ̄ ̄ ノノ 下 ,.イ|::::::::::|::::
{i j} ,.'´ ``ニニニ"´ノノ ,.イ:::i:l::::::::::|::::
{i jレ' -米‐ 「:に>介フノ_」_ ,..イ.:.:l::::l:l::::::::::|::::
\〈 ノノl::,.ィイ.:/ 下イ .i.::::|::::l:l::::::::::|::::
``~~´ ``フ.:::/ ,.'"´ .i.::::|::::l:l::::::::::|::::
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ つまり、そーいうことだお。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
703 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:53:07.46 ID:jIbHe5oo
/: : : /: : /: :/: : /: : /: :i ∧: : :|: :ヽ! } /\ヽ
! i : : !: :/: :/: : /: : /ィ: : /: : ヽ: :!: : : ! Y_ ヽヽ
.!: :| : : !/、_/_/ _ィ//: : /∧: : : : !: : : : } | `ヽ、 ヽ!
! ハ: : |./> ̄/ ノ :入〈 !: : : : !: : : :! /! `ヽ!
|〉、ヽ ! ゙ミミ三、 // `〈__! : : /: : : :イ: :!
| 「ヽ!`ゝ::: ミ、、_ 〉へ : : :ノ :|: :| 悲劇の方が好きだと思ってたです。
| | ヽヽ :::: l ::: `゙゙=ミ/: :/:/ /: ! : ! 深みがあっていい、って言ってたですよ。
| | ヽ \ !ーァ ::: /:// /: : |: :|
! .\ \ `´ ,イ⌒ア^〉 /| : : !: :!
/| }-、,-、__}>r-ァ´ ̄ / / /: :! : : |: :!
/: ! >-、_ 7―、`/ ノ /: : :! : : ヽ:|
/ : : / /\ /==Y〈`-"⌒ヽ< / : : : |: : : : :ヽ
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (ー /;;/ キャストに自分が入っていたら
| (__人__) l;;,´| ハッピーエンドしか望まないお。
/ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
704 名前:
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:53:39.89 ID:rkYzM4Eo
なんかやる夫かっこいいな・・・
705 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:54:05.65 ID:jIbHe5oo
ゝ _{ 《 ー/: : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : :',
' ∧ 《 /: : : : : : /': : : : /: : : : : :/: :/: : |: : : : : : ',
/ /: :ゝ《 ,: : : : : : /: : : :/: : : : : /: /: /: : /: :l: : : : : ',
/ /: : : : 《 l: : : : : : l: : /: : : : : /: /:/: : /: : l|: : : : : :l
l: /: : : : : :》ー:!: : : :-‐1:´: :_; :-‐≠: ///: : :∧: : l|: : : :l : |
l/: : : : : : :《 ∧: : : : : |三ー-/、/´ 〃::/ ハ: :l|: : : :l : |
/: r ⌒)\: 《 ハ.: : : : :!ヘヤテ云圷ミー /イ示テイ: :∨: : :/: :/ ……やる夫。
'r=',イ { ヘ《 \: : |\とう斗′ 辷ぅ イ:l: :/: :/l/:/
/f´/ l レ⌒ヌ《 ーi\\ 丶 ,! /、l:/://》 /'´
: }/ l r' ヘ》 |トヽ c- ァ ィ》 /イ ー《
: :| | { 《 | > 、 _,. <´j_ 《 》
: :| | レ⌒l《 |\ / ( / 》 《
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (●) \ おっと、泣いちゃダメなんだお。
| (__人__) | 少なくとも今夜はまだ、翠星石はやる夫のものなんだお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
706 名前:
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:55:02.17 ID:Zlp4Q/20
>少なくとも今夜はまだ、翠星石はやる夫のものなんだお。
かっこよすぎる
707 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:55:06.32 ID:jIbHe5oo
――――キョンのアパート前
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/ ::::⌒(__人__)⌒:::: \
| |r┬-| | 今日の建物探訪はキョンさんのお家だお。
\ `ー'´ / さっそく、インターホンを押すお。
> <
( | / )
`| /'
| r / ピンポーンピンポーン
ヽ ヽ/
>__ノ;:::......
708 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:56:11.66 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─ \ 全然返事がねーお。
/ (●) (●) \ もしかして入れ違いになったかもしれないお。
| し (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ おーい、キョーン。いないのかおー。
| ( ( |
\ `ー' / ガチャ
709 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:57:07.02 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─ \ ありゃ?
/ (●) (●) \ 鍵がかかってねーお。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \ でも、住所はちゃんと合ってるから、
| (__人__) | 中に入っても大丈夫なはずだお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
710 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:58:07.41 ID:jIbHe5oo
|┃ ____
|┃ 三 / \
|┃ / ⌒ ⌒ \
|┃ . / ( ●) (● ) \
|┃ 三 | '" (__人__)"' | こちら、スネーク。
|┃ \ ` ⌒ ´ / いまから潜入任務を始める。
|┃ /ゝ "` ィ `ヽ.
|┃ 三 / \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄" y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´| | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ソ
711 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:59:05.50 ID:jIbHe5oo
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ ――――!
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\ へ、部屋の中が荒らされてるお!
/ (__人__) \ 何があったんだお!
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
712 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:00:04.43 ID:jIbHe5oo
___
/ \
/ノ \ u. \
/ (●) (●) \ キョン! いないのかお!
| (__人__) u. |
\ u.` ⌒´ /
ノ \
____
/ \
/ u ノ \
/ u (●) \ キョン! キョン!
| (__人__)|
\ u .` ⌒/
ノ \
713 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:01:06.69 ID:jIbHe5oo
ガタン ____ ,
/ \ -
/ ― ― \`
/ (● ) (● ) \ 物音がしたお!
| (__人__) |
\ `⌒´ /
ヽヘ l i l /'´
`l | ',、j | j /
jハ. ヘ ヽ! /! /ヽ
!ヘ ハ、 ,__,...、 /|/` ‐ヽ
i!ヘl\ ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从'
, ィ' ヽ \ / ノ ヽ、
/ / `ヽ ヽ- '´ r' ', ヽ
/ l /iーヘ rニ' ヘ l ゙ヽ
, -イ l /`ヽOヘ / /-''ヘ. l ヽ‐、
_.. - ´ / { ,.ヘ、_>'^''< _..-ヘ. l ', ` ‐、
´ / , -i!/ ヽ ', / ヽ |\ ヽ
/ / l ` ゝ- / _ -' `! \ \
714 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:02:07.12 ID:jIbHe5oo
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒) \
/ ///(__人__)/// \
| `Y⌒y'´ | そんなところに隠れていたのかお。
\ ゙ー ′ ,/ 心配した――――
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
_,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ' |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
!:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..! こヒr`i`´ _ュ=-.,リ .リ
|,イ !i^)レ'l:.:.:./ ´ l´ヒr /:.:.ノ
! !:ヤヽ、.ヽ/ u ヽ l:.:./
k.l,`-ァi '´ /∨ カハッ
k_N.l r'´ ̄`ア ・/・,‥¨
_,イj ヽ ┃-―┘./¨・:‘
/´r'´\ \. `´ /
_,.ィ=''7´;;;;;;;| \ `ー-ェ-‐'´
_,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;! \ ノ \
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:! /トュ ヤ Zト、
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;! /\ヽ! ノ _,,>!.ヾ.、
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;:;ト、/ `ー-、>--'''7 ト、|;:;:;:〉;\
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:! ヽ、_,__ノ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:\
715 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:03:19.84 ID:jIbHe5oo
____
/_ノ ヽ、_ \
o゚((●)) ((●))゚o
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\ ――――キョン!
| |r┬-| | どうしたんだお!
\ `ー'´ /
/:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ
ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
|:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|
j,小.|:.:/ _ \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:!
/小.!/ ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ!
ノイイ/!′ } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´ | /ノ ヽV:イ:./ j′
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | l / { ノ´
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l l く`{ i′ ――――だ、あ、あいつが、全部……。
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ハ `ソ_ }
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ >≦--.、ヽ /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ /
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716 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:04:27.81 ID:jIbHe5oo
____
/ _ノ ヽ_\
. / (○) (○)\
/ (__人__) \. な、なんて言ったんだお。
| ` ⌒´ | 血が気管に入って聞こえないお……。
\ /
ノ \
____
/ \ /\
. / (>) (●)\
/ (__人__) \. でも、それよりも、病院が先だお!
| u ` ⌒´ |
\ /
ノ \
717 名前:
1 ◆.vbflONUJI[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:05:29.16 ID:jIbHe5oo
/:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ
ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
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j,小.|:.:/ _ \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:!
/小.!/ ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ!
ノイイ/!′ } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/
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ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ >≦--.、ヽ /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ /
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____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \ しっかりするんだお!
| ヽ |!!il|!|!l| / | 絶対に死んじゃダメなんだお!
\ |ェェェェ| ./l!|
/ `ー' .\ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ
`ー、_ノ ∑ l、E ノ <
レY^V^ヽl
――――第七話へ続く
718 名前:
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:06:05.49 ID:A6taeAso
おつ!
720 名前:
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:07:41.57 ID:g1do.Cwo
乙ーでした!
真相に近づくとともに、謎は深まるばかりだな
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